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Remove-CsConferencingPolicy

 

トピックの最終更新日: 2012-03-26

指定した会議ポリシーを削除します。会議ポリシーにより、会議で使用することができる機能が決まります。これには、会議に IP オーディオと IP ビデオを組み込むことができるかということから、会議に出席可能な最大参加者数に至るまで、すべての機能が含まれます。UNRESOLVED_TOKEN_VAL(ps-intro-in-LS2010)

構文

Remove-CsConferencingPolicy -Identity <XdsIdentity> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Force <SwitchParameter>] [-Tenant <Guid>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

例 1

例 1 では、Remove-CsConferencingPolicy コマンドレットを使用して、SalesConferencingPolicy という ID の会議ポリシーを削除しています。

Remove-CsConferencingPolicy -Identity SalesConferencingPolicy

例 2

例 2 では、サイト スコープで構成されている会議ポリシーをすべて削除しています。このタスクを実行するために、まず Get-CsConferencingPolicy コマンドレットと Filter パラメーターを使用して、すべてのサイトレベルのポリシーのコレクションを戻します。フィルター値 "site:*" により、ID が文字列値 "site" で始まるポリシーだけが戻されます。次に、そのフィルター処理されたこのコレクションを Remove-CsConferencingPolicy コマンドレットにパイプ処理し、コレクション内の各項目を削除します。

Get-CsConferencingPolicy -Filter "site:*" | Remove-CsConferencingPolicy

例 3

例 3 では、最大会議サイズ (MaxMeetingSize) が 100 人を超えるすべてのポリシーをすべて削除しています。これを行うため、まず Get-CsConferencingPolicy コマンドレットを使用して、組織内で使用するように構成されているすべての会議ポリシーのコレクションを取得します。次に、このコレクションを Where-Object コマンドレットにパイプ処理し、戻すデータを MaxMeetingSize 値が 100 より大きいポリシーに限定するフィルターを適用します。最後に、そのフィルター処理されたコレクションを Remove-CsConferencingPolicy コマンドレットに渡し、フィルターされたコレクション内のポリシーをすべて削除します。

Get-CsConferencingPolicy | Where-Object {$_.MaxMeetingSize -gt 100} | Remove-CsConferencingPolicy 

解説

会議は、Lync Server の重要な部分です。会議ではユーザー グループをオンラインで集めて、スライドやビデオの表示、アプリケーションの共有、ファイルの交換、およびその他のコミュニケーションや共同作業を行うことができます。

管理者が会議や会議の設定を管理することは重要です。場合によっては、既定では、承認されていないユーザーを含め、任意のユーザーが会議に参加して、会議中に配布されたすべてのスライドや資料を保存できるため、セキュリティに関して考慮が必要になる可能性があります。また、複数の会議を同時に行って、各会議に数百人が参加してビデオを使ったりファイル共有を行ったりする場合には、ネットワークの問題の原因になる可能性があるため、帯域幅に問題が発生する可能性もあります。さらに、法律上の問題も考えられます。たとえば、既定では、会議参加者は共有コンテンツに注釈を付けることができます。ただし、これらの注釈は、会議をアーカイブする際に保存されません。組織ですべての電子通信の記録を保つ必要がある場合、注釈を無効にすることができます。

もちろん、会議設定の管理の必要性とこれらの設定の実際の管理は別ものです。Lync Server では、会議ポリシーを使用して会議を管理します (以前のバージョンのソフトウェアでは、ミーティング ポリシーと呼ばれていました)。既に説明したように、会議で使用できる機能は会議ポリシーにより決まります。これには、会議に IP オーディオと IP ビデオを組み込むことができるかどうかということから、会議に出席可能な最大参加者数に至るまで、すべての機能が含まれます。会議ポリシーは、グローバル スコープ、サイト スコープ、またはユーザーごとのスコープで構成できます。これにより、どのユーザーがどの機能を利用できるようにするかを決定する場合に、管理者は非常に柔軟に対応できます。

Remove-CsConferencingPolicy コマンドレットを使用して組織内で使用するように構成されている任意の会議ポリシーを削除できますが 1 つ例外があり、グローバル ポリシーを削除することはできません。グローバル ポリシーに対しても、Remove-CsConferencingPolicy コマンドレットを実行することはできます。ただしこの場合、ポリシーが削除される代わりに、グローバル ポリシーのプロパティがすべて既定値にリセットされます。

このコマンドレットを実行できるユーザー: 既定では、Remove-CsConferencingPolicy コマンドレットをローカルで実行する権限があるのは、RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーです。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。

Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "Remove-CsConferencingPolicy"}

パラメーター

パラメーター 必須かどうか 説明

Identity

必須

Microsoft.Rtc.Management.Xds.XdsIdentity

削除する会議ポリシーの一意の識別子です。会議ポリシーはグローバル、サイト、またはユーザーごとのスコープで構成できます。グローバル ポリシーを削除するには、次の構文を使用します。-Identity global。(グローバル ポリシーは、実際には削除できないことに注意してください。代わりに、すべてのポリシー プロパティが既定値にリセットされます)。サイト ポリシーを削除するには、次のような構文を使用します。-Identity site:Redmond。ユーザーごとのポリシーを削除するには、次のような構文を使用します。-Identity SalesConferencingPolicy。

Identity を指定するときには、ワイルドカードを使用することはできません。

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

コマンドの実行前に確認メッセージを表示します。

Force

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

指定されている場合、Remove-CsConferencingPolicy コマンドレットは、対象のポリシーが 1 人以上のユーザーに現在割り当てられている場合であっても、ユーザーごとのポリシーを削除します。指定しない場合、ポリシーが削除される前に削除要求の確認メッセージが表示されます。

Tenant

省略可能

System.Guid

削除する電話会議ポリシーの Office 365 テナント アカウントのグローバル一意識別子 (GUID) です。次に例を示します。

-Tenant "38aad667-af54-4397-aaa7-e94c79ec2308"

次のコマンドを実行することにより、テナントの各々についてテナント ID を返すことができます。

Get-CsTenant | Select-Object DisplayName, TenantID

Windows PowerShell のリモート セッションを使用していて、Lync Online 15 のみに接続している場合、Tenant パラメーターを含める必要はありません。代わりに、接続情報に基づいてテナント ID が自動的に入力されます。Tenant パラメーターはハイブリッド展開で主に使用されます。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

実際にコマンドを実行せずに、コマンドの実行結果がわかります。

入力の種類

Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Policy.Meeting.MeetingPolicy オブジェクトです。Remove-CsConferencingPolicy コマンドレットは、会議ポリシー オブジェクトのインスタンスをパイプ処理で受け入れます。

戻り値の種類

Remove-CsConferencingPolicy コマンドレットは、値またはオブジェクトを戻しません。代わりに、Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Policy.Meeting.MeetingPolicy オブジェクトのインスタンスを削除します。