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レポート ビルダの起動

  • [アーティクル]

更新 : 2006 年 12 月 12 日

レポート ビルダでは、Microsoft .NET Framework 2.0 に含まれる ClickOnce という配置テクノロジを使用しています。ClickOnce を利用すると、Windows ベースのアプリケーションのインストールとアップグレードを容易に行えます。レポート ビルダは、完全信頼または部分信頼で実行できます。完全信頼では、レポート ビルダはユーザーの権限を使用して実行されます。部分信頼では、レポート ビルダはローカル イントラネット ゾーンのアプリケーションに与えられる権限を使用して実行されます。既定では、レポート ビルダは完全信頼で実行されます。

レポート ビルダを完全信頼で起動するように指定すると、ユーザーが最初にレポート ビルダを起動したときに、コンピュータでレポート ビルダを完全信頼するかどうか確認するメッセージが表示されます。レポート ビルダを部分信頼で起動するように指定すると、ユーザーが最初にレポート ビルダを起動したときに、ローカルのイントラネット ユーザーにはメッセージは表示されず、インターネット ユーザーにはこれ以上の権限を許可するかどうか確認するメッセージが表示されます。

レポート ビルダの機能は信頼レベルに関係なく同じですが、部分信頼で動作している場合、レポート ビルダからレポート ビルダ ヘルプにアクセスできません。そのような場合、ReportBuilder.chm ヘルプ ファイルのコピーをレポート ビルダのユーザーに提供する必要があります。

ClickOnce アプリケーションの配置、ClickOnce アプリケーション セキュリティの適用、またはインターネット ゾーンでの ClickOnce アプリケーションの実行の詳細については、Microsoft Developer Network Web サイト (https://www.microsoft.com/japan/msdn/) の「Windows フォーム アプリケーションの ClickOnce 配置」、「Windows フォームの概要」、または「信頼されたアプリケーションの配置の概要」を参照してください。

レポート サーバーおよびロールが正しく構成されていることを確認するには、「レポート サーバーでのレポート ビルダへのアクセスの構成」、「ロールの割り当て」、「レポート ビルダ ロール」、および「レポート ビルダにアクセスするためのロールの割り当て」を参照してください。

レポート ビルダの信頼レベルの変更

既定では、レポート マネージャの [レポート ビルダ] ボタンをクリックするとレポート ビルダが完全信頼で起動されます。完全信頼を使用しないでレポート ビルダを実行するには、使用する信頼権限を決める要素の値を変更します。信頼レベルを変更するには、RSWebApplication.config ファイルを開き、<ReportBuilderTrustLevel> 要素を FullTrust から PartialTrust に変更する必要があります。このファイルは、レポート マネージャのインストール ディレクトリにあります。

ms345245.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
レポート ビルダの起動を試行する際に、URL でユーザーの資格情報を渡すことは避けてください。資格情報を指定して、レポート ビルダを起動したりレポート ビルダからサーバーに接続することはできません。Internet Explorer では既定でこの構文はサポートされなくなりました。Internet Explorer の詳細については、https://support.microsoft.com/kb/834489 を参照してください。

URL を使用したレポート ビルダの起動

レポート ビルダはレポート サーバーにインストールされている Web アプリケーションであるため、URL を使って起動できます。

レポート ビルダを完全信頼で起動するには、次の URL を使用します。

http://<servername>/reportserver/reportbuilder/reportbuilder.application

レポート ビルダを部分信頼で起動するには、次の URL を使用します。

http://<servername>/reportserver/reportbuilder/reportbuilderlocalintranet.application

どちらの URL でも、<servername> はレポート サーバーを指定するコンピュータの名前です。どちらの URL でも、reportserver はレポート サーバー インスタンスの名前です。レポート サーバーの仮想ディレクトリの詳細については、「レポート サーバー仮想ディレクトリの構成」を参照してください。

