照合順序の設定
更新 : 2005 年 12 月 5 日
SQL Server Express を使用している場合 : SQL Server Express セットアップ固有の情報について、「[照合順序の設定] (SQL Server Express)」を参照してください。
Microsoft SQL Server インストール ウィザードの [照合順序の設定] ページを使用して、データベース エンジンおよび Analysis Services が言語と並べ替えに使用する既定の照合順序の設定を変更します。インストールされている別の SQL Server、または別のコンピュータと照合順序設定を一致させるには、[照合順序指定子] オプションを選択します。SQL Server の以前のバージョンの並べ替え順と互換性のある設定を指定する場合は、[SQL 照合順序] オプションを使用します。
オプション
- サービス アカウントごとにカスタマイズする
データベース エンジンおよび Analysis Services に異なる照合順序の設定を指定できます。また、すべてのサービスに 1 つの照合順序を指定することもできます。データベース エンジンおよび Analysis Services の両方をインストールするよう選択した場合は、[サービス アカウントごとにカスタマイズする] の横のチェック ボックスをオンにできます。オンにすると、ドロップダウン リストのサービス一覧がアクティブになります。一覧からサービスを選択し、そのサービスの照合順序と並べ替え順序を選択します。必要な項目を選択したら、[次へ] をクリックして処理を続けます。
[照合順序指定子と並べ替え順序]
SQL Server 2005 のこのインスタンスで使用する照合順序を指定します。英語システム ロケールには、既定で SQL 照合順序が選択されます。英語以外のロケールに対する既定の照合順序は、使用しているコンピュータの Microsoft Windows システム ロケールの設定です (これは、コントロール パネルの [Unicode 対応でないプログラムの言語] 設定または [地域と言語のオプション] に最もよく似た設定です)。このインストール済み SQL Server の照合順序の設定を別の SQL Server インスタンスで使用される照合順序の設定に一致させる必要がある場合、または別のコンピュータの Windows システム ロケールに一致させる必要がある場合のみ、既定の設定を変更します。
注 SQL 照合順序は Analysis Services には使用できません。データベース エンジンで使用するため SQL 照合順序を選択した場合、SQL Server のセットアップ時には、選択した SQL 照合順序に基づいて Analysis Services に最適な Windows 照合順序が指定されます。データベース エンジンと Analysis Services の照合順序が一致していない場合、結果に矛盾が生じることがあります。データベース エンジンと Analysis Services の結果の一貫性を保つには、Windows 照合順序を使用してください。
詳細については、「セットアップでの照合順序の設定」を参照してください。
- [並べ替え順序]
選択した [照合順序指定子] と共に使用する並べ替え順を指定します。バイナリ順は、最速の並べ替え順であり、大文字と小文字が区別されます。[バイナリ] を選択すると、[大文字と小文字を区別する]、[アクセントを区別する]、[かなを区別する]、および [文字幅を区別する] は使用できなくなります。詳細については、「Windows 照合順序並べ替えスタイル」を参照してください。
[SQL 照合順序]
SQL Server Version 8.0、7.0、またはそれ以前と互換性がある設定を指定します。[SQL 照合順序] は、SQL Server の以前のバージョンとの互換性を保つために使用します。詳細については、「SQL 照合順序の使用」を参照してください。メモ : Analysis Services では SQL 照合順序を使用できません。データベース エンジンで使用するため SQL 照合順序を選択した場合、SQL Server のセットアップ時には、選択した SQL 照合順序に基づいて Analysis Services に最適な Windows 照合順序が指定されます。データベース エンジンと Analysis Services の照合順序が一致していない場合、結果に矛盾が生じることがあります。データベース エンジンと Analysis Services の結果の一貫性を保つには、Windows 照合順序を使用してください。
一般的なユーザー シナリオ
SQL Server セットアップで使用される Windows システム ロケールと、それに対応する既定の照合順序の一覧表は、「セットアップでの照合順序の設定」を参照してください。
可能な場合は、企業で標準化された照合順序を使用することをお勧めします。企業内のすべてのシステムで標準の照合順序設定を使用すれば、それぞれの文字または Unicode 表現について、照合順序を明示的に指定する必要がありません。異なる照合順序とコード ページが設定されたオブジェクトを操作する場合は、照合の優先順位のルールを考慮してクエリを作成する必要があります。
インストールした SQL Server の照合順序を選択する場合は、次の推奨事項を考慮してください。優先順序が高い順に示しています。
- バイナリ順が使用できる場合は、バイナリ照合順序を選択します。
- アプリケーションで nchar/nvarchar と char/varchar の両方のデータ型を使用しており、比較で混合して使用することがある場合は、データ型間の比較で一貫性を保つため、Windows 照合順序を選択します。
- アプリケーションで nchar/nvarchar データ型しか使用しない場合、Windows 照合順序と SQL 照合順序の動作に違いはありません。
- アプリケーションで char/varchar データ型しか使用せず、Analysis Services を利用する場合、Windows 照合順序を選択します。
- アプリケーションで char/varchar データ型のみを使用し、文字列の比較または LIKE の処理効率を向上させたい場合、さらに、Windows 照合順序の優れた言語比較セマンティクスはさほど必要とせず、SQL 照合順序の辞書並べ替え順序が必要な場合は、SQL 照合順序を選択します。
参照
関連項目
照合順序オプションおよびインターナショナル サポート
セットアップでの照合順序の設定