次の方法で共有


ADOMD.NET のリリースの違い

新規 : 2005 年 12 月 5 日

ADOMD.NET は、最初は ADOMD.NET 8.0 SDK としてリリースされました。この SDK では、Microsoft SQL Server 2000 Analysis Services との通信がサポートされていました。

この Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) のリリースに含まれているのは、ADOMD.NET の新しいバージョンである ADOMD.NET 9.0 です。この新しいバージョンの ADOMD.NET では、SQL Server 2000 Analysis Services および SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) との通信がサポートされています。

ADOMD.NET 9.0 と ADOMD.NET 8.0 の最も重要な違いは、ADOMD.NET 9.0 では SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) と通信できるという点です。ADOMD.NET 9.0 は SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) のすべての機能をサポートしていますが、ADOMD.NET 8.0 ではこれらの新機能は一切サポートされません。

この 2 つのバージョンのもう 1 つの重要な違いは、各バージョンで使用される Microsoft .NET Framework クラス ライブラリです。ADOMD.NET 9.0 では、.NET Framework クラス ライブラリ バージョン 2.0 がクライアントにインストールされている必要があります。一方、ADOMD.NET 8.0 では、.NET Framework クラス ライブラリ バージョン 1.0 Service Pack 2 (SP2) 以降がインストールされている必要があります。

次の表は、ADOMD.NET 9.0 と ADOMD.NET 8.0 の違いをまとめたものです。

機能 ADOMD.NET 8.0 ADOMD.NET 9.0

.NET Framework ランタイムの要件

.NET Framework クラス ライブラリ 1.0 SP2 (以降) がクライアントにインストールされている必要があります。

.NET Framework クラス ライブラリ 2.0 (以降) がクライアントにインストールされている必要があります。

メタデータ オブジェクト

CubeDef, OlapInfo

CubeDef, OlapInfo, Kpi, MiningModels, MiningServices, MiningStructures

サーバー接続

  • SQL Server 2000 Analysis Services に接続できます。
  • SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) に接続できます。ただし、ADOMD.NET 8.0 で使用されているオブジェクト モデルでは、Analysis Services の新機能は一切使用できません。
  • SQL Server 2000 Analysis Services に接続できます。
  • SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) に接続できます。ADOMD.NET 9.0 で使用されているオブジェクト モデルでは、Analysis Services のすべての新機能を使用できます。
  • 追加の接続文字列プロパティの LocaleIdentifierLocationRestricted ClientPersist Security InfoSessionIDTransport CompressionCompression LevelSspropInitAppName、および ClientProcessID を設定できます。詳細については、「ConnectionString」を参照してください。

パフォーマンス

多くのシナリオで ADOMD.NET 8.0 より高いパフォーマンスが得られるように最適化されています。

参照

関連項目

ConnectionString

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手