次の方法で共有


Set-CsLisSwitch

 

トピックの最終更新日: 2012-04-23

場所情報サーバー (LIS) スイッチ、スイッチおよび場所との間に関連付け (その場所が存在しない場合は新しい場所を作成) を作成したり、既存のスイッチおよび関連付けられた場所を変更したりします。スイッチおよび場所の関連付けは、緊急サービス オペレーターに発信者の位置を伝えるために、Enhanced 9-1-1 (E9-1-1) エンタープライズ VoIP 実装で使用されます。

構文

Set-CsLisSwitch -ChassisID <String> [-City <String>] [-CompanyName <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Country <String>] [-Description <String>] [-HouseNumber <String>] [-HouseNumberSuffix <String>] [-Location <String>] [-PostalCode <String>] [-PostDirectional <String>] [-PreDirectional <String>] [-State <String>] [-StreetName <String>] [-StreetSuffix <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

Set-CsLisSwitch -ChassisID <String> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Description <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

Set-CsLisSwitch -City <String> -CompanyName <String> -Country <String> -HouseNumber <String> -HouseNumberSuffix <String> -Location <String> -PostalCode <String> -PostDirectional <String> -PreDirectional <String> -State <String> -StreetName <String> -StreetSuffix <String> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

Enhanced 9-1-1 は、発信者に情報の問い合わせをしなくても、緊急オペレーターが発信者の位置を特定できるようにします。発信者がボイス オーバー IP (VoIP) 接続から発信している場合は、接続に関するさまざまな要素に基づいて、情報を抽出する必要があります。VoIP 管理者は、発信者の位置を特定する場所マップ (ワイヤマップ) を構成する必要があります。このコマンドレットを使用すると、管理者は物理的な場所を、クライアントが接続のために経由するネットワーク スイッチにマップすることができます。

ChassisID パラメーターはこのコマンドレットで必要とされる唯一のパラメーターです。既に存在する ChassisID の値を入力すると、指定された場所のパラメーターに基づいて、そのスイッチの場所が更新されます。ChassisID が存在しない場合、新しいスイッチの場所が作成されます。

ここで入力したアドレス パラメーター (Null 値を含む) に正確に一致するアドレスを持つ場所が、場所データベースに存在しない場合、新しいアドレスが、このコマンドレットで入力されたパラメーターに基づいて作成されます(場所の一覧は Get-CsLisLocation コマンドレットを呼び出すことで取得できます)。Set-CsLisSwitch コマンドレットでは、場所のパラメーターが要求されたり、場所のパラメーターを入力するようメッセージが表示されたりすることはありません。ユーザーはスイッチ エントリを場所に関連付けずに作成できます。また、このコマンドレットで無効な場所を作成することもできます。有効な場所は、少なくとも Location、HouseNumber、StreetName、City、State、および Country によって構成されています。これらのパラメーターのすべてを指定しない場合、参照されたスイッチが受信した通話に、緊急オペレーターが必要とする情報が含まれないことがあります (スイッチ設定の代わりに使用できる有効な設定が、サブネットまたはワイヤレス アクセス ポイントで使用可能かどうかによって異なります)。場所パラメーターはできるだけ具体的に指定して、可能な限り多くのパラメーターに入力することをお勧めします。

スイッチ エントリも、Set-CsLisPort コマンドレットを呼び出して作成できます。既存のスイッチ エントリを持たない ChassisID 値を使用して Set-CsLisPort を呼び出すと、そのスイッチが作成されます。

重要なことは、New-CsWebServiceConfiguration または Set-CsWebServiceConfiguration コマンドレットを使用して MACResolverUrl プロパティを構成した場合にのみ、これらの変更が有効になることです。MACResolverUrl には、IP アドレスを取得してその IP アドレスに関連付けられたネットワーク カードのメディア アクセス制御 (MAC) アドレスを判別することができる Web サービスの URL を指定します。

このコマンドレットを実行できるユーザー:既定では、次のグループのメンバーが Set-CsLisSwitch コマンドレットのローカルでの実行を承認されています。RTCUniversalServerAdmins。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。

Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "Set-CsLisSwitch"}

パラメーター

パラメーター 必須かどうか 説明

ChassisID

必須

文字列

ネットワーク スイッチのメディア アクセス制御 (MAC) アドレス。この値は、nn-nn-nn-nn-nn-nn の形式 (12-34-56-78-90-ab など) または IP アドレス形式にする必要があります。指定の ChassisID 値のエントリが存在しない場合、新しいスイッチの場所が作成されます。指定の ChassisID のエントリが存在する場合、そのエントリは置き換えられます。

City

必須

文字列

市区町村の場所。

最大長: 64 文字

CompanyName

必須

文字列

この場所にある会社の名前。

最大長: 60 文字

Country

必須

文字列

この場所が存在する国または地域。

最大長: 2 文字

Description

省略可能

文字列

このネットワーク スイッチの場所の詳細な説明。

HouseNumber

必須

文字列

この場所の番地。会社の場合、会社が存在する番地。

最大長: 10 文字

HouseNumberSuffix

必須

文字列

1/2 または A などの、番地の追加情報です。たとえば、1234 1/2 オーク通りまたは 1234 A エルム通りなどです。

注: 集合住宅や事務所の続き部屋を指定するには、Location パラメーターを使用する必要があります。たとえば、-Location "Suite 100/Office 150" です。

最大長: 5 文字

Location

必須

文字列

この場所の名前。通常、この値は事務所番号などの正式な住所よりもさらに詳細な場所の名前ですが、任意の文字列値をとることができます。

最大長: 20 文字

PostalCode

必須

文字列

この場所に関連付けられた郵便番号。

最大長: 10 文字

PostDirectional

必須

文字列

通りの名前の方向を示すもの。たとえば、Main Street NE の場合は NE、7th Avenue NW の場合は NW です。

最大長: 2 文字

PreDirectional

必須

文字列

通りの名前の直前に配置される、通りの名前の方向を示すもの。たとえば、NE Main Street の場合は NE、NW 7th Avenue の場合は NW です。

最大長: 2 文字

State

必須

文字列

この場所に関連付けられた都道府県。

最大長: 2 文字

StreetName

必須

文字列

この場所の通りの名前。

最大長: 60 文字

StreetSuffix

必須

文字列

通りの名前に指定されている通りの種類 (ストリート、アベニュー、コートなど)。

最大長: 10 文字

WhatIf

省略可能

SwitchParameter

実際にコマンドを実行せずに、コマンドの実行結果がわかります。

Confirm

省略可能

SwitchParameter

コマンドの実行前に確認メッセージを表示します。

入力の種類

LIS スイッチ オブジェクトのパイプ処理された入力を受け入れます。

戻り値の種類

このコマンドレットは System.Management.Automation.PSCustomObject の型のオブジェクトを作成または変更します。

-------------------------- 例 1 --------------------------

Set-CsLisSwitch -ChassisID 99-99-99-99-99-99

例 1 では、LIS スイッチの場所エントリを作成または更新します。この例のコマンドで、指定するパラメーターは次の 1 つのみ (必須) です。ChassisID。ChassisID の値はスイッチの MAC アドレスであり、この場合は 99-99-99-99-99-99 です。

この例では、住所情報は含まれません。スイッチ エントリは住所に関連付けることなく場所情報サーバー上で作成することが可能です。ただし、このスイッチでルーティングされる緊急電話には、緊急オペレーターが場所を特定するのに必要な情報が含まれていないことがあります (定義されたサブネットまたはポートの場所によって異なります)。

重要: この ChassisID を持つ LIS スイッチの場所が既に存在する場合は、このコマンドの値に置き換えられます。つまり、このスイッチが住所 (物理的な場所) に関連付けられている場合、このコマンドには場所情報が含まれていないので、その関連付けは存在しなくなります。場所は場所データベース内に存在しますが、このスイッチには関連付けられません。

-------------------------- 例 2 --------------------------

Set-CsLisSwitch -ChassisID 99-99-99-99-99-99 -Location "30/1000" -HouseNumber 1234 -PreDirectional NE -StreetName First -StreetSuffix Avenue -City Redmond -State WA -Country US -PostalCode 99999

例 2 では、例 1 で作成したスイッチに住所情報を追加して更新します(実際には、既存のエントリを削除して、新しいエントリに置き換えます)。住所が場所データベース内に存在しない場合、その場所が作成されます。