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例 2 - 拒否されたセットの明示的な指定

この例では、データベース ロールに次の表に示したディメンション セキュリティ設定があります。

Attribute IsAllowed AllowedSet DeniedSet ApplyDenied VisualTotals

State

True

Oregon

True

False

City

True

True

False

Gender

True

True

False

これらのディメンションのセキュリティ設定の結果は次のとおりです。

  • このデータベース ロールには、State 属性の Oregon メンバは表示されません (Oregon は、State 属性の拒否されたセット内で指定されています)。
  • このデータベース ロールには、Oregon を含む属性階層のメンバ (この場合には City 属性のメンバ) はいずれも表示されません (ApplyDenied プロパティが有効になっています)。

結果セットの確認

データベース ロールのこれらのディメンション セキュリティ設定、およびすべてのセルへのキューブ アクセスに基づき、すべてのメンバに対するクエリが送信されると、次の結果セットがキューブから返されます。

All Level State City Gender Sales Amount

All Offices

27300

California

12900

San Jose

4200

Male

2000

Female

2200

San Francisco

 

4400

Male

2200

Female

2200

Los Angeles

 

4300

Male

2100

Female

2200

Washington

 

8700

Seattle

 

4500

Male

2200

Female

2300

Tacoma

 

4300

Male

2000

Female

2300

結果セットには Oregon の合計は明示的に表示されませんが、このデータベース ロールのメンバはこの情報を推定できます。このロールのメンバは、すべてのオフィスの売上合計と、California および Washington の両方の売上合計を表示できます。このため、このデータベース ロールのメンバは、Oregon 内の売上の表示が明示的に拒否されていても、Oregon の売上合計を推測することが可能です。このデータベース ロールのメンバが Oregon の売上合計を推定できないようにするには、VisualTotals プロパティを有効にします。

参照

処理手順

ディメンション データへのカスタム アクセス権の付与

概念

例 1 - 許可されたセットを明示的に指定する
例 3 - Except 関数を使用した拒否されたセットからのメンバの除外
例 4 - Exists 関数を使用した拒否されたセットからのメンバの除外
例 5 - Exists 関数を使用した許可されたセットの指定
例 6 - Exists および Except 関数を使用した許可されたセットおよび拒否されたセットの指定

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手