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パッケージ構成の追加

更新 : 2006 年 12 月 12 日

ここでは、各パッケージに構成を追加します。パッケージ プロパティとパッケージ オブジェクトの値は、構成によって実行時に更新されます。

Integration Services にはさまざまな種類の構成があります。構成は、環境変数、レジストリ エントリ、ユーザー定義変数、SQL Server テーブル、XML ファイルに格納できます。さらに柔軟性を高めるため、Integration Services では間接構成を使用することもできます。これは、環境変数を使用して構成の場所を指定し、それによって実際の値を指定する方法です。Deployment Tutorial プロジェクトのパッケージでは、XML 構成ファイルと間接構成を組み合わせて使用します。XML 構成ファイルには、複数のプロパティの構成を含めることができ、必要に応じて複数のパッケージから参照できます。このチュートリアルでは、パッケージごとに異なる構成ファイルを使用します。

構成ファイルには、接続文字列などの機密情報が含まれる場合があります。したがって、アクセス制御リスト (ACL) を使用して、ファイルを保存する場所やフォルダへのアクセスを制限し、パッケージの実行が許可されているユーザーまたはアカウントにのみアクセス権を与える必要があります。

ms365339.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
[パッケージ構成ウィザード] では、[パスワード] プロパティと [ユーザー名] プロパティの値は XML 構成ファイルに保存されません。dtexec コマンド プロンプト ユーティリティを使用してパッケージを実行する場合は、メモ帳などのテキスト エディタを使用して、これらのプロパティの値を XML 構成ファイルに追加する必要があります。そうしなければ、パッケージは実行されません。このコマンド プロンプト ユーティリティの使用方法の詳細については、「DTExec ユーティリティを使用してパッケージを実行する方法」を参照してください。

前の作業で Deployment Tutorial プロジェクトに追加したパッケージ (DataTransfer と LoadXMLData) は、対象サーバーに配置した後で正常に実行できるようにするには、構成が必要になります。構成を実装するには、最初に XML 構成ファイルの間接構成を作成し、次に XML 構成ファイルを作成します。

DataTransferConfig.dtsConfig と LoadXMLData.dtsConfig の 2 つの構成ファイルを作成します。これらのファイルには、パッケージで使用されるデータ ファイルとログ ファイルの場所を指定する名前と値のペアが含まれ、これを使用してパッケージのプロパティを更新します。後で、配置プロセスの手順として、配置先のコンピュータのファイルの新しい場所が反映されるように構成ファイルの値を更新します。

Integration Services で、DataTransferConfig.dtsConfig と LoadXMLData.dtsConfig が DataTransfer および LoadXMLData パッケージと依存関係にあることが認識され、次のレッスンで配置バンドルを作成するときに構成ファイルが自動的に追加されます。

DataTransfer パッケージの間接構成を作成するには

  1. ソリューション エクスプローラで DataTransfer.dtsx をダブルクリックします。

  2. SSIS デザイナで、制御フロー デザイン画面の背景をクリックします。

  3. [SSIS] メニューの [パッケージ構成] をクリックします。

  4. [パッケージ構成オーガナイザ] ダイアログ ボックスで、[パッケージの構成を有効にする] をオンにして、[追加] をクリックします。

  5. パッケージ構成ウィザードの初期画面で、[次へ] をクリックします。

  6. [構成の種類の選択] ページで、[構成の種類] ボックスの一覧から [XML 構成ファイル] を選択し、[構成の場所を環境変数に格納する] オプションを選択して「DataTransfer」と入力するか、一覧から [DataTransfer] 環境変数を選択します。

    ms365339.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    環境変数を一覧に表示するには、変数を追加した後でコンピュータを再起動しなければならないことがあります。コンピュータの再起動を避けたい場合は、環境変数の名前を入力してください。
  7. [次へ] をクリックします。

  8. [ウィザードの完了] ページで、[構成名] ボックスに「DataTransfer EV Configuration」と入力し、[プレビュー] ペインで構成の内容を確認してから、[完了] をクリックします。

  9. [パッケージ構成オーガナイザ] ダイアログ ボックスを閉じます。

DataTransfer パッケージの XML 構成を作成するには

  1. ソリューション エクスプローラで DataTransfer.dtsx をダブルクリックします。

  2. SSIS デザイナで、制御フロー デザイン画面の背景をクリックします。

  3. [SSIS] メニューの [パッケージ構成] をクリックします。

  4. [パッケージ構成オーガナイザ] ダイアログ ボックスで、[パッケージの構成を有効にする] チェック ボックスをオンにし、[追加] をクリックします。

  5. パッケージ構成ウィザードの初期画面で、[次へ] をクリックします。

  6. [構成の種類の選択] ページで、[構成の種類] ボックスの一覧から [XML 構成ファイル] を選択し、[参照] をクリックします。

  7. [構成ファイルの場所の選択] ダイアログ ボックスで、C:\DeploymentTutorial に移動し、[ファイル名] ボックスに「DataTransferConfig」と入力し、[保存] をクリックします。

