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SQL-DMO 以後の新機能

SQL Server 管理オブジェクト (SMO) は、SQL 分散管理オブジェクト (SQL-DMO) の代わりとなる新しいマネージ コード オブジェクト モデルです。SQL-DMO と同様に、SMO は、Microsoft SQL Server の管理に使用されるオブジェクトを提供します。プログラミング モデルが改善され、オブジェクト数が増加したことにより、SQL Server の新機能がすべて導入されました。

SMO には次の新機能が含まれています。

  • 向上したパフォーマンス。オブジェクトは、明示的に参照された場合にのみ読み込まれます。オブジェクト プロパティは、オブジェクトが作成された場合にのみ部分的に読み込まれます。残りのオブジェクトは、直接参照された場合に読み込まれます。
  • Transact-SQL ステートメントのキャプチャおよびバッチ実行。ステートメントをキャプチャしてバッチとして送信し、ネットワーク パフォーマンスを向上させることができます。
  • WMI プロバイダを使用した SQL Server サービスの管理。プログラムを使用して、SQL Server サービスの起動、停止および一時停止を行うことができます。
  • 高度なスクリプティング。Transact-SQL スクリプトを生成することにより、SQL Server のインスタンス上の他のオブジェクトに対するリレーションシップを記述した SQL Server オブジェクトを再作成することができます。
  • データ転送にはスクリプティング機能を活用して Integration Services サービスを使用。
  • URN (Unique Resource Name) の使用。
  • 特定のイベント発生時に実行されるコードの挿入を開発者が行えるようにするイベント処理。
  • SMO エラーに固有であることの識別に使用される例外。
  • データベース オブジェクトのより高度なカバレッジ。たとえば、ForeignKey オブジェクトによって、外部キーをより高度に管理できるようになります。

また、SMO は、いくつかの SQL Server 2005 の新しい機能およびコンポーネントを新しいオブジェクトやプロパティとして表現します。これらの新しい機能およびコンポーネントには次のものがあります。

  • パーティション構成にデータを格納するためのテーブルおよびインデックスのパーティション分割。詳細については、「パーティション テーブルとパーティション インデックスの概念」を参照してください。
  • SOAP 要求を管理するための HTTP エンドポイント。詳細については、「SOAP セッション サポートのしくみ」を参照してください。
  • 同時実行性を高めるためのスナップショット分離と行レベルのバージョニング。詳細については、「スナップショット分離を使用した作業」を参照してください。
  • XML データの検証と格納を実現するための、XML スキーマ コレクション、XML インデックス、および XML データ型。詳細については、「XML スキーマの使用方法」および「XML データ型の使用」を参照してください。
  • データベースの読み取り専用コピーを作成するためのビュー ポイント データベース。
  • メッセージ ベースの通信に対する Service Broker サポート。詳細については、「Service Broker」を参照してください。
  • SQL Server データベース オブジェクトの複数の名前に対するシノニム サポート。詳細については、「シノニムについて」を参照してください。
  • SQL Server での電子メール サービス、電子メール プロファイル、および電子メール アカウントの作成を可能にするデータベース メールの管理。詳細については、「データベース メール」を参照してください。
  • 接続情報登録のための登録サーバーのサポート。詳細については、「登録済みサーバーの管理」を参照してください。
  • SQL Server イベントのトレースおよび再生。詳細については、「SQL Server Profiler の使用」および「SQL トレースの使用」を参照してください。
  • 通知イベントへの送信とサブスクライブを行うための Notification Services。詳細については、「SQL Server Notification Services」を参照してください。
  • セキュリティ コントロールのための証明書およびキーのサポート。詳細については、「暗号化階層」を参照してください。
  • DDL イベント発生時に機能を追加するための DDL トリガ。詳細については、「DDL トリガ」を参照してください。