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関数 (DMX)

データ マイニング拡張機能 (DMX) を使用して Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) のオブジェクトにクエリを行う場合、データ マイニング モデルまたは入力データセットの列内の値よりも多くの情報を返す関数を使用できます。たとえば、DMX クエリを使用して、予測が正しい可能性が高いとしても、列の予測値だけを返さないようにすることができます。DMX 関数だけでなく、Microsoft Visual Basic for Applications (VBA)、Microsoft Excel、およびストアド プロシージャの関数を使用することもできます。

DMX 関数

DMX 関数は、次のタスクの実行に使用できます。

  • 予測を返す。
  • 確立およびサポートなど、予測についての統計情報を返す。
  • クエリ結果をフィルタする。
  • テーブル式を並べ替える。

ほとんどの DMX 関数は、予測のサポートなど、スカラ値を返します。しかし、いくつかは表形式の結果を返します。たとえば、PredictHistogram 関数は、指定された各予測可能列に対するサポートと確率を含む表を返します。結果は、新しい表形式の列として表示されます。

詳細情報:クエリ型への関数のマップ (DMX)」、「データ マイニング拡張機能 (DMX) 関数リファレンス

Visual Basic for Applications (VBA) と Excel 関数

さらに、DMX 関数は、DMX ステートメントからさまざまな VBA と Excel の関数を呼び出すこともできます。たとえば、lCase 関数を使用して、TM_Decision_Tree モデル コンテンツ内の Attribute_Name 列の表示方法を修正できます。次のサンプル コードにこれを示します。

SELECT lCase([Attribute_Name]) 
FROM [TM_Decision_Tree].CONTENT

VBA と Excel の両方に同じ関数が存在する場合、VBA または Excel のどちらかを使用して、DMX ステートメントの関数名にプレフィックスを付ける必要があります。たとえば、VBA!Log または Excel!Log を使用します。使用する VBA または Excel の関数が DMX または多次元式 (MDX) にも存在する場合、あるいは関数にドル記号 ($) が含まれる場合、角かっこを使用して関数をエスケープする必要があります。たとえば、関数呼び出しは [VBA!Format] のようになります。

ストアド プロシージャ

共通言語ランタイム プログラミング言語を使用して、DMX の機能を拡張するストアド プロシージャを作成できます。たとえば、回帰ツリー マイニング モデルは、回帰式を示す AB などの係数を返しますが、A+Bx = y などの式自体は返しません。ただし、データ マイニング モデル オブジェクトを使用して、コンテンツ スキーマを操作し、出力として回帰式を返すストアド プロシージャは記述できます。この場合、DMX ステートメントは、クエリ結果の一部として回帰式の一覧を返すことができます。

詳細情報:アセンブリ (Analysis Services)

参照

関連項目

データ マイニング拡張機能 (DMX) リファレンス
データ マイニング拡張機能 (DMX) 関数リファレンス
データ マイニング拡張機能 (DMX) 演算子リファレンス
データ マイニング拡張機能 (DMX) ステートメント リファレンス
データ マイニング拡張機能 (DMX) 構文表記規則
データ マイニング拡張機能 (DMX) 構文要素
クエリ型への関数のマップ (DMX)
予測クエリ (DMX)
選択ステートメント (DMX) について

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手