次の方法で共有


コマンドのキャンセル (XMLA)

コマンドを発行するユーザーの管理権限に応じて、XML for Analysis (XMLA) の Cancel コマンドは、セッション、セッション、接続、サーバー プロセス、または関連するセッションまたは接続でコマンドを取り消すことができます。

コマンドのキャンセル

プロパティを指定せずに Cancel コマンドを送信することにより、ユーザーは現在の明示的なセッションのコンテキスト内で現在実行中のコマンドをキャンセルできます。

Note

暗黙のセッション内で実行中のコマンドは、ユーザー操作によって取り消すことはできません。

バッチ コマンドのキャンセル

ユーザーが Batch コマンドを取り消した場合、Batch コマンド内に残っている未実行のコマンドはすべて取り消されます。 Batch コマンドがトランザクション型であれば、Cancel コマンドの実行前に実行されたすべてのコマンドはロールバックされます。

セッションのキャンセル

コマンドの SessionID プロパティで明示的なセッションのセッション識別子を指定すると、データベース管理者またはサーバー管理者は、現在実行中の Cancel コマンドを含むセッションを取り消すことができます。 データベース管理者は、自分が管理権限を持つデータベースに対するセッションだけをキャンセルできます。

データベース管理者は、DISCOVER_SESSIONS スキーマ行セットを取得することにより、指定されたデータベースに対するアクティブ セッションを取得することができます。 DISCOVER_SESSIONSスキーマ行セットを取得するために、データベース管理者は XMLA Discover メソッドを使用し、メソッドの Restrictions プロパティでSESSION_CURRENT_DATABASE制限列の適切なデータベース識別子を Discover 指定します。

接続のキャンセル

サーバー管理者は、コマンドの ConnectionID プロパティに接続識別子を Cancel 指定することで、実行中のすべてのコマンドを含め、特定の接続に関連付けられているすべてのセッションを取り消し、接続を取り消すことができます。

Note

MicrosoftSQL ServerAnalysis Services のインスタンスで、接続に関連付けられているセッションを見つけて取り消すことができない場合 (HTTP 接続を提供しているときにデータ ポンプが複数のセッションを開いた場合など)、インスタンスは接続をキャンセルできません。 Cancel コマンドの実行中にこのような状況が生じた場合には、エラーが発生します。

サーバー管理者は、XMLA Discover メソッドを使用してDISCOVER_CONNECTIONSスキーマ行セットを取得することで、Analysis Services インスタンスのアクティブな接続を取得できます。

サーバー プロセスのキャンセル

サーバー管理者は、コマンドの SPID プロパティにサーバー プロセス識別子 ( SPID ) を Cancel 指定することで、特定の SPID に関連付けられているコマンドを取り消すことができます。

関連するセッションおよび接続のキャンセル

CancelAssociated プロパティを true に設定すると、コマンドで指定された接続、セッション、または SPID に関連付けられている接続、セッション、およびコマンドをCancel取り消すことができます。

参照

Discover メソッド (XMLA)
Analysis Services での XMLA による開発