Set-CsNetworkSubnet
トピックの最終更新日: 2012-03-26
既存のネットワーク サブネットを変更します。
構文
Set-CsNetworkSubnet [-Identity <XdsGlobalRelativeIdentity>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Description <String>] [-Force <SwitchParameter>] [-MaskBits <Int32>] [-NetworkSiteID <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
Set-CsNetworkSubnet [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Description <String>] [-Force <SwitchParameter>] [-Instance <PSObject>] [-MaskBits <Int32>] [-NetworkSiteID <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
解説
所属するホストの地理的な位置がわかるようにするため、各サブネットにはネットワーク サイトとの関連付けが必要です。このコマンドレットを使用して、関連付けられるネットワーク サイト、サブネットの説明、またはサブネットのマスク ビットを変更します。
このコマンドレットを実行できるユーザー: 既定では、Set-CsNetworkSubnet コマンドレットをローカルで実行する権限があるのは、RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーです。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。
Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "Set-CsNetworkSubnet"}
パラメーター
パラメーター | 必須かどうか | 型 | 説明 |
---|---|---|---|
Identity |
省略可能 |
XdsGlobalRelativeIdentity |
変更するサブネットの、一意のサブネット ID です。この値は IP アドレス (174.11.12.0 など) か、http: や https: で始まる URL のいずれかです。 |
Instance |
省略可能 |
SubnetType |
変更するネットワーク サブネット オブジェクトへの参照です。このオブジェクトは、Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Settings.NetworkConfiguration.SubnetType 型である必要があり、Get-CsNetworkSubnet を呼び出すことにより取得できます。 |
Description |
省略可能 |
文字列 |
変更するサブネットの説明です。 |
MaskBits |
省略可能 |
Int32 |
サブネットに適用するビットマスクです。 |
NetworkSiteID |
省略可能 |
文字列 |
このサブネットが適用されるネットワーク サイトのサイト ID です。Get-CsNetworkSite コマンドレットを呼び出すことにより、展開のサイト ID を取得できます。 |
Force |
省略可能 |
SwitchParameter |
変更を行う前に表示されるように設定されているすべての確認メッセージを表示しないようにします。 |
WhatIf |
省略可能 |
SwitchParameter |
実際にコマンドを実行せずに、コマンドの実行結果がわかります。 |
Confirm |
省略可能 |
SwitchParameter |
コマンドの実行前に確認メッセージを表示します。 |
入力の種類
Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Settings.NetworkConfiguration.SubnetType オブジェクトです。ネットワーク サブネット オブジェクトのパイプ処理による入力を受け入れます。
戻り値の種類
このコマンドレットには戻り値はありません。Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Settings.NetworkConfiguration.SubnetType 型のオブジェクトを変更します。
例
-------------------------- 例 1 --------------------------
Set-CsNetworkSubnet -Identity 172.11.15.0 -MaskBits 25 -NetworkSiteID Chicago
この例では ID (サブネット ID) が 172.11.15.0 のサブネットに変更を加えています。このサブネットは、新しい MaskBits 値 (25) と新しい NetworkSiteID (Chicago) に変更されます。
-------------------------- 例 2 --------------------------
Get-CsNetworkSubnet | Where-Object {$_.NetworkSiteID -eq "Vancouver"} | Set-CsNetworkSubnet -NetworkSiteID Chicago
例 2 では、Vancouver サイト上のすべてのサブネットを Chicago サイトに移動しています。これを行うため、まず Get-CsNetworkSubnet コマンドレットを呼び出します。これにより Microsoft Lync Server 2010 の展開内で定義されたすべてのサブネットのコレクションが取得されます。次に、このサブネットのコレクションを Where-Object コマンドレットにパイプ処理します。Where-Object はこのコレクションを取り込み、NetworkSiteID が Vancouver に等しい (-eq) サブネットのみに絞り込みます。これでコレクションは Vancouver サイトに関連付けられたサブネットのみから構成されるようになり、そのコレクションを Set-CsNetworkSubnet にパイプ処理します。Set-CsNetworkSubnet に 1 つのパラメーター NetworkSiteID を指定します。このパラメーターに Chicago という値を渡すことで、Set-CsNetworkSubnet により、コレクションの各メンバーのネットワーク サイト ID が Chicago に変更されます。