次の方法で共有


Analysis Services の MDX クエリ デザイナの使用 (クエリ モード)

更新 : 2006 年 4 月 14 日

Microsoft Analysis Services データ ソースからデータセットを作成する際、レポート デザイナには、MDX クエリ デザイナがデザイン モードで表示されます。クエリ モードに切り替えるには、ツール バーの [デザイン モード] (デザイン モードへの切り替え) 切り替えボタンをクリックします。MDX クエリ デザイナはグラフィカルなクエリ デザイナであり、クエリ モードには、ツール バーや [キューブの選択] ボタンの他に、3 つのペイン (タブの付いたメタデータ/関数/テンプレート ペイン、クエリ ペイン、データ ペイン) が表示されます。ユーザー インターフェイスの詳細については、「Analysis Services の MDX クエリ デザイナのユーザー インターフェイス」を参照してください。

ms155824.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
クエリ モードで加えた変更は、デザイン モードに戻ると失われます。

クエリ モードは、対話的に MDX クエリを作成する場合や、MDX テキストを直接入力する場合に使用します。キューブを選択し、ディメンション、ディメンション属性、レベル、階層、名前付きセット、メンバ、メジャー、および主要業績評価指標 (KPI) をクエリ ペインにドラッグできます。クエリに含める関数または MDX テンプレートも選択できます。また、変数の既定値を設定できるほか、クエリ ペインに変更を加えたときに、クエリから返される結果が自動的にプレビューされるようにすることも可能です。クエリによってデータから取得されるデータを制限するためのフィルタを設定することも、パラメータを定義することもできます。クエリ ペインでクエリを変更するたびに、データ ソースから取得する列を決定できるように MDX テキストが処理されます。これらの列は、データセット フィールドとして [データセット] ウィンドウに表示されます。

汎用クエリ デザイナは、Microsoft Analysis Services のデータ処理拡張機能では使用できません。

[キューブの選択] ボタン

クエリを作成する前に、取得するデータのあるキューブを選択する必要があります。[キューブの選択] をクリックして、[キューブの選択] ダイアログ ボックスを開きます。Microsoft Analysis Services データ ソースによって、利用できるキューブが一覧表示されます。既定では、データベースの最初のキューブが選択されます。

キューブを選択する方法については、「キューブを選択する方法 (レポート デザイナ)」を参照してください。

メタデータ ペイン

メタデータ ペインでは、ディメンション、レベル、階層、属性、メジャー、KPI など、基になるデータ ソース上の選択されたキューブについてメタデータを参照できます。メタデータ ブラウザを使用して、クエリ ペインにオブジェクトをドラッグします。

メタデータ ペインは、クエリ デザイナの左側のキューブ名の下にあります。このペインには、現在のキューブに格納されているオブジェクトが表示されます。これらのオブジェクトは、MDX クエリ ペインにドラッグできます。オブジェクトをクエリ ペインにドラッグすると、そのオブジェクトの名前がクエリに追加されます。

メタデータ ペインからクエリ ペインにドラッグできるオブジェクトは次のとおりです。

  • レベル
  • メジャー
  • 階層と属性
  • KPI

メンバ プロパティをクエリ ペインにドラッグすることはできません。メンバ プロパティの参照については、「Analysis Services データベースに対する拡張フィールド プロパティの使用」を参照してください。 レポート データセットのフィールドの操作

クエリ ペイン

オブジェクトをクエリ ペインにドラッグすることも、MDX クエリ テキストを直接入力することもできます。MDX クエリの記述については、「多次元式 (MDX) リファレンス」を参照してください。

[クエリの準備] ([クエリの準備] ボタン) ボタンを使用すると、MDX 構文を検証したり、クエリの最適化または他のクエリ処理が正常終了していることを確認したりできます。データセット フィールドを [データセット] ウィンドウに表示できるように、Reporting Services は、MDX テキストを分析して返される列を特定します。この制限されたクエリは、MDX クエリ テキストと共にレポート定義に保存されます。また、[データセット] ダイアログ ボックスの [フィールド] タブのフィールドを手動で追加したり編集したりすることもできます。現在のクエリで定義されているフィールドを [データセット] ウィンドウに表示するには、ツール バーの [フィールドの更新] (データセット フィールドの更新) ボタンを使用します。[データセット] ウィンドウの詳細については、「レポート データセットのフィールドの操作」を参照してください。

結果ペイン

結果ペインは、クエリの結果をプレビューするために使用します。クエリを実行するには、クエリ デザイナ ツール バーの [実行] ボタンをクリックします。

クエリ モードでのクエリ パラメータの使用

クエリにパラメータが使用されている場合、クエリの入力時に、クエリ パラメータに対応するレポート パラメータがレポートに自動的に作成されます。たとえば、次の MDX クエリでは、ProductColor という名前のレポート パラメータが作成されます。

SELECT NON EMPTY { 
   [Measures].[Internet Order Quantity] } ON COLUMNS, 
   NON EMPTY { ([Product].[Product].[Product].ALLMEMBERS * 
      [Product].[Color].[Color].ALLMEMBERS ) }
   DIMENSION PROPERTIES MEMBER_CAPTION, MEMBER_UNIQUE_NAME ON ROWS FROM 
   ( SELECT 
      ( STRTOSET(@ProductColor, CONSTRAINED) ) ON COLUMNS 
       FROM [Adventure Works]) 
        CELL PROPERTIES VALUE, BACK_COLOR, FORE_COLOR, FORMATTED_VALUE, 
        FORMAT_STRING, FONT_NAME, FONT_SIZE, FONT_FLAGS

レポート パラメータとクエリ パラメータとの間のリレーションシップを管理するには、ツール バーの [選択したデータセットの編集] (選択したデータセットを編集するための省略記号 (ピリオド 3 つ)) ボタンをクリックして、[データセット] ダイアログ ボックスを開きます。次に、[パラメータ] タブをクリックします。レポート パラメータは自動的にクエリ パラメータから作成されますが、これと分けてレポート パラメータを管理することができます。また、クエリ パラメータの名前を変更したり、クエリ パラメータを削除した場合、そのクエリ パラメータに対応しているレポート パラメータは自動的に変更または削除されません。レポート パラメータを削除するには、[レポート] メニューの [レポート パラメータ] を選択します。削除するパラメータを選択し、[削除] をクリックします。詳細については、「Reporting Services でのパラメータを使用した作業」を参照してください。

参照

概念

レポート データセットの定義 (Analysis Services の多次元データおよびデータ マイニング予測データ)
Analysis Services の MDX クエリ デザイナの使用 (デザイン モード)
Analysis Services DMX クエリ デザイナの使用

その他の技術情報

Analysis Services の MDX クエリ デザイナのユーザー インターフェイス

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 4 月 14 日

新しい内容 :
  • 導入部分を更新しました。
  • MDX クエリ デザイナの UI に関するトピックへのリンクを追加しました。
  • メタデータ ペインに関する情報を更新しました。