Server Management サンプル レポート
Server Management サンプル レポートには、以下の 2 種類のレポートが用意されています。
- Server Management レポート セットには、レポートの情報ソースとして SQL Server メタデータを使用する事前定義のレポート定義ファイルが含まれています。これらのサンプル レポートは、サーバー情報を表示するとき、または新しいレポートをデザインするときのテンプレートとして使用できます。
- Execution Log サンプル レポートには、事前定義されたレポートファイル、サンプル データベース スクリプト、および SQL Server Integration Services のサンプル パッケージが含まれています。これらを使用して、レポート サーバーの実行ログ データを表示することができます。
メモ : |
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SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services を使用している場合は、サンプル レポートをレポート サーバーにパブリッシュする前に、レポート サーバーの URL を変更する必要があります。また、SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services では、Execution Log サンプル レポートがサポートされないことにも注意してください。Execution Log サンプル レポートには、SQL Server Integration Services によって提供されるデータが使用されます。このデータは、SQL Server Express では使用できません。 |
言語
レポート定義言語 (RDL)
Server Management レポート ファイル
次の表に、各レポートについての説明を示します。
レポート | 説明 |
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Schema Table Extended Properties |
テーブルの各列のデータ型と拡張プロパティを、テーブルごと、スキーマごとに表示します。 |
Columns by Table and Schema Subreport |
Schema Table Extended Properties レポートで使用するサブレポートです。 |
Execution Log レポート ファイル
次の表に、各レポート、スクリプト ファイル、パッケージについての説明を示します。
レポート | 説明 |
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Createtables.sql |
レポート実行ログ データを格納するためのテーブル構造を作成します。 |
Cleanup.sql |
新しいデータでテーブルを更新するためにテーブルのデータを削除します。 |
RSReportExecutionLog_Update.dtsx |
レポート サーバー データベースから内部データを抽出し、レポート実行ログ データを格納するユーザー定義データベースにコピーします。 |
RSReportExecutionLog_Update.dtsConfig |
パッケージの設定を指定します。 |
Execution Status Codes.rdl |
すべてのレポートについて、指定された日付範囲におけるレポート生成の成功率と失敗率を表示します。また、発生したエラー コードと処理に失敗したレポートも表示します。 |
Execution Summary.rdl |
指定された日付範囲についての全体的なレポート実行統計を表示します。その日に処理されたレポートの数、要求数の多い上位 10 種類のレポート、実行時間が長い上位 10 種類のレポートを表示します。 |
Report Summary.rdl |
指定された日付範囲について、特定のレポートの実行状況に関する要約を表示します。 |
前提条件
サンプル レポートを使用するには、以下のシステム要件を満たしている必要があります。
サーバー
- Microsoft SQL Server 2005 Reporting Services (Evaluation Edition、Standard Edition、Developer Edition、および Enterprise Edition) または SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services
- Microsoft SQL Server 2005 Integration Services (Execution Log レポートに必要)
- Microsoft SQL Server 2005 データベース サービス
クライアント
- Microsoft Internet Explorer 6.0 (スクリプト機能オン)
- Business Intelligence Development Studio (オプション)
メモ : Business Intelligence (BI) Development Studio は、Itanium ベースのコンピュータではサポートされていません。ただし、x64 ベースのコンピュータでは、BI Development Studio を使用できます。SQL Server 2005 サンプル データベースを Itanium ベースのコンピュータに配置した場合は、x86 または x64 ベースのコンピュータの BI Development Studio を使用し、サンプルを修正して実行します。
サンプル レポートのインストール
SQL Server サンプルは、セットアップ中に自動的にインストールされません。これらのサンプルをインストールする方法の詳細については、「サンプルのインストール」を参照してください。
サンプル レポートの配置