  8. [構成の種類の選択] ページで [次へ] をクリックします。

  9. [エクスポートするプロパティの選択] ページで、DataTransfer、接続マネージャ、Deployment Tutorial Log、および Properties を展開し、[接続文字列] チェック ボックスをオンにします。

  10. 接続マネージャ内で NewCustomers を展開し、[接続文字列] チェック ボックスをオンにします。

  11. [次へ] をクリックします。

  12. [ウィザードの完了] ページで、[構成名] ボックスに「DataTransfer Configuration」と入力し、構成の内容を確認してから、[完了] をクリックします。

  13. [パッケージ構成オーガナイザ] ダイアログ ボックスで、DataTransfer EV Configuration が最初に、DataTransfer Configuration が 2 番目に表示されていることを確認し、[閉じる] をクリックします。

LoadXMLData パッケージの間接構成を作成するには

  1. ソリューション エクスプローラで LoadXMLData.dtsx をダブルクリックします。

  2. SSIS デザイナで、制御フロー デザイン画面の背景をクリックします。

  3. [SSIS] メニューの [パッケージ構成] をクリックします。

  4. [パッケージ構成オーガナイザ] ダイアログ ボックスの [追加] をクリックします。

  5. パッケージ構成ウィザードの初期画面で、[次へ] をクリックします。

  6. [構成の種類の選択] ページで、[構成の種類] ボックスの一覧から [XML 構成ファイル] を選択し、[構成の場所を環境変数に格納する] オプションを選択して「LoadXMLData」と入力するか、一覧から [LoadXMLData] 環境変数を選択します。

    ms365339.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    環境変数を一覧で選択できるようにするには、変数を追加した後でコンピュータを再起動する必要があります。
  7. [次へ] をクリックします。

  8. [ウィザードの完了] ページで、[構成名] ボックスに「LoadXMLData EV Configuration」と入力し、構成の内容を確認してから、[完了] をクリックします。

LoadXMLData パッケージの XML 構成を作成するには

  1. ソリューション エクスプローラで LoadXMLData.dtsx をダブルクリックします。

  2. SSIS デザイナで、制御フロー デザイン画面の背景をクリックします。

  3. [SSIS] メニューの [パッケージ構成] をクリックします。

  4. [パッケージ構成オーガナイザ] ダイアログ ボックスで、[パッケージの構成を有効にする] チェック ボックスをオンにして、[追加] をクリックします。

  5. パッケージ構成ウィザードの初期画面で、[次へ] をクリックします。

  6. [構成の種類の選択] ページで、[構成の種類] ボックスの一覧から [XML 構成ファイル] を選択し、[参照] をクリックします。

  7. [構成ファイルの場所の選択] ダイアログ ボックスで、C:\DeploymentTutorial に移動し、[ファイル名] ボックスに「LoadXMLDataConfig」と入力し、[保存] をクリックします。

  8. [構成の種類の選択] ページで [次へ] をクリックします。

  9. [エクスポートするプロパティの選択] ページで、LoadXMLData、実行可能ファイル、Load XML Data、および Properties を展開し、[XMLSource].[XMLData] チェック ボックスと [XMLSource].[XMLSchemaDefinition] チェック ボックスをオンにします。

  10. [次へ] をクリックします。

  11. [ウィザードの完了] ページで、[構成名] ボックスに「LoadXMLData Configuration」と入力し、構成の内容を確認してから、[完了] をクリックします。

  12. [パッケージ構成オーガナイザ] ダイアログ ボックスで、LoadXMLData EV Configuration が最初に、LoadXMLData Configuration が 2 番目に表示されていることを確認し、[閉じる] をクリックします。

このレッスンの次の作業

更新したパッケージのテスト

参照

その他の技術情報

パッケージ構成
パッケージの構成の作成
パッケージで使用するファイルの保護

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 12 月 12 日

新しい内容 :
  • パッケージ構成ウィザードで XML 構成ファイルに保存されないプロパティ値に関する注意事項と、dtexec コマンド プロンプト ユーティリティを使用してパッケージを実行する前にこれらのプロパティを構成ファイルに追加する方法を追加しました。