Excel 表示の概要
レポートが Excel 形式にエクスポートされると、レポートの各ページはワークシートになります。Excel では 1 つのブックあたりのワークシート数に制限があるため、この制限を超えるとエラーが生成されます。表示拡張機能は、入れ子になったアイテムを含め、表構造をレポートから構築します。
Excel では、事前に定義されている色のみがサポートされます。表示時に、Excel により、レポートで使用されている色が取得され、事前定義されている色の中で最適な色にマップされます。Excel では、セルごとの背景イメージはサポートされていません。レポート アイテムの背景イメージは、Excel 表示拡張機能では無視されます。
いくつかの書式オプションは、構成可能です。構成可能なオプションは、次のとおりです。
- 数式のテキスト文字列への変換
- セルのサイズによるレポートからのセルの削除
上記のオプションは、デバイス情報設定を使用して構成します。
既定では、0.125 インチよりも狭い空の行や列は、領域を確保するためレポートから削除されます。この既定のサイズは、RemoveSpace デバイス情報設定を使用して変更できます。これには、URL アクセス文字列に文字列 &rc:RemoveSpace=*<size>*in を追加します。ここで <size> は、インチ単位で表した変更後のサイズです。
また、レポート内の数式を Excel の数式に変換するかどうか、数式の生成を抑制するかどうかも制御できます。これには、OmitFormulas デバイス情報設定を使用します。OmitFormulas の詳細については、「Excel 表示での式」を参照してください。
次の例は、Product Catalog サンプルを Excel にエクスポートする方法です。URL 上のデバイス情報設定を使用して、数式の生成を抑制しています。
https://servername/reportserver?%2fSampleReports%2fProduct+Catalog&rs:Command=Render&rs:Format=EXCEL&rc:OmitFormulas=true
デバイス情報設定の詳細については、「Excel デバイス情報設定」を参照してください。URL でのデバイス情報設定の使用の詳細については、「URL でのパラメータ プレフィックスの使用」を参照してください。
Excel 表示は、HTML ビューアから実行できます。表示拡張機能は、カスタム インターフェイスを使用しても呼び出すことができます。カスタム インターフェイスを使用すると、カスタムのデバイス情報設定を渡すことができます。カスタム アプリケーションから Excel 表示拡張機能を使用する詳細については、「Reporting Services のプログラミング」を参照してください。HTML ビューアの詳細については、「HTML ビューア (Reporting Services)」を参照してください。
エクスポートされたレポートは、.xls ファイルになり、application/vnd.ms-excel Excel MIME 形式を返します。ファイルは、MIME バージョン 1.0 形式のファイルになります。