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ファイル システム タスク

更新 : 2007 年 9 月 15 日

ファイル システム タスクは、ファイル システム内のファイルとディレクトリの操作を実行します。たとえば、ファイル システム タスクを使用すると、パッケージはディレクトリやファイルの作成、移動、または削除を実行できます。また、ファイル システム タスクを使用して、ファイルやディレクトリの属性を設定することもできます。たとえば、ファイル システム タスクを使用すると、ファイルを非表示にしたり読み取り専用にできます。

ファイル システム タスクのすべての操作では、ファイルまたはディレクトリをソースとして使用します。たとえば、タスクによりコピーされるファイルや、タスクにより削除されるディレクトリは、ソースと呼ばれます。ソースを指定するには、ファイル接続マネージャを使用してディレクトリまたはファイルをポイントするか、ソースへのパスが含まれる変数の名前を指定します。詳細については、「ファイル接続マネージャ」および「Integration Services の変数」を参照してください。

ファイルやディレクトリをコピーまたは移動する操作、およびファイルの名前を変更する操作では、その操作の出力先となるファイルまたはディレクトリと、基になるファイルまたはディレクトリを使用します。操作の出力先となるファイルまたはディレクトリは、ファイル接続マネージャまたは変数を使用して指定します。ファイル システム タスクの操作は、出力先のファイルやディレクトリの上書きを許可するように構成できます。新しいディレクトリを作成する操作は、そのディレクトリが既に存在していても失敗するのではなく、指定した名前の既存のディレクトリが使用されるように構成できます。

定義済みのファイル システム操作

ファイル システム タスクには、定義済みの操作のセットが含まれています。次の表では、これらの操作について説明します。

操作 説明

ディレクトリのコピー

ある場所から別の場所にフォルダをコピーします。

ファイルのコピー

ある場所から別の場所にファイルをコピーします。

ディレクトリの作成

指定した場所にフォルダを作成します。

ディレクトリの削除

指定した場所のフォルダを削除します。

ディレクトリ コンテンツの削除

フォルダ内のすべてのファイルおよびフォルダを削除します。

ファイルの削除

指定した場所のファイルを削除します。

ディレクトリの移動

ある場所から別の場所にフォルダを移動します。

ファイルの移動

ある場所から別の場所にファイルを移動します。

ファイル名の変更

指定した場所にあるファイル名を変更します。

属性の設定

ファイルやディレクトリの属性を設定します。属性には、アーカイブ、非表示、標準、読み取り専用、およびシステムが含まれます。標準には属性がなく、他の属性と組み合わせることはできません。他のすべての属性は、組み合わせて使用できます。

ファイル システム タスクは、単一のファイルまたはディレクトリに対して実行されます。したがって、このタスクでは、ワイルドカード文字を使用して複数のファイルに同じ操作を実行することはできません。ファイル システム タスクで複数のファイルまたはディレクトリに対して 1 つの操作を繰り返すには、次の手順に従い、ファイル システム タスクを Foreach ループ コンテナに配置します。

  • Foreach ループ コンテナを構成する。   [Foreach ループ エディタ][コレクション] ページで、列挙子を [Foreach File 列挙子] に設定し、[ファイル] に対する列挙子の構成としてワイルドカード式を入力します。Foreach ループ エディタの [変数のマッピング] ページで、ファイル システム タスクに対してファイル名を 1 つずつ渡すときに使用する変数をマップします。
  • ファイル システム タスクを追加および構成する。   ファイル システム タスクを Foreach ループ コンテナに追加します。[ファイル システム タスク エディタ][全般] ページで、[SourceVariable] プロパティまたは [DestinationVariable] プロパティを、Foreach ループ コンテナで定義した変数に設定します。

その他の関連タスク

Integration Services には、データ ファイルをダウンロードまたはアップロードし、サーバー上のディレクトリを管理するタスクが含まれます。

このタスクの詳細については、次のトピックを参照してください。

ファイル システム タスクで使用できるカスタム ログ エントリ

次の表では、ファイル システム タスクのカスタム ログ エントリを説明します。詳細については、「パッケージへのログ機能の実装」および「ログ記録用のカスタム メッセージ」を参照してください。

ログ エントリ 説明

FileSystemOperation

タスクで実行される操作を報告します。ログ エントリは、ファイル システム操作の開始時に書き込まれます。これには、操作の基になるファイルと操作対象のファイルに関する情報が含まれます。

ファイル システム タスクの構成

プロパティを設定するには SSIS デザイナから行うか、またはプログラムによって設定します。

SSIS デザイナで設定できるプロパティの詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。

SSIS デザイナでこれらのプロパティを設定する方法については、次のトピックを参照してください。

プログラムによるファイル システム タスクの構成

プログラムによってこれらのプロパティを設定する方法の詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。

参照

概念

Integration Services タスク
パッケージの制御フローの作成

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2007 年 9 月 15 日

変更内容 :
  • ファイル システム タスクを使って複数のファイルに同じ操作を実行する方法についての情報を追加しました。

2006 年 7 月 17 日

変更内容 :
  • カスタム ログ エントリの表を追加しました。

2006 年 4 月 14 日

変更内容 :
  • 新しいディレクトリを作成する代わりに、既存のディレクトリを使用するオプションに関する情報を追加しました。