新規 : 2005 年 12 月 5 日
Microsoft SQL Server 2005 Reporting Services は、エンタープライズ レポートの作成とパブリッシュ、セキュリティとサブスクリプションの管理、および包括的な API を通したレポート機能の拡張のための一連の豊富なツールを提供します。レポートは、レポート定義言語 (RDL) と呼ばれる XML ベースの言語を使用して定義されます。RDL は、レイアウト、クエリ情報、およびレポートのアイテムの種類を説明する一連の命令を提供します。RDL は、カスタム レポート アイテムを作成することによって拡張できます。
カスタム レポート アイテムの説明
カスタム レポート アイテムは RDL の拡張機能です。開発者は、カスタム レポート アイテムを使用して、RDL ではネイティブでサポートされない機能を追加したり、既存のコントロールの機能を拡張することができます。カスタム レポート アイテムは、実行時にレポート プロセッサによって呼び出される実行時コンポーネント、およびカスタム レポート アイテムをレポート デザイナで使用できるようにするデザイン時コンポーネントで構成されています。
カスタム レポート アイテムのシナリオ
開発者が開発したアプリケーションに Reporting Services を統合する場合、RDL ではネイティブでサポートされていない機能が必要になることがあります。これには、マップ コントロール、横一覧、縦一覧、および再ピボット可能なマトリックスなどのアイテムが含まれます。こうした要件を満たすため、実行時カスタム レポート アイテム コンポーネントを開発し、アプリケーションと共に配布することができます。
ネイティブでサポートされていない機能の提供という目的以外にも、Reporting Services に既に含まれているコントロールの代替バージョンを使用して、開発者が既存の機能を拡張する必要がある場合があります。このシナリオでは、開発者は、実行時コンポーネント、デザイン時コンポーネント、および必要に応じて既存のレポート アイテムをカスタム レポート アイテムに変換するデザイン時レポート アイテム変換コンポーネントの 3 つのコンポーネントを提供できます。
参照
概念
カスタム レポート アイテムのアーキテクチャ
カスタム レポート アイテムの作成
カスタム レポート アイテムの配置