レポート サーバー Windows サービスの開始と停止
レポート サーバー Windows サービスを停止すると、レポート サーバー操作の多くを停止できます。レポート サーバー Windows サービスを停止すると、次のようになります。
- スケジュールされたイベント (サブスクリプション、レポート スナップショットの更新、キャッシュの有効期限など) から起動されるレポート処理がすべて停止します。
- 暗号化および暗号化解除操作が中断されます。このような操作には、サーバーの初期化、暗号化された資格情報および接続文字列へのアクセスなどがあります。
- Reporting Services 構成ツール、rskeymgmt、およびレポート サーバーの WMI (Windows Management Instrumentation) プロバイダが使用する、リモート プロシージャ コール (RPC) エンドポイントへのアクセスが無効になります。
- レポート サーバー データベースのメンテナンス操作およびクリーンアップ操作が停止します。
レポート サーバー Windows サービスを停止しても、Web サービスには影響はありません。レポート サーバーおよび SOAP エンドポイントへの Web ベースのアクセスは、Windows サービスが停止している間も引き続き可能です。Web サービスを停止する場合、インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャを使用して、レポート サーバーをホストする Web サイトを停止できます。
レポート サーバー Windows サービスの開始および停止には、Reporting Services 構成ツール、SQL Server 構成マネージャ、SQL Server セキュリティ構成ツール、Microsoft Windows で提供されるサービス ツールなどさまざまなツールを使用できます。
サービス アカウントの変更など、サービスの開始および停止以外の操作を行うには、Reporting Services 構成ツールを使用する必要があります。他のツールでサービス アカウントを変更すると、Reporting Services のインストールが壊れる可能性があります。詳細については、「Reporting Services のサービス アカウントとパスワードの構成」を参照してください。
サービスを一時停止および再開することはできません。また、開始パラメータはありません。明示的な依存関係はありませんが、サーバー上でスケジュールされた操作をサポートする場合は SQL Server エージェントが実行されている必要があります。
Reporting Services 構成ツールを使って Windows サービスを開始または停止する方法
- [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server 2005]、[構成ツール] の順にポイントし、[Reporting Services 構成] をクリックします。
- [接続] をクリックしてレポート サーバーに接続します。
- [レポート サーバーの状態] ページで、[停止] または [開始] をクリックします。
管理ツールの [サービス] を使って Windows サービスを開始または停止する方法
- [スタート] ボタン、[管理ツール]、[サービス] の順にクリックします。
- [SQL Server Reporting Services (MSSQLSERVER)] を右クリックし、[停止] または [再開] をクリックします。複数のインスタンスを実行しているか、レポート サーバーが名前付きインスタンスとして実行されている場合は、かっこ内のインスタンス名が、停止または再起動するレポート サーバー インスタンスに対応していることを確認してください。
SQL Server 構成マネージャを使って Windows サービスを開始または停止する方法
- [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server 2005]、[構成ツール] の順にポイントし、[SQL Server 構成マネージャ] をクリックします。
- [SQL Server 2005 のサービス] をクリックし、[SQL Server Reporting Services] を右クリックして、[停止] または [再開] をクリックします。
SQL Server セキュリティ構成ツールを使って Windows サービスを開始または停止する方法
SQL Server セキュリティ構成ツールでは、サービスの開始と停止を簡単に行えるようになっているため、Reporting Services のインストールで無効にする前にサービスを停止できます。
このツールを使用して、特定の機能を利用できないようにすることも可能です。スケジュールおよび配信のプロセッサの要求や Web サービスの要求を無効化できます。機能を有効にしたり無効にしたりすると、RSReportServer.config ファイルの構成設定に影響します。具体的には、IsWindowsServiceEnabled オプションを選択すると、RSReportServer.config の IsSchedulingService、IsNotificationService、および IsEventService の値が true に設定されます。SQL Server セキュリティ構成ツールの IsWindowsServiceEnabled オプションでは、これら 3 つの構成設定が 1 つに結合されています。構成ファイルの値を手動で編集すると、ツールで選択した内容が変更されたり逆になったりする可能性があります。
- [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server 2005]、[構成ツール] の順にポイントし、[SQL Server セキュリティ構成] をクリックします。
- [サービスと接続のセキュリティ構成] をクリックし、[Reporting Services] を展開して、[停止] または [開始] をクリックします。
レポート サーバー Web サービスについて
通常、サービスの開始、一時停止、再開、および停止は、Web サービスの管理に含まれません。ASP.NET は、サービスの管理の一環として Web サービスを開始および停止します。多くの場合、Web サービスをユーザーが開始または停止する必要はありません。レポート サーバー Web サービスを再開する場合は、Microsoft インターネット インフォメーション サービス (IIS) を再起動する必要があります。IIS 6.0 を実行している場合は、アプリケーション プールを停止および開始できます。
Web サービスが実行中かどうかを検証するには、ブラウザの URL アドレスに「https://localhost/reportserver」と入力して、サービスへの ping を実行します。
参照
概念
スケジュールおよび配信のプロセッサ
レポート サーバー Windows サービスの開始と停止
レポート サーバー Web サービスおよび Windows サービスの管理