- Business Intelligence Development Studio で、[ファイル] メニューの [開く] をポイントし、[プロジェクト/ソリューション] をクリックします。
- C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Reporting Services\Report Samples\Server Management Sample Reports に移動し、Server Management Sample Reports.sln ファイルを選択して、[開く] をクリックします。
- SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services を使用している場合は、対象レポート サーバーの URL プロパティを修正し、マスタ システム データベースへの接続を指定する既定の接続文字列を変更する必要があります。SQL Server Express をインストールしている場合、このサンプルの既定値は正しくありません。
- [プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。
- [OverwriteDataSources] で [True] を選択します。
- [TargetServerURL] に次の URL を入力します。
https://localhost/reportserver$SQLExpress
- [OK] をクリックして、[<ソリューション名> プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを閉じます。
- ソリューション エクスプローラの [共有データ ソース] で、[master.rds] をダブルクリックします。
- [共有データ ソース] ダイアログ ボックスの [全般] タブで、接続文字列を次の値に変更します。
Data Source=localhost\SQLExpress; Initial Catalog=master
- [OK] をクリックして [共有データ ソース] ダイアログ ボックスを閉じます。
- 標準ツール バーで、[Production] ソリューション構成を選択します (既定の構成は [Debug] です)。
- [ビルド] メニューの [Server Management Sample Reports の配置] をクリックします。ソリューションを配置すると、レポートがレポート サーバーにパブリッシュされます。
SQL Server Express を実行している場合は、レポート実行ログ データベースの作成方法と SSIS パッケージの構成方法に関する次のセクションの説明をスキップできます。パブリッシュしたレポートの表示方法がわからない場合は、レポート マネージャでのレポートの開き方に関するこのトピックの最後のセクションの説明に目を通してください。
レポート実行データのためのデータベースの作成
Execution Log のレポートは、ユーザーが作成し、SQL Server Integration Services でパッケージを実行してデータを取り込んだユーザー定義のデータベースからデータを取得します。
- SQL Server Management Studio のオブジェクト エクスプローラで、データベース エンジン インスタンスに接続します。
- [データベース] を右クリックして [新しいデータベース] をクリックします。
- [データベース名] に「RSExecutionLog」と入力し、[OK] をクリックします。
- [データベース] ノードの [RSExecutionLog] を右クリックして、[新しいクエリ] をクリックします。
- [ファイル] メニューの [開く] をポイントし、[ファイル] をクリックします。Createtables.sql が保存されているフォルダに移動します。既定では、C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Reporting Services\Report Samples\Server Management Sample Reports\Execution Log Sample Reports フォルダです。クエリ ウィンドウで Createtables.sql を開きます。
- SQL Server Management Studio のツール バーにある [使用できるデータベース] ボックスの一覧で、[RSExecutionLog] をクリックします。
- ツール バーの [実行] をクリックしてクエリを実行します。
パッケージの構成と実行
パッケージを実行するために、SQL Server エージェントのサービス ジョブを作成します。レポート実行ログ データのクエリを実行できるようにコンピュータをセットアップするには、以下の手順を実行します。
- SQL Server Integration Services が有効であり、実行中であることを確認します。このサービスを有効にして開始するには、SQL Server セキュリティ構成ツールを使用します。
- Management Studio で、SQL Server エージェントを開き、[ジョブ] を右クリックして [新しいジョブ] をクリックします。
- [新しいジョブ] ダイアログ ボックスの [全般] ページで、ジョブ名として「RSExecutionLog_Update」と入力します。
- [新しいジョブ] ダイアログ ボックスの [ステップ] ページで、[新規作成] をクリックします。[新しいジョブ ステップ] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [ステップ] ページの [ステップ名] に「RSExecutionLog_Update」と入力します。
- [種類] ボックスの一覧で、[SQL Server Integration Services パッケージ] をクリックします。パッケージ実行の種類を選択すると、一連のタブ ページが表示されます。以下の手順では、これらのタブ ページを使用します。
