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XML の RDL 要素と属性 (レポート ビルダ)

レポートを XML ファイルとして保存する際に、レポート ビルダではレポート定義言語 (RDL) を XML に変換する必要があります。XML エクスポート オプションにより、レポート アイテムが XML ドキュメントの要素または属性として保存されます。各要素には、それに関連付けられた属性とサブ要素のセットがあります。属性や要素は、レポート アイテムによって異なります。このトピックでは、XML として保存するときに RDL スキーマがどのように変換されるかについて説明します。

Report

Report は、XML ルート ノードです。XML ドキュメントのスキーマ情報およびレポート名を指定する属性が含まれています。

XML ルート ノードでは、XML スキーマ (XSD) を次のように指定します。

<Report xmlns="SchemaName" xmlns:sxi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:schemaLocation="SchemaName ReportURL&rs:ImageID=SchemaName" Name="ReportName">

次の表は、Report RDL 要素内の属性と要素が XML エクスポート オプションによってどのように保存されるかを示します。

RDL 属性 保存

Name

ルート要素の Name 属性。

TextBox

次の表は、XML エクスポート オプションによってテキスト ボックスがどのように保存されるかを示します。テキスト ボックスの名前と値は、テキスト ボックスの DataElementStyle RDL 要素の値に応じ、要素または属性として保存されます。

RDL 要素 保存

DataElementName

テキスト ボックスの要素または属性の名前。DataElementName を指定しない場合、既定の名前は RDL でのテキスト ボックス名になります。

Value

テキスト ボックスのデータの値。

Table

次の表で、XML エクスポート オプションによって表がどのように保存されるかを示します。表は要素として保存されます。

RDL 要素 保存

DataElementName

表要素の名前。DataElementName を指定しない場合、要素名は RDL での表の名前になります。

TableGroup

最初の TableGroup 要素が表要素のサブ要素として保存されます。後続の各 TableGroup 要素は前の TableGroup 要素のグループ インスタンスのサブ要素として保存されます。その結果、データのグループによる入れ子構造になります。

Details

直前の TableGroup 要素の各グループ インスタンスのサブ要素。表グループがない場合は、Details は表要素のサブ要素として保存されます。

TableGroup

次の表は、XML エクスポート オプションによって表グループがどのように保存されるかを示します。表グループは要素として保存されます。

RDL 要素 保存

DataCollectionName (Grouping)

表グループ要素の名前。DataCollectionName を指定しない場合、要素名は DataElementName 要素で指定した名前に文字列「_Collection」を付加したものになります。

DataElementName (Grouping)

グループ インスタンス要素の名前。グループ インスタンス要素は表グループ要素のサブ要素です。DataElementName を指定しない場合、要素名は RDL でのグループ名になります。

Header

ヘッダーのすべてのアイテムは、グループ インスタンス要素のサブ要素または属性として保存されます。

Details

次の表は、Details RDL 要素内の属性と要素が XML エクスポート オプションによってどのように保存されるかを示します。Details は要素として保存されます。

RDL 要素 保存

DataCollectionName (Grouping)

詳細要素の名前。DataCollectionName を指定しない場合、要素名は DataElementName 要素で指定した名前に文字列「_Collection」を付加したものになります。Details にグループがない場合、要素名は Detail_Collection となります。

DataElementName (Grouping)

グループ インスタンス要素の名前。グループ インスタンス要素は詳細要素のサブ要素です。DataElementName を指定しない場合、要素名は RDL でのグループ名になります。Details にグループがない場合、要素名は Detail となります。

DetailsRows

詳細行のすべてのアイテムは、グループ インスタンス要素のサブ要素または属性として保存されます。

Matrix

次の表は、XML エクスポート オプションによってマトリックスがどのように保存されるかを示します。マトリックスは要素として保存されます。

RDL 要素 保存

DataElementName

マトリックス要素の名前。DataElementName を指定しない場合、要素名は RDL でのマトリックス名になります。

Corner

頂点のすべてのアイテムは、マトリックス要素のサブ要素または属性として保存されます。

RowGrouping

最初の RowGrouping 要素がマトリックス要素のサブ要素として保存されます。後続の各 RowGrouping 要素は前の RowGrouping 要素のグループ インスタンスのサブ要素として保存されます。その結果、データのグループによる入れ子構造になります。

