sp_columns (Transact-SQL)
更新 : 2006 年 7 月 17 日
現在の環境で照会できる、指定されたテーブルまたはビューの列情報を返します。
構文
sp_columns [ @table_name = ] object [ , [ @table_owner = ] owner ]
[ , [ @table_qualifier = ] qualifier ]
[ , [ @column_name = ] column ]
[ , [ @ODBCVer = ] ODBCVer ]
引数
- [ @table_name=] object
カタログ情報を返すために使用するテーブルまたはビューの名前を指定します。object_name のデータ型は nvarchar(384) で、既定値はありません。ワイルドカードによるパターン照合がサポートされています。
[ @table_owner****=**] owner
カタログ情報を返すために使用するテーブルまたはビューのオブジェクト所有者を指定します。owner のデータ型は nvarchar(384) で、既定値は NULL です。ワイルドカードによるパターン照合がサポートされています。owner を指定しない場合は、基になる DBMS の既定のテーブルまたはビューの可視性ルールが適用されます。SQL Server 2005 では、指定した名前のテーブルまたはビューを現在のユーザーが所有している場合、そのテーブルの列が返されます。owner を指定せず、指定した object のテーブルまたはビューを現在のユーザーが所有していない場合は、データベース所有者が所有する、指定した object のテーブルまたはビューが検索されます。存在する場合は、そのテーブルの列が返されます。
- [ @table_qualifier****=] qualifier
テーブルまたはビューの修飾子の名前を指定します。qualifier のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。さまざまな DBMS 製品で、3 つの要素で構成されたテーブル名 (qualifier.owner.**name) を使用できます。SQL Server では、この列はデータベース名を表します。製品によっては、そのテーブルのデータベース環境のサーバー名を表しています。
- [ @column_name=] column
カタログ情報が 1 列だけ必要な場合に使用する 1 つの列を指定します。column のデータ型は nvarchar(384) で、既定値は NULL です。column を指定しない場合、すべての列が返されます。SQL Server では、column は syscolumns テーブルに表示される列名を表します。ワイルドカードによるパターン照合がサポートされています。相互運用可能性を最大にするため、ゲートウェイのクライアントは、SQL-92 標準のパターン検索 (% と _ ワイルドカード文字) のみを想定してください。
- [ @ODBCVer=] ODBCVer
使用する ODBC のバージョンを指定します。ODBCVer のデータ型は int で、既定値は 2 です。この既定値は ODBC Version 2 を示します。有効な値は 2 または 3 です。バージョン 2 と 3 の動作の相違については、ODBC の SQLColumns 仕様を参照してください。
結果セット
sp_columns ストアド プロシージャ カタログは ODBC の SQLColumns に相当します。返される結果は、TABLE_QUALIFIER、TABLE_OWNER、TABLE_NAME の順序に従って並べ替えられます。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
TABLE_QUALIFIER |
sysname |
テーブルまたはビュー修飾子の名前です。このフィールドは NULL の場合もあります。 |
TABLE_OWNER |
sysname |
テーブルまたはビュー所有者の名前です。このフィールドは常に値を返します。 |
TABLE_NAME |
sysname |
テーブルまたはビューの名前です。このフィールドは常に値を返します。 |
COLUMN_NAME |
sysname |
返される TABLE_NAME の各列の列名です。このフィールドは常に値を返します。 |
DATA_TYPE |
smallint |
ODBC データ型の整数コードです。ODBC のデータ型にマップできないデータ型の場合は、NULL になります。ネイティブ データ型の名前は TYPE_NAME 列に返されます。 |
TYPE_NAME |
sysname |
データ型を表す文字列です。基になる DBMS はこのデータ型の名前を提示します。 |
PRECISION |
int |
有効桁数です。PRECISION 列に返される値の基数は 10 です。 |
LENGTH |
int |
データの転送サイズです。1 |
SCALE |
smallint |
小数点以下の桁数です。 |
RADIX |
smallint |
数値型の基数です。 |
NULLABLE |
smallint |
NULL 値を許容するかどうかを示します。 1 = NULL を許容します。 0 = NULL を許容しません。 |
REMARKS |
varchar(254) |
このフィールドは常に NULL を返します。 |
COLUMN_DEF |
nvarchar(4000) |
列の既定値です。 SQL Server 2005 では、SQL 式をデコードしてカタログ メタデータに格納する方法が SQL Server 2000 と異なります。デコードされた式のセマンティクスは元のテキストと同じですが、構文も同じであるとは限りません。たとえば、デコードされた式からは空白文字が削除されます。詳細については、「SQL Server 2005 におけるデータベース エンジン機能の動作の変更」を参照してください。 |
SQL_DATA_TYPE |
smallint |
記述子の TYPE フィールドでの SQL データ型の値です。datetime データ型と SQL-92 interval データ型以外は、DATA_TYPE 列と同じです。この列は常に値を返します。 |
SQL_DATETIME_SUB |
smallint |
datetime および SQL-92 interval データ型のサブタイプ コードです。他のデータ型の場合は、この列は NULL を返します。 |
CHAR_OCTET_LENGTH |
int |
文字型または整数型の列の最大長 (バイト数) です。他のデータ型の場合は、この列は NULL を返します。 |
ORDINAL_POSITION |
int |
テーブル内での列の序数です。テーブルの最初の列は 1 です。この列は常に値を返します。 |
IS_NULLABLE |
varchar(254) |
テーブル内の列の NULL 値の許容属性です。NULL 値の許容属性の検査は ISO の規則に従います。ISO SQL に準拠した DBMS は空文字列を返すことはできません。 YES = 列に NULL を含むことができます。 NO = 列に NULL を含むことができません。 NULL 値が許容されているかどうかがわからない列は、長さ 0 の文字列を返します。 この列に返される値は、NULLABLE 列に返される値とは異なります。 |
SS_DATA_TYPE |
tinyint |
拡張ストアド プロシージャで使用される SQL Server データ型です。詳細については、「データ型 (Transact-SQL)」を参照してください。 |
1 詳細については、Microsoft ODBC のドキュメントを参照してください。
権限
スキーマに対する SELECT 権限が必要です。
戻り値
ありません。
例
次の例では、指定されたテーブルの列情報を返します。
USE AdventureWorks
GO
EXEC sp_columns @table_name = N'Department',
@table_owner = N'HumanResources';
参照
関連項目
sp_tables (Transact-SQL)
ストアド プロシージャ カタログ (Transact-SQL)
システム ストアド プロシージャ (Transact-SQL)
ヘルプおよび情報
変更履歴
リリース | 履歴 |
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2006 年 7 月 17 日 |
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