Lync Server 管理シェルを使用したデータベースのインストール
トピックの最終更新日: 2012-10-17
サーバーの管理者と SQL Server 管理者の間で役割と責任を分割すると、実装で遅延が生じる可能性があります。Microsoft Lync Server 2010 は、役割ベースのアクセス制御 (RBAC) を使用してこれらの問題を軽減します。場合によっては、SQL Server 管理者は、RBAC の外部で SQL Server ベース サーバーでのデータベースのインストールを管理する必要があります。Lync Server 管理シェルでは、SQL Server 管理者は、正しいデータおよびログ ファイルを使用してデータベースを構成する Windows PowerShell コマンドレットを実行できます。詳細については、「SQL Server の展開のアクセス許可」を参照してください。
重要: |
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次の手順では、最低でも Lync Server 2010 OCSCore.msi、SQL Server 2005 BC (SQLServer2005_BC.msi)、および SQL Server Native Client (sqlncli.msi) がインストールされていることを想定しています。OCSCore.msi は、インストール メディアの \Setup\AMD64\Setup ディレクトリにあります。SQLServer2005_BC.msi と sqlncli.msi は \Setup\amd64 にあります。また、Lync Server 2010 を使用するための Active Directory の準備も正常に行われていると想定しています。 |
Install-CsDatabase は、データベースのインストールに使用する Windows PowerShell コマンドレットです。Install-CsDatabase コマンドレットには数多くのパラメーターがありますが、ここではその一部についてのみ説明します。使用可能なパラメーターの詳細については、Lync Server 管理シェルのドキュメントを参照してください。
警告: |
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パフォーマンスの問題と考えられるタイムアウトの問題を防止するため、SQL Server ベースのサーバーを参照するときには、必ず完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用してください。ホスト名のみの参照は使用しないでください。たとえば、sqlbe.contoso.net を使用し、SQLBE の使用は避けます。 |
データベースをインストールする場合、Install-CsDatabase は、次の 4 つの主要な方法を使用して、準備のできた SQL Server ベースのサーバーにデータベースを配置します。
DatabasePaths または UseDefaultSqlPath なしで Install-CsDatabase を実行します。このコマンドレットは、組み込みアルゴリズムを使用して、ログおよびデータ ファイルの最善の配置方法を決定します。このアルゴリズムは、スタンドアロンの SQL Server 実装でのみ機能し、SQL Server クラスターで使用することは意図されていません。SQL Server クラスターでは、DatabasePaths を使用してログおよびデータ ファイルのパスを定義するか、UseDefaultSqlPath を使用します。
DatabasePaths パラメーターを指定して Install-CsDatabase を実行します。DtabasePaths パラメーターが定義されている場合、ログおよびデータ ファイルの場所を最適化する組み込みアルゴリズムは使用されません。このパラメーターを使用すると、ログおよびデータ ファイルを展開する場所を定義できます。このパラメーターは、SQL Server クラスターで使用できます。
UseDefaultSqlPaths を指定して Install-CsDatabase を実行します。このオプションでは、組み込みアルゴリズムを使用してログおよびデータ ファイルの場所を最適化しません。ログおよびデータ ファイルは、SQL Server 管理者が設定する既定値に従って展開されます。これらのパスは、一般に SQL Server でログおよびデータ ファイルを自動管理する目的で事前に設定され、Lync Server 2010 のセットアップと関連付けられません。このパラメーターは、SQL Server クラスターで使用できます。
Windows PowerShell コマンドレットを使用して SQL Server 中央管理ストアを構成するには
任意のコンピューターで、SQL Server ベースのサーバーでデータベースを作成するための管理資格情報を使用してログオンします。詳細については、「SQL Server の展開のアクセス許可」を参照してください。
Lync Server 管理シェルを開きます。Windows PowerShell の実行ポリシーを調整していない場合は、Windows PowerShell スクリプトの実行を許可するようにポリシーを調整する必要があります。詳細については、「実行ポリシーの確認」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=203093&clcid=0x411) を参照してください。
Install-CsDatabase コマンドレットを使用して中央管理ストアをインストールします。
