次の方法で共有


レポート モデルを使用するアドホック レポート機能

更新 : 2008 年 11 月 17 日

組織全体のインフォメーション ワーカーは、タイムリーかつ効果的な意思決定のために、ビジネス データにアクセスする必要があります。多岐にわたるスキルと専門知識を備えたこのようなビジネス ユーザーは、企業データ ソースに関する深い技術的知識がなくても、重要な疑問に対する回答を探索して発見するために、直感的でありながら強力なツールを必要とします。

ビジネス ユーザーは、レポート ビルダを使用することで、モデル デザイナで作成されたわかりやすいレポート モデルに基づいて、独自のレポートを作成できます。レポート ビルダは、Microsoft SQL Server 2005 Reporting Services と完全に統合されており、完全なレポート プラットフォームを利用して、すべてのユーザーにアドホック レポートを提供します。

レポート ビルダは、Microsoft.NET Framework 2.0 をサポートするどのプラットフォームでも実行できます。.NET Framework 2.0 がクライアント コンピュータにインストールされていない場合、インストールを促すメッセージが表示されます。

レポート ビルダ

ユーザーは、レポート ビルダ ツールでレポートを作成します。レポート ビルダのインターフェイスは、Excel や PowerPoint などで使い慣れた Microsoft Office パラダイムに基づいて構築されています。ユーザーは、定義済みのデータ領域を含むレポート レイアウト テンプレートを利用して、テーブル、マトリックス、およびグラフを組み合わせたものを作成します。レポート モデルを参照して、レポート アイテムを選択し、レポート データをフィルタ処理するための制約を設定します。レポート モデルには、レポート ビルダが自動的にソース クエリを生成し、要求されたデータを取得するために必要な、すべての情報が含まれています。レポート ビルダでは、以下のことが可能です。

  • レポートにテキストと書式設定を追加します。
  • レポート モデルに対して定義された新しいフィールドと計算を作成します。
  • レポートをプレビュー、印刷、およびパブリッシュします。
  • レポートのコンテンツに関係するデータを探索します。
対話型のデータ探索

レポート ビルダのレポートを使用すると、レポートのコンテンツに関係するデータを、対話形式でドリルして探索できます。

  • 新しいドリル ダウン レポートの自動生成を使用すると、モデル ナビゲーション パスに沿ってデータを探索できます。
  • ナビゲーション レポートに対するクエリが直ちに生成され、ユーザーの現在の "場所" のコンテキストが渡されます。
  • 現在のアイテムからたどるリレーションシップがある限り、ドリルを維持することができます。
レポート モデル

レポート ビルダのレポートは、基になるデータ ソースの上のビジネス層を提供するレポート モデルから構築されます。レポート モデルには以下のものが含まれます。

  • データベースのフィールドとテーブルのビジネス名。
  • データ ソースのアイテム間に定義されたリレーションシップ。
  • モデル アイテムの論理グループ。

レポート モデルは、基になるデータ ソースからの目的の情報のナビゲーションと選択を支援します。レポート ビルダは、レポート モデル定義を使用して、要求されたデータを取得するためのソース クエリを自動的に生成します。さらに、ユーザーが表示権限を持つデータだけを見ることができるよう、モデル要素をセキュリティで保護することができます。

モデル デザイナ

モデル デザイナは、レポート モデルを定義、編集、およびパブリッシュするためのユーザー アプリケーションです。モデル デザイナを起動してデータ ソースを直接デザインすることも、モデル デザインの起点として定義済みルールのセットを利用し、モデルを自動生成することもできます。モデル デザイナでは、SQL Server 2000 または SQL Server 2005 のデータベース、バージョン 9.2.0.3 以降を実行する Oracle データベース、およびバージョン 12.00 または 6.20 を実行する Teradata データベースに対してモデルを生成できます。

ms159750.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
SQL Server 2005 Analysis Services データベースに基づくレポート モデルは、レポート マネージャまたは SQL Server Management Studio を使用して生成します。

Reporting Services との統合

レポート ビルダのレポートは、他の Reporting Services レポートと同様に、いったんパブリッシュされると、レポート プラットフォームのすべての表示機能と管理機能を利用します。

  • レポート ビルダは、集中管理のためにレポート サーバーから配置される ClickOnce Windows フォーム アプリケーションです。
  • レポート ビルダのレポートは、レポート定義言語 (RDL) でパブリッシュされます。
  • レポートは、同じメソッドと API で管理、セキュリティ保護、および配信されます。
  • レポート ビルダのレポートは、レポート デザイナで編集できるので、入れ子になったデータ領域や式の拡張サポートなど、レポート デザイナのすべての機能を利用できます。
  • 統合レポートのためのサード パーティ アプリケーションから起動できます。

SQL Server Studio の統合

モデルおよびモデル アイテムをセキュリティ保護および管理するためのユーザー インターフェイスは、SQL Server Management Studio に統合されています。モデルは、他のレポート サーバー アイテムと同様に管理されます。

  • SQL Server Management Studio によるモデルのセキュリティと管理。
  • モデル用の新しい管理 API。

このセクションの内容

参照

処理手順

レポート ビルダを起動する方法

概念

レポート ビルダ
モデル デザイナ
モデル デザイナの操作方法に関するトピック
Reporting Services でサポートされるデータ ソース
レポート管理ツールを使用したモデルの生成

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2008 年 11 月 17 日

変更内容 :
  • モデルを Teradata データベースから生成できるようになりました。

2006 年 12 月 12 日

変更内容 :
  • モデルを Oracle データベースから生成できるようになりました。

2006 年 4 月 14 日

追加内容 :
  • バージョンに関する情報を追加しました。