+ (単項プラス) (Transact-SQL)
数値式の値を返します (単項演算子)。
構文
+ numeric_expression
引数
numeric_expression
有効な式を指定します。データ型は、datetime 型と smalldatetime 型以外の数値データ型であることが必要です。
戻り値の型
numeric_expression のデータ型を返します。ただし符号なし tinyint 型の式は例外で、この場合の結果は smallint 型になります。
解説
単項プラスは任意の数値式の前に付けることができますが、その式が返す値に対して何の操作も行いません。つまり、負の式の値を正の値にして返すわけではありません。負の式の値を正の値として返すには、ABS 関数を使用します。
例
A. 変数に正の値を設定する
次の例では、変数を正の値に設定します。
DECLARE @MyNumber decimal(10,2);
SET @MyNumber = +123.45;
SELECT @MyNumber;
GO
次に結果セットを示します。
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123.45
(1 row(s) affected)
B. 単項プラス演算子を負の値と共に使用する
次の例では、単項プラス演算子を負の式と共に使用した場合と、同じ式に対して ABS() 関数を使用した場合とを示しています。単項プラス演算子は式に影響を与えませんが、ABS 関数は式の値を正の値にして返します。
USE tempdb;
GO
DECLARE @Num1 int;
SET @Num1 = -5;
SELECT +@Num1, ABS(@Num1);
GO
次に結果セットを示します。
----------- -----------
-5 5
(1 row(s) affected)
参照
関連項目
データ型 (Transact-SQL)
式 (Transact-SQL)
演算子 (Transact-SQL)
ABS (Transact-SQL)