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Reporting Services スクリプト ファイルの書式設定

Reporting Services のスクリプトは Microsoft Visual Basic .NET コード ファイルであり、Web サービス記述言語 (WSDL) で構築されたプロキシに対して記述され、Reporting Services SOAP API を定義します。スクリプト ファイルは、拡張子 .rss が付く Unicode または UTF-8 テキスト ファイルです。

スクリプト ファイルは Visual Basic モジュールとして動作し、ユーザー定義プロシージャとモジュール レベル変数を含みます。スクリプト ファイルを正常に実行するには、スクリプト ファイルに Main プロシージャが含まれている必要があります。Main プロシージャは、スクリプト ファイルを実行したとき最初に呼び出されるプロシージャです。Main で、Web サービスの操作を追加でき、ユーザー定義サブプロシージャを実行できます。次のコードによって Main プロシージャを作成します。

Public Sub Main()
    ' Your code goes here.
End Sub

スクリプト環境は、レポート サーバーと自動的に接続し、Web プロキシ クラスを作成し、Web サービス プロキシ オブジェクトへの参照変数 (rs) を生成します。作成する個別のステートメントに必要なのは、Web サービス ライブラリで使用できる Web サービス操作を実行するために、rs モジュール レベル変数を参照することだけです。次の Visual Basic コードは、スクリプト ファイル内の Web サービス ListChildren メソッドを呼び出します。

Public Sub Main()
    Dim items() As CatalogItem
    items = rs.ListChildren("/", True)

    Dim item As CatalogItem
    For Each item In items
        Console.WriteLine(item.Name)
    Next item
End Sub 
ms154561.security(ja-jp,SQL.90).gifセキュリティ メモ :
ユーザーの資格情報はスクリプト環境によって管理され、RS.exe の使用によりコマンド プロンプト引数を通して渡されます。rs 変数を使用して Web サービスの認証を設定できますが、スクリプト環境を使用することをお勧めします。スクリプト ファイル内自体では Web サービスを認証する必要がありません。スクリプト環境の認証の詳細については、「rs ユーティリティ」を参照してください。

スクリプト ファイル内では名前空間を宣言しません。スクリプト環境では、System.Web.ServicesSystem.Web.Services.ProtocolsSystem.Xml、および System.IO といった便利な Microsoft .NET Framework 名前空間を使用できます。

参照

関連項目

Reporting Services Web Service Library

その他の技術情報

スクリプト サンプル (Reporting Services)
レポート サーバー Web サービス
rs ユーティリティ

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手