マージ変換
マージ変換は、並べ替えられた 2 つのデータセットを 1 つのデータセットに結合します。各データセットの行は、各キー列の値に基づいて出力に挿入されます。
データ フローにマージ変換を含めると、次のタスクを実行できます。
- テーブルやファイルなど、2 つのデータ ソースのデータをマージします。
- マージ変換を入れ子にして、複合データセットを作成します。
- データのエラーを修正後、行を再マージします。
マージ変換は、全体結合変換と似ています。次の場合には、マージ変換ではなく全体結合変換を使用します。
- 変換入力の並べ替えを行わない場合。
- 結合された出力を並べ替える必要がない場合。
- マージ変換は 3 つ以上の入力をとります。
マージ変換では、両方の入力が並べ替えられていて、マージ列のメタデータが一致している必要があります。たとえば、数値データ型の列と文字データ型の列はマージできません。データが文字列データ型の場合、2 番目の入力の列の長さは、マージ先の最初の入力の列の長さ以下である必要があります。
入力データを並べ替えるには、並べ替え元または他の上流データ フロー コンポーネントの出力に対して並べ替えオプションを設定するか、マージ変換の前に並べ替え変換をデータ フローに挿入します。並べ替えオプションでデータの並べ替えを設定していても、実際にデータの並べ替えが行われない場合、マージ操作で予測できない結果が発生します。
SSIS デザイナのマージ変換のユーザー インターフェイスでは、同じメタデータを持つ列は自動的にマップされます。互換性のあるデータ型を持つ他の列は、手動でマップできます。
この変換は、2 つの入力と 1 つの出力をとります。エラー出力はサポートされていません。
マージ変換の構成
プロパティを設定するには SSIS デザイナから行うか、またはプログラムによって設定します。
[マージ変換エディタ] ダイアログ ボックスで設定できるプロパティの詳細については、「[マージ変換エディタ]」を参照してください。
プログラムによって設定できるプロパティの詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。
プロパティの設定方法の詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。
- コンポーネント エディタを使用して、データ フロー コンポーネントのプロパティを設定する方法
- [プロパティ] ウィンドウでデータ フロー コンポーネントのプロパティを設定する方法
- 出力に並べ替え属性を設定する方法
参照
概念
マージ結合変換
全体結合変換
パッケージのデータ フローの作成
Integration Services の変換