Lync Server 2010 パイロット プールの展開
トピックの最終更新日: 2011-05-06
段階的な導入で最初に行う手順の 1 つが、Lync Server 2010 パイロット プールの展開です。既存の Office Communications Server 2007 R2 のプールのトポロジ情報と構成設定をこのパイロット プールにマージします。パイロット プールは、Lync Server 2010 と Office Communications Server 2007 R2 展開との共存をテストする場です。共存は、すべてのユーザーとプールを Lync Server 2010 に移動するまでの間の一時的な状態です。
パイロット プールには、Office Communications Server 2007 R2 のプールと同じ機能およびワークロードを展開する必要があります。Office Communications Server 2007 R2 環境のアーカイブまたは監視のために、アーカイブ サーバー、監視サーバー、または System Center Operations Manager を展開していた場合、移行の間もアーカイブまたは監視を続行するときには、パイロット環境にこれらの機能も展開する必要があります。Office Communications Server 2007 R2 環境のアーカイブまたは監視のために展開したバージョンでは、Lync Server 2010 環境のデータは取得されません。移行の間のアーカイブ サーバー、監視サーバー、および System Center Operations Manager の各バージョンの動作の詳細については、「アーカイブおよび監視サーバーの移行」を参照してください。
パイロット環境に Standard Edition を展開する詳細な手順については、「展開」のドキュメントの「Lync Server 2010 Standard Edition の展開」を参照してください。パイロット環境に Enterprise Edition を展開する詳細な手順については、「展開」のドキュメントの「Lync Server 2010 Enterprise Edition の展開」を参照してください。
重要: |
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パイロット プールを展開する前に、Office Communications Server 2007 R2 の既存の各プール 1 つに対して Lync Server 2010 のプール 1 つを展開するかどうかを判断する必要があります。応答グループなど、一部の構成設定では、プール全体の移行に単一のコマンドレットで対応できます。したがって、移行および展開の際にプールを統合または分割する計画の場合には、Office Communications Server 2007 R2 のどのプールを Lync Server 2010 のどのプールに対応付けるかを計画し、それに応じて移行を調整する必要があります。 |
注: |
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トポロジ ビルダーで新しいトポロジを作成するときには、プライマリ SIP ドメイン (およびその他の SIP ドメイン) の名前が、既存の Office Communications Server 2007 R2 の SIP ドメインとまったく同じであることが必要です。そうなっていない場合、「フェーズ 4: トポロジを結合する」にあるトポロジ ビルダー結合ウィザードの手順でトポロジの作成が失敗します。既存の Office Communications Server 2007 R2 の SIP ドメインを確認するには、Office Communications Server 2007 R2 管理ツール スナップインを開きます。[フォレスト] ノードを右クリックし、[グローバル プロパティ] を選択して、[全般] ノードの下で [ドメイン] ボックスにある SIP ドメインの一覧を確認します。チェックの付いたドメインがプライマリまたは既定のドメインです。 |
パイロット プールを展開するときには、新しいフロントエンド プールの定義ウィザードを使用します。以下に示す主な手順の一覧では、パイロット プール全体の展開プロセスの中で検討する必要がある機能と設定について説明します。このセクションで説明するのは、パイロット プールの展開の際に考慮が必要となる主なポイントのみです。詳細な手順については、前述の「展開」のガイドを参照してください。以下の手順は、「Lync Server 2010 のパイロット プールのアーキテクチャ」で説明したパイロット プールの参照アーキテクチャに対応したものです。実際に使用する展開に合わせて、設定を調整してください。
パイロット プールを展開するための主な手順
トポロジ ビルダーがインストールされているコンピューターに、Domain Admins グループおよび RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーとしてログオンします。
パイロット プールを定義するときには、Enterprise Edition フロントエンド プールまたは Standard Edition サーバーの展開を選択できます。Lync Server 2010 では、パイロット プールが従来のプールに展開されたものと一致する必要はありません。
注意: パイロットに対して定義するプールまたはサーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) は一意である必要があります。現在展開されている Office Communications Server 2007 R2 のプールや、現在展開されているその他のサーバーと一致する名前は使用できません。 [併置されたサーバーの役割の選択] ページで、仲介サーバーを Lync Server 2010 内に併置することをお勧めします。既存のトポロジを Lync Server 2010 にマージするときには、まず Lync Server 2010 仲介サーバーを併置する必要があります。トポロジをマージして Lync Server 2010 仲介サーバーを構成した後で、併置した仲介サーバーをそのままにすることも、Lync Server 2010 展開内のスタンドアロン サーバーに変更することもできます。
重要: Lync Server 2010 Standard Edition サーバーのプールは、併置してインストールした音声ビデオ会議サービスでのみ使用できます。したがって、このページのチェック ボックスは使用できませんが、Lync Server 2010 Enterprise Edition サーバーでは使用できるようになります。 注: 仲介サーバーをフロントエンド サーバーまたは Standard Edition サーバーに配置することを強くお勧めします。ただし、配置済みの Lync Server 2010 仲介サーバーをスタンドアロンの仲介サーバーに移動する場合は、「併置された仲介サーバー サービスをスタンドアロンの仲介サーバーへ移行する (オプション)」を参照してください。 [サーバーの役割とこのフロントエンド プールの関連付け] ページで、該当のサーバーの役割をパイロット プールの一部として展開する場合は、アーカイブと監視を有効にできます。
重要: パイロット プールの展開では、[このフロントエンド プールのメディア コンポーネントで使用されるエッジ プールを有効にする] チェック ボックスはオフにします。これは、移行のフェーズが進んだ段階で有効にしてオンラインにする機能です。現時点ではこの設定はオフのままにしてください。 新しいフロントエンド プールの定義ウィザードを進めます。終了したら [完了] をクリックします。
トポロジを公開するために、[Lync Server 2010] ノードを右クリックし、[トポロジの公開] をクリックします。
公開プロセスが完了したら、[完了] をクリックします。
構成データベースのローカル コピーをインストールし、必要なサービスを開始するには、「展開」のドキュメントの「フロント エンド サーバーおよびフロント エンド プールの設定」または「Standard Edition サーバーの設定」を参照してください。