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予測モデルの検証 (データ マイニング チュートリアル)

予測モデルが作成できたので、次は、データ マイニング デザイナの [マイニング モデル ビューア] タブを開き、Microsoft タイム シリーズ ビューアを使用して結果を検証してみましょう。Microsoft タイム シリーズ ビューアには、[デシジョン ツリー] タブと [グラフ] タブがあります。このビューアの詳細については、「Microsoft タイム シリーズ ビューアを使用したマイニング モデルの表示」を参照してください。

Microsoft タイム シリーズ アルゴリズムでは、データセット内に存在する系列ごとにモデルが作成されます。たとえば、一定期間にわたる売上データが地域別に保存されている場合は、地域ごとに別々の時系列が作成されます。各時系列には、販売数量と売上高の両方の情報が含まれます。

ここでは、ヨーロッパ地域、北アメリカ地域、および太平洋地域の売上を示す時系列を検証します。

[デシジョン ツリー] タブ

データ マイニング モデルでは、Microsoft タイム シリーズ ビューアの [デシジョン ツリー] タブを使用して、モデルの処理時に作成されたデシジョン ツリーを表示できます。

デシジョン ツリーを表示するには

  1. タイム シリーズ ビューアの [デシジョン ツリー] タブをクリックし、[ツリー] ボックスの一覧で [M200 Pacific: Amount] モデルを選択します。

デシジョン ツリーの各ノードには、次の 3 つの情報が表示されます。

  • 予測可能な属性の状態を [背景] で指定している場合は、そのノードにおけるケースの集中度 (ツリーの各オブジェクトの正確なケース数は凡例ウィンドウに表示されます。また、ツリーのオブジェクト上にマウス ポインタを置くと、そのオブジェクトに関する情報が表示されます)。
  • ノードの回帰式。
  • 属性の範囲を表すダイアモンド グラフ。このダイアモンドはノードの平均位置に配置され、ダイアモンドの幅はそのノードにおける属性の分布 (ばらつき) を表します。この幅が小さくなるほど、ノードは正確な予測を作成できます。

[グラフ] タブ

Microsoft タイム シリーズ ビューアの [グラフ] タブでは、アルゴリズムによって作成された時系列を確認できます。

時系列を選択するには

  1. [マイニング モデル ビューア][グラフ] タブに切り替えます。

  2. グラフ ビューの右側にあるドロップダウン リスト ボックスで、次の時系列のチェック ボックスをオンにします。

    • R750 Europe:Amount
    • R750 North America:Amount
    • R750 Pacific:Amount
  3. [OK] をクリックします。

ビューアの右側の凡例には、ドロップダウン リスト ボックスで選択したすべての系列が表示されます。さらに、各時系列の横にはチェック ボックスが表示されます。凡例で、これらのチェック ボックスをオンまたはオフにすることで、ビューアに表示する時系列を指定できます。

グラフには履歴データと予測データの両方が表示されます。履歴データと区別できるよう、予測データの部分は網掛けされています。表示する予測期間数を指定するには、[予測期間] ボックスの一覧を使用します。エラー バーを予測に追加するには、[偏差の表示] チェック ボックスをオンにします。

ビューアを見ると、どの地域でも総売上がしだいに増加しており、12 か月目 (つまり 12 月) でピークに達していることがわかります。予測値は、この傾向に基づいて算出されます。

次のレッスン

レッスン 4 : マーケット バスケット シナリオの作成