ColumnGrouping

最初の ColumnGrouping 要素は直前の RowGrouping 要素の各グループ インスタンスのサブ要素として保存されます。後続の各 ColumnGrouping 要素は前の ColumnGrouping 要素のグループ インスタンスのサブ要素として保存されます。

MatrixCell

直前の ColumnGrouping 要素の各グループ インスタンス内の Cell サブ要素。マトリックスのセルにあるすべてのアイテムは、Cell 要素のサブ要素または属性として保存されます。

RowGrouping

次の表は、XML エクスポート オプションによって行グループがどのように保存されるかを示します。行グループは要素として保存されます。

RDL 要素 保存

DataCollectionName (Grouping)

行グループ要素の名前。DataCollectionName を指定しない場合、要素名は DataElementName 要素で指定した名前に文字列「_Collection」を付加したものになります。静的な行グループには使用されません。

DataElementName (Grouping)

グループ インスタンス要素の名前。グループ インスタンス要素は行グループ要素のサブ要素です。DataElementName を指定しない場合、要素名は RDL でのグループ名になります。静的な行グループの場合、要素名はグループ ヘッダーのテキスト ボックスの DataElementName の値になります。静的な行ヘッダーにテキスト ボックスがない場合、要素名は RowN となります。N は行グループに割り当てられた番号です。

ReportItems

行グループのすべてのアイテムは、行グループ要素の親のサブ要素または属性として保存されます。

Subtotal

行グループ要素の兄弟要素。この要素にはマトリックスのセルが含まれています。この要素の名前は、集計の DataElementName 要素で指定した名前になります。名前を指定しない場合、要素名は Total となります。

Aa337300.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
集計は、既定では保存されません。XML エクスポート オプションでは、集計の DataElementOutput RDL 要素の値が Output である場合にのみ、集計が保存されます。

ColumnGrouping

次の表は、XML エクスポート オプションによって列グループがどのように保存されるかを示します。列グループは要素として保存されます。

RDL 要素 保存

DataCollectionName (Grouping)

列グループ要素の名前。DataCollectionName を指定しない場合、要素名は DataElementName 要素で指定した名前に文字列「_Collection」を付加したものになります。これは静的な列グループには使用されません。

DataElementName (Grouping)

グループ インスタンス要素の名前。グループ インスタンス要素は列グループ要素のサブ要素です。DataElementName を指定しない場合、要素名は RDL でのグループ名になります。静的な列グループの場合、要素名はグループ ヘッダーのテキスト ボックスの DataElementName の値になります。静的な列ヘッダーにテキスト ボックスがない場合、要素名は ColumnN となります。N は行グループに割り当てられた番号です。

ReportItems

列グループのすべてのアイテムは、列グループ要素の親のサブ要素または属性として保存されます。

Subtotal

列グループ要素の兄弟要素。この要素にはマトリックスのセルが含まれています。この要素の名前は、集計の DataElementName 要素で指定した名前になります。名前を指定しない場合、要素名は Total となります。

Aa337300.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
集計は、既定では保存されません。XML エクスポート オプションでは、集計の DataElementOutput RDL 要素の値が Output である場合にのみ、集計が保存されます。

XML のエクスポート オプションによって、レポートのレポート定義言語 (RDL) 要素が XML ファイルとしてどのように保存されるかをよく理解するには、RDL 要素についてさらに詳しく学習する必要があります。RDL 要素の詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「レポート定義言語」のトピックを参照してください。

参照

概念

別の種類のファイルとしてのレポートのエクスポート (レポート ビルダ)
別の種類のファイルとしてレポートをエクスポートする場合のデザイン上の注意事項 (レポート ビルダ)

その他の技術情報

レポート定義言語 (レポート ビルダ)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手