次の方法で共有


SQLSetStmtAttr

SQL Native Client ODBC ドライバは、混合 (キーセット/動的) カーソル モデルをサポートしません。SQL_ATTR_KEYSET_SIZE を使用してキーセットのサイズを設定する場合、設定される値が 0 でなければ失敗します。

アプリケーションは、すべてのステートメントで SQL_ATTR_ROW_ARRAY_SIZE を設定して、SQLFetch または SQLFetchScroll 関数呼び出しで返される行数を宣言します。ドライバは、サーバー カーソルを指定するステートメントで SQL_ATTR_ROW_ARRAY_SIZE を使用して、カーソルからのフェッチ要求を満たすためにサーバーが生成する行ブロックのサイズを判断します。トランザクションの分離レベルが、コミット済みのトランザクションの反復可能読み取りを保証できるレベルの場合、行のメンバシップや順序が、動的カーソルのブロック サイズに収まる範囲内で固定されます。カーソルは、この値で示されるブロック外では完全に動的になります。サーバー カーソルのブロック サイズは完全に動的で、フェッチ処理のどの時点でも変更可能です。

SQL Native Client ODBC ドライバは、次のドライバ固有のステートメント属性もサポートします。

SQL_SOPT_SS_CURSOR_OPTIONS

カーソルでのドライバ固有のパフォーマンス オプションを使用するかどうかを指定します。このオプションが設定されているときは、SQLGetData を使用できません。既定の設定は SQL_CO_OFF です。このオプションは、SQL Server 7.0 以降のインスタンスに接続している場合にのみ有効です。

ValuePtr 説明

SQL_CO_OFF

既定値。高速順方向専用かつ読み取り専用のカーソルと autofetch を無効にし、高速順方向専用かつ読み取り専用のカーソルでの SQLGetData を有効にします。SQL_SOPT_SS_CURSOR_OPTIONS を SQL_CO_OFF に設定すると、カーソルの種類は変更されません。つまり、高速順方向専用カーソルは高速順方向専用カーソルのままです。カーソルの種類を変更するには、アプリケーションで SQLSetStmtAttr/SQL_ATTR_CURSOR_TYPE を使用して、別の種類を設定する必要があります。

SQL_CO_FFO

高速順方向専用かつ読み取り専用のカーソルを有効にし、高速順方向専用かつ読み取り専用のカーソルでの SQLGetData を無効にします。

SQL_CO_AF

すべてのカーソルの種類で autofetch オプションを有効にします。ステートメント ハンドルにこのオプションを設定すると、SQLExecute または SQLExecDirect では暗黙的な SQLFetchScroll (SQL_FIRST) が生成されます。カーソルが開かれ、最初の行バッチが 1 回のラウンドトリップでサーバーに返されます。

SQL_CO_FFO_AF

autofetch オプションを設定して高速順方向専用カーソルを有効にします。これは、SQL_CO_AF と SQL_CO_FFO の両方を指定した場合と同じです。

これらのオプションを設定すると、サーバーは最後の行がフェッチされたことを検出した時点で、カーソルを自動的に閉じます。その場合も、アプリケーションでは SQLFreeStmt(SQL_CLOSE) または SQLCloseCursor を呼び出す必要はありますが、ドライバからサーバーへカーソルを閉じる通知を送信する必要はありません。

選択リストに textntext、または image 列が含まれている場合、高速順方向専用カーソルが動的カーソルに変換され、SQLGetData が有効になります。

SQL_SOPT_SS_DEFER_PREPARE

ステートメントをすぐに準備するか、SQLExecuteSQLDescribeCol、または SQLDescribeParam が実行されるまで準備を遅延するかを指定します。SQL Server 7.0 以前のバージョンでは、このプロパティは無視されます (準備は遅延されません)。

ValuePtr 説明

SQL_DP_ON

既定値。SQLPrepare を呼び出すと、SQLExecute が呼び出されるか、メタプロパティ操作 (SQLDescribeCol または SQLDescribeParam) が実行されるまで、ステートメントの準備が遅延されます。

SQL_DP_OFF

SQLPrepare の実行直後にステートメントが準備されます。

SQL_SOPT_SS_REGIONALIZE

ステートメント レベルのデータ変換を決定します。この属性を設定すると、日付、時刻、通貨の値を文字列値に変換する際に、ドライバはクライアントのロケール設定を使用します。この場合の変換は、SQL Server ネイティブ データ型から文字列への変換のみです。

ValuePtr 説明

SQL_RE_OFF

既定値。ドライバは、日付、時刻、通貨の値を文字列データに変換する際に、クライアントのロケール設定を使用しません。

SQL_RE_ON

ドライバは、日付、時刻、通貨の値を文字列データに変換する際に、クライアントのロケール設定を使用します。

地域別の変換の設定は、通貨、数値、日付、および時刻のデータ型に適用されます。この変換の設定が適用されるのは、次の場合に限られます。

  • 通貨、数値、日付、時刻の値を文字列に変換する出力変換
  • BCP6xFILEFMT も設定されている場合、文字列型の列を含む操作での一括コピー
    ms131361.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    ステートメント オプション SQL_SOPT_SS_REGIONALIZE が有効な場合、ドライバは現在のユーザーのロケール レジストリ設定を使用します。SetThreadLocale を呼び出す場合など、アプリケーションでスレッドのロケールが設定されているときは、現在のスレッドのロケールは無視されます。

データ ソースの地域別の動作を変更すると、アプリケーション エラーが発生することがあります。日付文字列を解析し、ODBC の定義に従った形式の日付文字列を受け付けるアプリケーションは、地域別の動作の値を変更することによって、悪影響を受ける可能性があります。

SQL_SOPT_SS_TEXTPTR_LOGGING

text 型または image 型のデータを含む列に対する操作のログ記録の有効と無効を切り替えます。既定の動作では、これらの操作のログは記録されます (SQL_TL_ON)。

ValuePtr 説明

SQL_TL_OFF

text 型と image 型のデータに対して実行される操作のログ記録を無効にします。

SQL_TL_ON

既定値。text 型と image 型のデータに対して実行される操作のログ記録を有効にします。

SQL_SOPT_SS_HIDDEN_COLUMNS

SQL Server SELECT FOR BROWSE ステートメントで非表示にされた列を公開します。既定では、ドライバではこのような列は公開されません。

ValuePtr 説明

SQL_HC_OFF

既定値。FOR BROWSE 列が結果セットで非表示になります。

SQL_HC_ON

FOR BROWSE 列を公開します。

SQL_SOPT_SS_QUERYNOTIFICATION_MSGTEXT

クエリ通知要求のメッセージ テキストを返します。

SQL_SOPT_SS_QUERYNOTIFICATION_OPTIONS

クエリ通知要求で使用するオプションを指定します。オプションは、次に示すように、name=value 構文を使用した文字列で指定します。ユーザーがサービスを作成して、キューから通知を読み取る必要があります。

クエリ通知オプションの構文を次に示します。

service=<service-name>[;(local database=<database>|broker instance=<broker instance>)]

次に例を示します。

service=mySSBService;local database=mydb

SQL_SOPT_SS_QUERYNOTIFICATION_TIMEOUT

クエリ通知をアクティブのままにしておく秒数を指定します。既定値は 432,000 秒 (5 日) です。

参照

概念

ODBC API 実装の詳細

その他の技術情報

SQLGetStmtAttr 関数

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手