Install-CsDatabase -CentralManagementDatabase -SqlServerFqdn <fully qualified domain name of SQL Server> -SqlInstanceName <named instance> -DatabasePaths <logfile path>,<database file path> -Report <path to report file> Install-CsDatabase -CentralManagementDatabase -SqlServerFqdn sqlbe.contoso.net -SqlInstanceName rtc -DatabasePaths "C:\CSDB-Logs","C:\CSDB-CMS" -Report "C:\Logs\InstallDatabases.html"
ヒント: Report パラメーターはオプションですが、インストール プロセスを文書化する場合に役立ちます。 データベースのインストールが完了したら、Lync Server 管理シェルを閉じるか、トポロジ ビルダーで定義された Lync Server 2010 構成のデータベースのインストールに進むことができます。
Windows PowerShell コマンドレットを使用して SQL Server データベースとログの場所を構成するには
Install-CsDatabase –DatabasePaths では、最大 6 つのパス パラメーターを使用できます。各パラメーターには、「SQL Server データとログ ファイルの配置」に定義されているようにドライブのパスを定義します。Lync Server 2010 のデータベース構成の論理ルールにより、ドライブは、2 つ、4 つ、または 6 つのバケットに解析されます。SQL Server の構成とバケットの数に応じて、2 つのパス、4 つのパス、または 6 つのパスを指定できます。
ドライブが 3 つの場合は、ログに優先順位が付けられ、データ ファイルはその優先順位に従って配布されます。6 つのドライブによって構成される SQL Server ベースのサーバーの例を次に示します。
Install-CsDatabase -ConfiguredDatabases -SqlServerFqdn sqlbe.contoso.net -DatabasePaths "D:\CSDynLogs","E:\CSRtcLogs","F:\MonCdrArcLogs","G:\MonCdrArchData","H:\AbsAppLog","I:\DynRtcAbsAppData" -Report "C:\Logs\InstallDatabases.html"
データベースのインストールが完了したら、Lync Server 管理シェルを閉じるか、トポロジ ビルダーで定義された Lync Server 2010 構成のデータベースのインストールに進むことができます。
Windows PowerShell コマンドレットを使用して SQL Server トポロジ構成のデータベースを構成するには
トポロジ ビルダーによって構成される Lync Server 2010 用のデータベースをインストールするには、Lync Server 管理者は、トポロジを発行する必要があります。詳細については、「展開」のドキュメントの「トポロジの公開」を参照してください。
任意のコンピューターで、SQL Server ベースのサーバーでデータベースを作成するための管理資格情報を使用してログオンします。「SQL Server の展開のアクセス許可」を参照してください。
重要: SQL Server ベースのデータベースを構成するには、ここで説明する手順の実行に使用する SQL Server 管理者アカウントが、SQL Server を実行して中央管理サーバーの役割を持つサーバーの sysadmins グループ (または同等のグループ) のメンバーでもあることを確認してください。これは特に、SQL Server データベースのインストールまたは構成を必要とする追加の Lync Server プールの有無を確認する場合に重要です。たとえば、2 つ目のプール (pool02) を展開しているが、中央管理サーバーの役割は pool01 によって保持されている場合があります。SQL Server sysadmin グループ (または同等のグループ) には、両方の SQL Server ベースのデータベースに対するアクセス許可が必要です。 Lync Server 管理シェルを開きます (まだ開いていない場合)。
Install-CsDatabase コマンドレットを使用して、トポロジ ビルダーで構成したデータベースをインストールします。
Install-CsDatabase -ConfiguredDatabases -SqlServerFqdn <fully qualified domain name of SQL Server> -DatabasePaths <logfile path>,<database file path> -Report <path to report file> Install-CsDatabase -ConfiguredDatabases -SqlServerFqdn sqlbe.contoso.net -Report "C:\Logs\InstallDatabases.html"
ヒント: Report パラメーターはオプションですが、インストール プロセスを文書化する場合に役立ちます。 データベースのインストールが完了したら、Lync Server 管理シェルを閉じます。