サイト用の仲介サーバーの定義
トピックの最終更新日: 2012-01-25
トポロジ ビルダーを使用して、エンタープライズ VoIP を展開していないサイトでスタンドアロン仲介サーバーまたはプールを定義するには、以下のステップに従ってください。 このトピックのステップでは、Lync Server 管理シェルを実行して、SIP リッスン ポートを仲介サーバーで構成する方法についても説明します。
このサイトのフロント エンド プールまたは Standard Edition サーバーに、既に仲介サーバーを展開して併置している場合は、このトピックと「仲介サーバーのファイルのインストール」を省略して、代わりに「トランクと変換ルールの構成」に進んでください。
注: |
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このトピックでは、1 つ以上の内部フロントエンド プールまたは Standard Edition サーバーを、「フロント エンド プールの定義と構成」または「Standard Edition サーバーの定義と構成」、および「トポロジの公開」(すべて「展開」のドキュメントに掲載) に従って設定していることが前提です。 また、PSTN 接続を提供するために、「サイト用の仲介サーバーのピアの定義」に従って仲介サーバーに関連付ける 1 つ以上のピアを定義していることも前提となります。 |
Administrators グループのメンバーであるアカウントを使用して、トポロジを定義することができます。
仲介サーバーを追加するには
トポロジ ビルダーを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server トポロジ ビルダー] の順にクリックします。
トポロジ ビルダーのコンソール ツリーで、仲介サーバーを定義するサイトの名前を展開します。
コンソール ツリーで [仲介プール] ノードを右クリックして、[新しい仲介サーバー] をクリックします。
[新しい仲介プールの定義] ダイアログ ボックスに、その仲介サーバー プールの FQDN を入力します。
次に、以下のいずれかの操作を行います。
プールに複数の仲介サーバーを展開して、高可用性を実現する場合は、[複数コンピューターのプール] を選択します。
注: DNS 負荷分散を展開して、複数の仲介サーバーを持つ仲介サーバー プールをサポートする必要があります。詳細については、「計画」のドキュメントの「DNS 負荷分散」の「仲介サーバー Pools (仲介サーバー プール)」セクションにある「Using DNS Load Balancing (DNS 負荷分散の使用)」を参照してください。 高可用性が不要なため、仲介サーバーを 1 つだけプールに展開する場合は、[単一コンピューターのプール] を選択します。 以下のステップは省略してください。
前のステップで [複数のコンピューターのプール] を選択した場合は、[このプール内のコンピューターの定義] の項目で [コンピューター FQDN] をクリックして、プール内の各サーバーの FQDN を入力し、[追加] をクリックします。 プールに追加する他のすべての仲介サーバーに対して、このステップを繰り返します。 プール内のすべてのコンピューターを定義したら、[次へ] をクリックします。
[次ホップ プールの選択] ページで [次ホップ ツール] をクリックし、この仲介サーバー プールを使用するフロント エンド プールの FQDN をクリックして、[次へ] をクリックします。
[エッジ サーバーの選択] ページで、次のいずれかの操作を行います。
エンタープライズ VoIP が有効な外部ユーザーに PSTN 接続を提供する場合は、[この仲介サーバーによって使用されるエッジ プールを選択] 下でこの仲介サーバー プールを使用するエッジ サーバー プールの FQDN をクリックしてこれらの外部ユーザーに PSTN 接続を提供し、[次へ] をクリックします。
外部ユーザーに対してエンタープライズ VoIP を有効にしない場合、または内部ネットワーク外にいるときのユーザーに PSTN 接続を提供しない場合は、[次へ] をクリックします。
[PSTN ゲートウェイの指定] ページで、次のいずれかの操作を行います。
以前定義したけれども、仲介サーバーのいずれにもまだ関連付けていないピア (ゲートウェイ、PBX、またはセッション ボーダー コントローラー) を指定するには、リスト内のピアの FQDN または IP アドレスをクリックして、[追加] をクリックします。 次のステップは省略してください。
追加のピアをこの仲介サーバー プールに関連付けるには、[新規] をクリックして、次のステップに進みます。
[新しい IP/PSTN ゲートウェイの定義] ダイアログ ボックスで以下を実行します。
[ゲートウェイの FQDN または IP アドレス] をクリックして、ピアの FQDN または IP アドレスを入力します。
オプションとして、[IP/PSTN ゲートウェイのリッスン ポート] をクリックして、仲介サーバー プールからの SIP メッセージ用にピアが使用するリッスン ポートを入力します (既定では、ポートは、TCP 用は 5066、ゲートウェイ上の TLS、PBX、または SBC 用は 5067)。ブランチ サイトの存続可能ブランチ アプライアンスの場合、TCP の既定ポートは 5081、TLS の既定ポートは 5082 です。
[SIP トランスポート プロトコル] 下で、ピアが使用する SIP トランスポート プロトコルをクリックします。
注: セキュリティ上の理由により、TLS を使用可能な仲介サーバーのピアを展開することを強くお勧めします。
終了したら、[OK] をクリックします。
この仲介サーバー プールによって Microsoft Office Communications Server 2007 R2 Enterprise Edition サーバーまたは Standard Edition サーバーからの通話を PSTN にルーティングしたいピアについては、[既定とする] をクリックします。
1 つ以上のピアと仲介サーバー プールとの関連付けを終えたら、[終了] をクリックします。
注: エンタープライズ VoIP 展開プロセスの次のステップに進む前に、仲介サーバー プールおよびプールに追加したすべてのコンピューターが、指定の FQDN を使用して稼働していることを確認してください。 次に、「展開」のドキュメントの「トポロジの公開」にある手順に従って、仲介サーバーをトポロジに追加します。トポロジ ビルダーを使用してトポロジを構築または変更するたびにトポロジを公開して、Lync Server を実行するサーバー用のファイルのインストールにデータを使用できるようにする必要があります。次のステップに進み、必要に応じて仲介サーバー上のリッスン ポートを変更します。
仲介サーバーのリッスン ポートを変更するには
Lync Server 管理シェルを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server 管理シェル] の順にクリックします。
仲介サーバー上の SIP リッスン ポートは既定では、Lync Server からの TLS トラフィック用は 5070、ピア (ゲートウェイ、PBX、または SBC) からの TLS トラフィック用は 5067 です。 オプションで、以下のコマンドレットを実行して仲介サーバー上の SIP リッスン ポートを変更してください (トポロジのサービス ID とポートのパラメーターの値を置き換えます)。
Set-CsMediationServer medsvr.contoso.net -SipServerPort 5061 -SipClientTlsPort 5062
SipServerPort パラメーターは Lync Server からの SIP メッセージ用のリッスン ポートを指定し、SipClientTlsPort は、TLS トランスポート プロトコルを使用して送信される、ゲートウェイからの SIP メッセージ用のリッスン ポートを指定します。 以下を実行して、Identity パラメーターの値を取得します。
Get-CsService
次に、「仲介サーバーのファイルのインストール」の手順に従って、プール内の各仲介サーバー上のファイルをインストールします。