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SQL Server Express をインストールする方法

このトピックでは、Microsoft SQL Server 2005 Express Edition (SQL Server Express) をインストールする方法について説明します。また、Microsoft SQL Server 2005 とは異なるセットアップ オプションについても説明します。

ローカル インストールの場合は、管理者としてセットアップを実行する必要があります。SQL Server をリモートの共有ディレクトリからインストールする場合は、その共有ディレクトリに対する読み取りアクセス許可と実行アクセス許可を持つドメイン アカウントを使用する必要があります。

SQL Server Express をインストールするには

  1. インストールを開始するには、sqlexpr.exe をダブルクリックします。

    ms143722.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    SQL Server Express は、Visual Studio 2005 CD と SQL Server Express Web サイトの両方から自己解凍形式の実行ファイル (sqlexpr.exe) として入手できます。SQLEXPR.EXE では、x86 ベースのコンピュータと 32 ビット サブシステム (WOW64) にインストールが行われます。詳細については、「必要なハードウェアとソフトウェア (SQL Server Express)」を参照してください。
  2. [使用許諾契約書] ページで使用許諾契約書の内容を確認し、[使用許諾契約書に同意する] チェック ボックスをオンにします。[次へ] をクリックします。

  3. [SQL Server コンポーネントの更新] が実行され、SQL Server Express をインストールする前に必要なソフトウェアがインストールされます。コンポーネント要件の詳細を参照するには、ページの下部にある [ヘルプ] ボタンをクリックします。[次へ] をクリックします。

    ms143722.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
    [SQL Server コンポーネントの更新] の実行時には .NET Framework 2.0 がインストールされません。ただし、SQL Server Express のセットアップでは sqlexpr.exe を実行する前に .NET Framework 2.0 がインストールされている必要があります。.NET Framework 2.0 が存在しないと、エラーが発生します。SQL Server Express のセットアップを開始する前に、以前のバージョンの .NET Framework をすべてアンインストールし、.NET Framework 2.0 ダウンロード センターから .NET Framework 2.0 をインストールしてください。
  4. [Microsoft SQL Server インストール ウィザードへようこそ] ページが表示されます。[次へ] をクリックします。

  5. [システム構成チェック] ページでは、インストール先のコンピュータがスキャンされ、インストールで問題が発生するかどうかが確認されます。スキャンを中断するには、[停止] をクリックします。スキャン終了後にセットアップを続行するには、[続行] をクリックします。

  6. [登録情報] ページで、[名前] ボックスと [会社名] ボックスに情報を入力します。[次へ] をクリックします。

    1. SQL Server Express は無償なので、このページでは [プロダクト キー] の入力が求められません。
    2. [詳細構成オプションを非表示にする] チェック ボックスをオンにすると、セットアップ中に [サービス アカウント]、[照合順序の設定]、[インスタンス名]、[ユーザー インスタンス] の各ページが表示されません。
  7. [機能の選択] ページでインストールするプログラム機能を選択して、[次へ] をクリックします。

    ms143722.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    SQL Server Express のセットアップには、カスタム機能を選択するページはありません。代わりに、[機能の選択] ページでインストールする機能を選択できます。"+" 記号をクリックして機能を展開し、その機能のサブ機能を表示します。
  8. [インスタンス名] ページで、インストールする [既定のインスタンス] または [名前付きインスタンス] を選択します。[既定のインスタンス] を選択すると、既存の既定のインスタンスがアップグレードされます。[名前付きインスタンス] を選択する場合は、インスタンス名を指定するか、SQLExpress という既定の名前付きインスタンスを使用します。[次へ] をクリックします。

    [インストール済みのインスタンス] をクリックすると、SQL Server Express セットアップを実行中のコンピュータにインストールされている SQL Server Express インスタンスとコンポーネントが一覧表示されます。インストール済みインスタンスの詳細ペインには、インストール済みインスタンスのアップグレード オプションが表示されます。

    SQL Server Express セットアップは起動時に、インスタンス名 SQLExpress が存在するかどうかをチェックします。

    1. SQLExpress インスタンスが存在する場合は、既定で [インスタンス名] ページが表示されます。
    2. SQLExpress インスタンスが存在しない場合、[インスタンス名] ページは既定でユーザーに表示されません。ただし、[登録情報] ページで [詳細構成オプションを非表示にする] チェック ボックスをオフにしている場合は、常に、[インスタンス名] ダイアログ ボックスが表示されます。
  9. [サービス アカウント] ページでは、SQL Server サービスにローカル システム アカウントまたはドメイン ユーザー アカウントを割り当てることができます。[詳細構成オプションを非表示にする] チェック ボックスをオンにしている場合、このページは表示されません。

