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MSRS 2005 Windows Service のパフォーマンス カウンタ

このトピックでは、配置した SQL Server 2005 Reporting Services に含まれる MSRS 2005 Windows Service のパフォーマンス カウンタについて説明します。パフォーマンス オブジェクトは、Windows Server パフォーマンス コンソール (Perfmon.msc) で利用できます。パフォーマンス コンソールには、Windows 2000 Server および Windows Server 2003 の管理ツールからアクセスできます。詳細については、Windows のマニュアルを参照してください。

MSRS Windows Service のパフォーマンス カウンタ

MSRS 2005 Windows Service パフォーマンス オブジェクトには複数のカウンタが含まれ、スケジュールされた操作を介して開始されるレポート処理の追跡に使用されます。スケジュールされた操作には、サブスクリプションと配信、レポート実行スナップショット、およびレポート履歴を含めることができます。

このパフォーマンス オブジェクトを使用して、レポート サーバー Windows サービスを監視します。スケールアウト配置でレポート サーバーを実行している場合、カウントはスケールアウト配置全体ではなく、現在のサーバーに適用されます。

カウンタ 説明

Active Sessions

レポート サーバー データベースに格納されるアクティブ セッションの数です。このカウンタは、レポート サブスクリプションから生成される使用可能なすべてのブラウザ セッションの累積数と、セッションがまだアクティブかどうかを示します。

Cache Flushes/Sec

1 秒間にキャッシュがフラッシュする回数です。

Cache Hits/Sec

キャッシュされたレポートに対する 1 秒あたりの要求数です。これはレポートの再表示の要求であり、キャッシュから直接処理されるレポートの要求ではありません (このトピックの Total Cache Hits を参照してください)。

Cache Misses/Sec

キャッシュからレポートを返すことに失敗した 1 秒あたりの要求数です。このカウンタは、キャッシュに使用するリソース (ディスクまたはメモリ) が十分であるかどうかを判断する場合に使用します。

Delivers/Sec

1 秒間に任意の配信拡張機能からレポートが配信される回数です。

Events/Sec

1 秒間に処理されるイベントの数です。監視されるイベントには、SnapshotUpdated および TimedSubscription があります。

Memory Cache Hits/Sec

メモリ内キャッシュからレポートが取得される 1 秒あたりの回数です。メモリ内キャッシュは、CPU メモリにレポートを格納するキャッシュの一部です。メモリ内キャッシュが使用されると、レポート サーバーでは、キャッシュ済みコンテンツに対して SQL Server へのクエリが実行されません。

Memory Cache Misses/Sec

メモリ内キャッシュからレポートが取得できない 1 秒あたりの回数です。

Next Session Requests/Sec

既存のセッション内 (つまり、セッション スナップショットから表示されるレポート) で開いているレポートの 1 秒あたりの要求の数です。

Report Requests

現在アクティブで、レポート サーバーで処理されているレポートの数です。このカウンタを使用して、キャッシュ方法を評価します。生成されるレポートと比べて非常に多くの要求が行われていることがあります。

Reports Executed/Sec

1 秒あたりに正常に生成されたレポートの数です。

Total App Domain Recycles

レポート サーバー Windows サービス開始後のアプリケーション ドメイン サイクルの合計数です。

Total Cache Flushes

サービスの開始後に、レポート サーバーのキャッシュが更新された合計回数です。このカウンタは、アプリケーション ドメインが再利用される際にリセットされます。Cache Flushes/Sec を参照してください。

Total Cache Hits

レポート サーバー Windows サービス開始後にキャッシュから直接処理されたレポートの要求の合計数です。このカウンタは、アプリケーション ドメインが再利用される際にリセットされます。Cache Hits/Sec を参照してください。

Total Cache Misses

レポート サーバー Windows サービスの開始後に、レポートがキャッシュから返されなかった合計回数です。このカウンタは、アプリケーション ドメインが再利用される際にリセットされます。Cache Misses/Sec を参照してください。

Total Deliveries

すべての配信拡張機能に対して、スケジュールおよび配信のプロセッサによって配信されたレポートの総数です。このカウンタは、アプリケーション ドメインが再利用される際にリセットされます。

Total Events

レポート サーバー Windows サービス開始後のイベントの合計数です。このカウンタは、アプリケーション ドメインが再利用される際にリセットされます。

Total Memory Cache Hits

レポート サーバー Windows サービス開始後にメモリ内キャッシュから返された、キャッシュされたレポートの要求の合計数です。このカウンタは、アプリケーション ドメインが再利用される際にリセットされます。

Total Memory Cache Misses

サービスの開始後に発生したメモリ内キャッシュのキャッシュ ミスの総数です。このカウンタは、アプリケーション ドメインが再利用される際にリセットされます。

Total Processing Failures

サービスの開始後に発生したレポート処理エラーの総数です。このカウンタは、アプリケーション ドメインが再利用される際にリセットされます。レポート プロセッサまたは任意の拡張機能が原因で、処理エラーが発生することがあります。

Total Rejected Threads

非同期処理が拒否された後、続けて同一スレッド内の同期処理として処理されたデータ処理スレッドの総数です。負荷が中程度または高い状況では、このカウンタは徐々に増加します。

Total Reports Executed

実行されたレポートの総数です。

Total Requests

サービスの開始後に、正常に実行されたレポートの総数です。このカウンタは、アプリケーション ドメインが再利用される際にリセットされます。

参照

概念

レポート サーバーのパフォーマンスの監視
MSRS 2005 Web Service のパフォーマンス カウンタ

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手