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スナップショット レプリケーションの概要

スナップショット レプリケーションでは、特定の時間に表示されていた状態のデータを配信します。データに対する更新は監視されません。同期が発生するとデータ全体のスナップショットが作成され、サブスクライバに送信されます。

ms151832.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
スナップショット レプリケーションを単独で使用することもできますが、スナップショット処理 (パブリケーションで指定されたすべてのオブジェクトとデータのコピーを作成する処理) を使用して、トランザクション パブリケーションとマージ パブリケーション用にデータおよびデータベース オブジェクトの初期セットを提供することも一般的です。詳細については、「スナップショットを使用したサブスクリプションの初期化」を参照してください。

次の条件に 1 つ以上当てはまる場合は、スナップショット レプリケーションを単独で使用する方法が最適です。

  • データの変更頻度が低い。
  • パブリッシャで期限切れになったデータのコピーが一定の期間存在していても問題がない。
  • レプリケートするデータの量が少ない。
  • 短時間に大量の変更が発生する。

データの変更が大量であるが頻度が低い場合は、スナップショット レプリケーションが最適です。たとえば、販売組織が製品価格の一覧を保持しており、全価格が一年に一度か二度まとめて更新される場合、データ変更後に全体のスナップショットをレプリケートすることをお勧めします。特定の種類のデータのスナップショットが頻繁に発生する場合にも適しています。たとえば、比較的小さいテーブルが日中パブリッシャで更新され、その更新を即時に反映しなくても問題ない場合に、変更を夜間にスナップショットとして配信することもできます。

スナップショット レプリケーションでは、増分変更を追跡しないので、トランザクション レプリケーションと比べてパブリッシャ上で連続して発生するオーバーヘッドは小さくなります。ただし、レプリケートされるデータセットが大きい場合、スナップショットを生成して適用するために多くのリソースが必要となります。スナップショット レプリケーションの利用を検討する場合には、データセット全体のサイズとデータの変更頻度を考慮してください。

スナップショット レプリケーションの実装については、「レプリケーションの実装」を参照してください。

参照

概念

スナップショット レプリケーションの動作方法

その他の技術情報

レプリケーションの構成と管理

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手