    1. [ビルトイン システム アカウントを使用する] を選択した場合は、同じコンピュータの SQL Server に接続する際にパスワードは必要ありません。[次へ] をクリックします。
    2. [ドメイン ユーザー アカウントを使用する] を選択した場合は、[ユーザー名][パスワード]、および [ドメイン] に入力し、[次へ] をクリックします。
      ms143722.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
      SQL Server Express の場合、[セットアップ終了時にサービスを開始する] チェック ボックスが既定でオンになります。オペレーティング システムの起動時に、SQL Server サービスが自動的に開始されます。
  10. [認証モード] ページで、SQL Server への接続に使用するセキュリティ モードを指定します。Windows 認証を選択した場合、既定では無効である sa アカウントが作成されます。セットアップ完了後に sa アカウントを有効にする方法は、SQL Server 2005 Books Online の「サーバーの認証モードを変更する方法」および「ALTER LOGIN (Transact-SQL)」を参照してください。混合モード認証を選択する場合は、すべての SQL Server ログインに強力なパスワードを設定してください。sa ログオンに強力なパスワードを入力し、入力したパスワードを確認します。[次へ] をクリックします。

    ms143722.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
    セキュリティ上の理由から、SQL Server Express では SQL Server Browser サービスを自動的に開始しません。アプリケーションで SQL Server Browser を使用する必要がある場合は、サービスを手動で開始するか、サービスのスタートアップ オプションを変更する必要があります。詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「SQL Server Browser サービス」および「SQL Server Browser サービスを開始および停止する方法」を参照してください。
  11. [照合順序の設定] ページでは、SQL Server の別のインスタンスまたは別のコンピュータと照合順序の設定を一致させる必要がある場合のみ、既定の [照合順序指定子と並べ替え順序] を変更します。以前のバージョンの SQL Server と並べ替え順序の設定を一致させる場合は [SQL 照合順序] を選択します。[次へ] をクリックします。[詳細構成オプションを非表示にする] チェック ボックスをオンにしている場合、このページは表示されません。

    ms143722.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    SQL Server Express では、サービスは常に SQL Server を指すため、[サービス アカウントごとにカスタマイズする] ボックスは削除されています。
  12. [ユーザー インスタンス] ページでは、非管理者ユーザー用に、データベース エンジンの個別インスタンスを生成するかどうかを指定します。既定では、ユーザー インスタンス機能が有効になります。ユーザー インスタンス機能を使用しない場合は、チェック ボックスをオフにします。[詳細構成オプションを非表示にする] チェック ボックスをオンにしている場合、このページは表示されません。[次へ] をクリックします。

  13. [エラーと使用状況レポートの設定] ページでは、SQL Server とそのコンポーネントについて、エラー レポートと使用状況のレポートを有効にするかどうかを選択します。既定ではエラー レポートが有効です。エラー レポートを無効にするには、チェック ボックスをオフにします。[次へ] をクリックします。

  14. [インストールの準備完了] ページで [インストール] をクリックして、SQL Server のインストールを完了します。

  15. [セットアップの進行状況] ページには、セットアップ プログラムによるインストールの進行状況が表示されます。[次へ] をクリックします。

  16. [Microsoft SQL Server インストール ウィザードの完了] ページで、表示されているリンクをクリックすると、セットアップの概要ログを確認できます。SQL Server インストール ウィザードを終了するには、[完了] をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイスを使用する以外にも、SQL Server 2005 のインストールに使用するのと同じコマンド ライン パラメータを使用して SQL Server Express をインストールできます。コマンド ライン パラメータの詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「コマンド プロンプトからのセットアップの実行」を参照してください。

SQL Server Express では、インストール中にネットワーク アクセスを有効にするための DISABLENETWORKPROTOCOLS プロパティもサポートします。詳細については、「インストール時にネットワーク アクセスを有効化する方法 (SQL Server Express)」を参照してください。

参照

処理手順

SQL Server Express をアンインストールする方法

概念

SQL Server Express をインストールする前に

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手