動的アクセサーの使用
動的アクセサーを使用すると、データベース スキーマ (基になる構造) が不明な場合でもデータ ソースにアクセスできます。 OLE DB テンプレート ライブラリには、動的アクセサーの使用に役立つクラスがいくつか用意されています。
DynamicConsumer のサンプルには、動的アクセサー クラスを使用して、列情報を取得し、アクセサーを動的に作成する方法が示されています。
CDynamicAccessor の使い方
CDynamicAccessor を使用すると、データベース スキーマ (データベースの基本的な構造) を理解していない場合でも、データ ソースにアクセスできます。 CDynamicAccessor メソッドは、列名、列数、およびデータ型などの列情報を取得します。 この列の情報は、実行時にアクセサーを動的に作成するときに使用します。 列情報は、このクラスによって作成および管理されるバッファーに格納されます。 GetValue メソッドを使用してバッファーからデータを取得します。
例
コード
// Using_Dynamic_Accessors.cpp
// compile with: /c /EHsc
#include <stdio.h>
#include <objbase.h>
#include <atldbcli.h>
int main( int argc, char* argv[] )
{
HRESULT hr = CoInitialize( NULL );
CDataSource ds;
CSession ss;
CTable<CDynamicAccessor> rs;
// The following is an example initialization string:
hr = ds.OpenFromInitializationString(L"Provider=SQLOLEDB.1;"
L"Integrated Security=SSPI;Persist Security Info=False;"
L"Initial Catalog=Loginname;Data Source=your_data_source;"
L"Use Procedure for Prepare=1;Auto Translate=True;"
L"Packet Size=4096;Workstation ID=LOGINNAME01;"
L"Use Encryption for Data=False;"
L"Tag with column collation when possible=False");
hr = ss.Open( ds );
hr = rs.Open( ss, "Shippers" );
hr = rs.MoveFirst( );
while( SUCCEEDED( hr ) && hr != DB_S_ENDOFROWSET )
{
for( size_t i = 1; i <= rs.GetColumnCount( ); i++ )
{
DBTYPE type;
rs.GetColumnType( i, &type );
printf_s( "Column %d [%S] is of type %d\n",
i, rs.GetColumnName( i ), type );
switch( type )
{
case DBTYPE_WSTR:
printf_s( "value is %S\n",
(WCHAR*)rs.GetValue( i ) );
break;
case DBTYPE_STR:
printf_s( "value is %s\n",
(CHAR*)rs.GetValue( i ) );
default:
printf_s( "value is %d\n",
*(long*)rs.GetValue( i ) );
}
}
hr = rs.MoveNext( );
}
rs.Close();
ss.Close();
ds.Close();
CoUninitialize();
return 0;
}
CDynamicStringAccessor の使い方
CDynamicStringAccessor は、1 つの重要な点を除いて CDynamicAccessor と同様に動作します。 CDynamicAccessor はプロバイダーによって報告されたネイティブな形式でデータを要求しますが、CDynamicStringAccessor はアクセスされるすべてのデータをデータ ストアから文字列データとしてフェッチするようにプロバイダーに要求します。 これは、特にデータ ストアのコンテンツの表示または印刷などのように、データ ストアの値の計算を要求しない単純なタスクで役に立ちます。
列情報を取得するには CDynamicStringAccessor メソッドを使用します。 この列の情報は、実行時にアクセサーを動的に作成するときに使用します。 列情報は、このクラスによって作成および管理されるバッファーに格納されます。 バッファーからデータを取得するには、CDynamicStringAccessor::GetString を使用します。また、データをバッファーに格納するには、CDynamicStringAccessor::SetString を使用します。
例
コード
// Using_Dynamic_Accessors_b.cpp
// compile with: /c /EHsc
#include <stdio.h>
#include <objbase.h>
#include <atldbcli.h>
int main( int argc, char* argv[] )
{
HRESULT hr = CoInitialize( NULL );
if (hr != S_OK)
{
exit (-1);
}
CDataSource ds;
CSession ss;
CTable<CDynamicStringAccessor> rs;
// The following is an example initialization string:
hr = ds.OpenFromInitializationString(L"Provider=SQLOLEDB.1;"
L"Integrated Security=SSPI;Persist Security Info=False;"
L"Initial Catalog=Loginname;Data Source=your_data_source;"
L"Use Procedure for Prepare=1;Auto Translate=True;"
L"Packet Size=4096;Workstation ID=LOGINNAME01;"
L"Use Encryption for Data=False;"
L"Tag with column collation when possible=False");
hr = ss.Open( ds );
hr = rs.Open( ss, "Shippers" );
hr = rs.MoveFirst( );
while( SUCCEEDED( hr ) && hr != DB_S_ENDOFROWSET )
{
for( size_t i = 1; i <= rs.GetColumnCount( ); i++ )
{
printf_s( "column %d value is %s\n",
i, rs.GetString( i ) );
}
hr = rs.MoveNext( );
}
rs.Close();
ss.Close();
ds.Close();
CoUninitialize();
return 0;
}
CDynamicParameterAccessor の使い方
CDynamicParameterAccessor は CDynamicAccessor と同様ですが、CDynamicParameterAccessor は ICommandWithParameters インターフェイスを呼び出すことで設定されるパラメーター情報を取得する点が異なります。 コンシューマーがこのクラスを使用するには、プロバイダーで ICommandWithParameters がサポートされている必要があります。
パラメーター情報は、このクラスによって作成および管理されるバッファーに格納されます。 パラメーター データは、CDynamicParameterAccessor::GetParam と CDynamicParameterAccessor::GetParamType を使用してバッファーから取得します。
このクラスを使用して SQL Server のストアド プロシージャを実行し、出力パラメーター値を取得する方法の例については、サポート技術情報の「HOWTO: Execute Stored Procedure Using CDynamicParmeterAccesor (Q198519)」を参照してください。サポート技術情報の文書は、MSDN ライブラリの Visual Studio のドキュメントで使用したり、です https://support.microsoft.com。