- [全般] タブで、[パッケージ ソース] ボックスの一覧から [ファイル システム] をクリックします。
- [パッケージ] フィールドで [...] をクリックし、RSExecutionLog_Update.dtsx が保存されているフォルダに移動して、[OK] をクリックします。
既定では、このフォルダは、C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Reporting Services\Report Samples\Server Management Sample Reports\Execution Log Sample Reports です。RSExecutionLog_Update.dtsx を開きます。メモ : 64 ビット コンピュータでパッケージを実行している場合、PreCompile プロパティを True に設定する必要があります。詳細については、「64 ビット コンピュータ上での Integration Services の使用上の注意」を参照してください。 - [構成] タブで、[追加] をクリックします。RSExecutionLog_Update.dtsConfig が保存されているフォルダに移動します。
既定では、このフォルダは、C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Reporting Services\Report Samples\Server Management Sample Reports\Execution Log Sample Reports です。RSExecutionLog_Update.dtsConfig を開きます。 - [データ ソース] タブで、ソースと宛先の接続マネージャのチェック ボックスをオンにします。
この構成ファイルでは、ソースとして、既定のレポート サーバー データベースである reportserver が指定されています。宛先は RSExecutionLog です。別のデータベースを使用している場合は、データ ソース名を変更してください。
データ ソースにアクセスするユーザー名とパスワードが有効であることを確認します。既定では、構成ファイルにより、システム管理者アカウントが指定されています。SQL Server の管理者でない場合は、ユーザー名とパスワードを自分の資格情報に変更してください。 - [OK] をクリックしてステップを保存します。
- [OK] をクリックしてジョブを保存します。このジョブを実行すれば、パッケージが実行されます。
このジョブを定期的に実行するためのスケジュールを作成することもできますが、その場合、新しいデータが既存のデータに追加されます。レポートに履歴データを残したくない場合は、Cleanup.sql スクリプトを実行してテーブルを消去します。 - [ジョブ] ノードの [RSExecutionLog_Update] を右クリックして、[開始] をクリックします。SQL Server エージェントによってパッケージが実行され、レポート サーバー データベースのデータが RSExecutionLog データベースに取り込まれます。
サンプル レポートのレポート実行ログ データの取得
レポート実行ログ サンプル レポートの中には、特定の期間に作成されたレポート実行ログ データを取得するために、期間の開始日および終了日の指定を必要とするものもあります。終了日を設定するときは、1 日先の日付を指定してください (たとえば、8 月 11 日に作成されたログ情報を表示できるようにするには、8 月 12 日を終了日として指定します)。
1 日先の日付を指定する理由は、このサンプル レポートの構成では既定の時刻として 00:00:00 (24 時間制の開始時刻) が使用されるためです。終了日を 8 月 11 日に指定すると、レポートに示されるサーバー使用状況は、8 月 10 日の 23:59:59 までの内容になります。8 月 11 日に発生したレポート実行ログのデータを確認するには、終了日を 8 月 12 日に指定する必要があります。
レポート マネージャでのサンプル レポートの表示
パブリッシュしたサンプル レポートは、レポート マネージャで表示できます。レポートを表示するには、以下の権限が必要です。
- 必要なデータベースをホストするローカルの SQL Server データベース エンジンにログオンするための権限。レポート データ ソースは、既定で Microsoft Windows 統合セキュリティを使用する設定になっています。データベースへのログオンには、Windows アカウントの資格情報が使用されます。
- 自分のユーザー アカウントにレポートへのアクセス権を付与できるロール。コンピュータのローカル管理者は、これらの権限をすべて自動的に与えられています。ローカル管理者でない場合は、レポートを表示する前に、ロールの割り当てとログインの権限を設定する必要があります。
レポート マネージャでレポートを表示するには、次の手順を実行します。
- ブラウザ ウィンドウを開きます。レポート マネージャを使用するには、Internet Explorer 6.0 以降 (スクリプト機能オン) が必要です。
- Web ブラウザのアドレス バーにレポート マネージャの URL を入力します。既定の URL は、http://<webservername>/reports です。SQL Server Express を使用している場合、既定の URL は、https://localhost/reports$SQLExpress です。
- レポートのあるフォルダに移動します。既定では、Server Management Sample Reports フォルダです。
- 表示するレポートの名前をクリックします。
参照
その他の技術情報
サンプル データとサンプル データベース
Reporting Services のチュートリアル
AdventureWorks のサンプル データベースとサンプルのインストール
レポートのサンプルをパブリッシュする方法 (レポート デザイナ)
レポートのサンプルをアップロードする方法 (レポート マネージャ)