パイロット ディレクターとエッジ サーバーの展開
トピックの最終更新日: 2011-05-26
ここでは、Lync Server 2010 のエッジ サーバーとディレクターの展開前に意識しておく必要がある構成の設定について説明します。Lync Server 2010 の展開と構成のプロセスは、以前のリリースとはかなり異なります。これは、Lync Server 2010 に用意されているインストールおよび管理用の新しいツールでは Lync Server コンポーネントの操作方法が変化しているからです。このセクションでは、パイロット プール展開の一部として考慮が必要な重要ポイントのみを説明します。詳細な手順については、展開のドキュメントの「エッジ サーバーの展開」(展開プロセスの説明と外部ユーザー アクセスの構成情報が記されています) を参照してください。
サーバーの役割を追加または削除するときにトポロジを正常に公開、有効化、または無効化するには、RTCUniversalServerAdmins および Domain Admins グループのメンバーであるユーザーとしてログオンする必要があります。サーバーの役割を追加するための適切な管理者権限およびアクセス許可を委任することもできます。詳細については、Standard Edition サーバーまたは Enterprise Edition サーバーの展開のドキュメントにある「セットアップのアクセス許可の委任」を参照してください。他の構成変更の場合は、RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーシップのみが必要です。
ディレクター プールを定義する
トポロジ ビルダーがインストールされているコンピューターに、Domain Admins グループおよび RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーとしてログオンします。
トポロジ ビルダーを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server トポロジ ビルダー] の順にクリックします。
[ようこそ] ページで、[既存の展開からトポロジをダウンロードする] をクリックし、ローカル コピーをファイルに保存します。
左側のウィンドウで、ツリー ビューを展開し、[ディレクター プール] を右クリックして、[新しいディレクター プール] を選択します。
[ディレクター プール FQDN の定義] ページで、コンピューターの完全修飾ドメイン名 (FQDN) (この例では、lync-dir.contoso.net) を指定し、[単一コンピューター プール] オプションを選択して、[次へ] をクリックします。
[ファイル共有の定義] ページで、[以前定義されたファイル共有を使用するか、新しいファイル共有を定義する] を選択し、[次へ] をクリックします。
注: ディレクターに割り当てられるファイル共有は実際には使用されないため、組織内で任意のプールのファイル共有を割り当てることができます。 [Web サービス URL の指定] ページで、ディレクターの [外部ベース URL] で FQDN を指定し、[完了] をクリックします。この名前は、インターネット DNS サーバーから解決できる必要があります。また、その URL への HTTP/HTTPS 要求をリッスンし、そのディレクターの外部 Web サービス仮想ディレクトリに要求をプロキシ処理する、リバース プロキシのパブリック IP アドレスを指している必要があります。
新しいエッジ プールの定義ウィザードでは、以下の手順に示すキー構成の設定を確認してください。ただし、新しいエッジ プールの定義ウィザードのごく一部のページのみが示されています。
エッジ プールを定義する
トポロジ ビルダーがインストールされているコンピューターに、Domain Admins グループおよび RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーとしてログオンします。
トポロジ ビルダーで、[エッジ プール] を右クリックし、[新しいエッジ プール] を選択します。
エッジ プールは、[複数のコンピューター プール] または [単一コンピューター プール] のどちらかになります。
[機能の選択] ページでは、フェデレーションを有効にしないでください。現在、フェデレーションは従来の Office Communications Server 2007 R2エッジ サーバーによってルーティングされています。Lync Server 2010 エッジ サーバーへのフェデレーション ルートの変更の詳細については、「フェデレーション ルートとメディア トラフィックを構成する」を参照してください。この設定は、後ほど移行のフェーズで構成されます。
次に、引き続きウィザードの [外部 FQDN]、[内部 IP アドレスの定義]、および [外部 IP アドレスの定義] の各ページの設定を完了します。
[次ホップの定義] ページでは、Lync Server 2010エッジ サーバー プールの次ホップのディレクターを選択します。
[フロントエンド プールの関連付け] ページでは、このエッジ サーバー プールに現時点ではプールを関連付けないでください。現在、外部メディア トラフィックは従来の Office Communications Server 2007 R2エッジ サーバーによってルーティングされています。この設定は、後ほど移行のフェーズで構成されます。
[完了] をクリックし、[公開] をクリックしてトポロジを公開します。
展開のドキュメントの「ディレクターの設定」の手順に従って、新しいディレクターにファイルをインストールし、証明書を構成して、サービスを開始します。
展開のドキュメントの「エッジ サーバーのインストール」の手順に従って、新しいエッジ サーバーにファイルをインストールし、証明書を構成して、サービスを開始します。
展開のドキュメントの「エッジ サーバーの展開」と「ディレクターの設定」のトピックにあるガイドラインに従うことが非常に重要です。このセクションでは、これらのサーバーの役割をインストールする際の構成設定に関するガイドラインの一部を提供したにすぎません。
これで、従来の Office Communications Server 2007 R2 が Lync Server 2010 の展開と並列展開されました。それぞれの展開には、エッジ サーバー、ディレクター、仲介サーバー、および Standard Edition サーバーが含まれています。仲介サーバーは、Lync Server 2010 内の Standard Edition サーバー上に併置されており、Office Communications Server 2007 R2 内のスタンドアロン サーバーとして構成されています。各展開のフェデレーションは、従来のOffice Communications Server 2007 R2エッジ サーバーを通じて行われます。
次のフェーズに進む前に、双方の展開が適切に動作していること、サービスが開始されていること、および各展開を管理できることを確認してください。