追加パラメータ

レポート サーバーの起動に使用する URL では、次のパラメータもサポートされます。

  • 特定のレポートを自動的に開くには、URL に次のパラメータを追加します。
    ?<reportpath>
    たとえば、次の URL を使用すると、レポート ビルダが完全信頼モードで開き、MyReports フォルダにある Quarterly Sales by Region という名前のレポートが表示されます。
    http://<servername>/reportserver/reportbuilder/reportbuilder.application?/My+Reports/Quarterly+Sales+By+Region
  • 特定のレポート モデルを自動的に読み込むには、URL に次のパラメータを追加します。
    ?model=<modelpath>
    たとえば、次の URL を使用すると、レポート ビルダが完全信頼モードで開き、Models フォルダにある Adventure Works という名前のレポート モデルが読み込まれます。
    http://<servername>/reportserver/reportbuilder/reportbuilder.application?/?model=/Models/Adventure+Works
  • 特定のレポート モデルの分析観点を自動的に読み込むには、URL に次のパラメータを追加します。
    ?model=<modelpath>&perspective=<perspectiveID>
    たとえば、次の URL を使用すると、レポート ビルダが完全信頼モードで開き、Adventure Works というレポート モデル内の Employees という分析観点が読み込まれます。
    http://<servername>/reportserver/reportbuilder/reportbuilder.application?/?model=/Models/Adventure+Works&perspective=Gda518f2c-5598-418a-8bc4-bb9afe064a64
ms345245.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
分析観点 ID を調べるには、SQL Server Business Intelligence Development Studio を開いてリスト ビューで分析観点を選択し、プロパティ ウィンドウの [全般] カテゴリの ID 番号をコピーします。または、レポート モデルの XML を表示して <Perspectives> タグを探します。分析観点 ID は、<Perspectives> タグの中に記載されています。

SharePoint 統合モードでのレポート ビルダの起動

レポート サーバーが SharePoint 統合モードで実行されるように構成した場合、レポート ビルダは完全信頼のみで実行できます。

レポート サーバーを SharePoint 統合モードで実行するには、レポート サーバーを SharePoint サイトまたはファームに追加する必要があります。レポート サーバーを SharePoint 統合モード用に構成する方法の詳細については、「SharePoint 3.0 統合用の Reporting Services の構成」を参照してください。レポート サーバーを SharePoint 統合モード用に構成した後は、SharePoint ライブラリにコンテンツの種類としてレポート ビルダ レポートを追加する必要があります。詳細については、「レポート サーバー コンテンツの種類をライブラリに追加する方法 (SharePoint 統合モード)」を参照してください。

SharePoint ライブラリを設定したら、次のいずれかの方法でレポート ビルダを起動できます。

  • [新規作成] メニューを開き、[レポート ビルダ レポート] をクリックします。
    レポート ビルダ ウィンドウが開いたら、モデルとレポート レイアウトを選択します。
  • レポート (.rdl) ファイルをポイントし、下矢印をクリックして、[レポート ビルダでの編集] をクリックします。
    レポート ビルダ ウィンドウが開き、デザイン モードでモデルが選択され、レポートが表示された状態になります。
  • モデル (.smdl) ファイルをポイントし、下矢印をクリックして、[レポート ビルダへの読み込み] をクリックします。
    レポート ビルダ ウィンドウが開き、モデルが選択された状態になります。既定では、レポート レイアウトにはテーブル レポートが選択されます。
  • レポートを表示して [アクション] メニューを開き、[レポート ビルダで開く] をクリックします。
    レポート ビルダ ウィンドウが開き、デザイン モードでモデルが選択され、レポートが表示された状態になります。

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 12 月 12 日
変更内容 :
  • SharePoint 統合モードでのレポート ビルダの実行に関するセクションを追加しました。

2006 年 7 月 17 日
変更内容 :
  • 共有されるレポート ビルダの内容、ロールの内容、レポート ビルダ アクセスの内容に対するリンクを追加しました。

2006 年 4 月 14 日
新しい内容 :
  • 「追加パラメータ」セクション全体を追加しました。
変更内容 :
  • トピックのタイトルを「レポート ビルダの起動」に変更しました。
  • 導入部分を改訂しました。

参照

処理手順

レポート ビルダを起動する方法

概念

レポートの作成と操作

その他の技術情報

セキュリティ ポリシーの概要
Reporting Services のコード アクセス セキュリティの導入

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手