リモートの Integration Services サーバーへの接続
SQL Server Management Studio または他の管理アプリケーションからリモート サーバー上の Integration Services のインスタンスに接続するには、アプリケーションのユーザーがそのサーバーに対して特定の権限を持っている必要があります。
重要 |
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リモート サーバーに格納されるパッケージを管理するために、そのリモート サーバー上の Integration Services サービスのインスタンスに接続する必要はありません。代わりに、Integration Services サービスの構成ファイルを編集し、SQL Server Management Studio でリモート サーバーに格納されているパッケージが表示されるようにします。詳細については、「Integration Services (SSIS) サービスの構成」を参照してください。 |
リモート サーバー上の Integration Services への接続
リモート サーバー上の Integration Services に接続するには
SQL Server Management Studio を開きます。
[ファイル] メニューの [オブジェクト エクスプローラーを接続] をクリックして、[サーバーへの接続] ダイアログ ボックスを表示します。
[サーバーの種類] ボックスの一覧で [Integration Services] を選択します。
[サーバー名] ボックスに SQL Server Integration Services サーバーの名前を入力します。
注 Integration Services サービスは、そのインスタンスに固有のものではありません。このサービスに接続するには、Integration Services サービスが実行されているコンピューターの名前を使用します。
[接続] をクリックします。
注 |
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[サーバーの参照] ダイアログ ボックスには、Integration Services のリモート インスタンスは表示されません。また、[サーバーへの接続] ダイアログ ボックスで [オプション] ボタンをクリックしたときに表示される [接続プロパティ] タブのオプションは、Integration Services への接続時には適用されません。 |
"アクセスが拒否されました" エラーの回避
十分な権限を持っていないユーザーがリモート サーバー上の Integration Services インスタンスに接続しようとすると、サーバーから "アクセスは拒否されました" というエラー メッセージが返されます。必要な権限がユーザーに与えられていることを確認すれば、このエラー メッセージを回避できます。
Windows Server 2003 または Windows XP でリモート ユーザーの権限を構成するには
ユーザーがローカルの Administrators グループのメンバーでない場合、そのユーザーを Distributed COM Users グループに追加します。この操作は、[管理ツール] メニューからアクセスできるコンピューターの管理 MMC スナップインで実行できます。
コントロール パネルを開き、[管理ツール]、[コンポーネント サービス] の順にダブルクリックして、コンポーネント サービス MMC スナップインを起動します。
コンソールの左ペインで [コンポーネント サービス] ノードを展開します。[コンピューター] ノード、[マイ コンピューター] の順に展開し、[DCOM の構成] ノードをクリックします。
[DCOM の構成] ノードを選択し、構成できるアプリケーションの一覧から [MsDtsServer] を選択します。
[MsDtsServer] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[MsDtsServer のプロパティ] ダイアログ ボックスで、[セキュリティ] タブをクリックします。
[起動とアクティブ化のアクセス許可] で [カスタマイズ] を選択し、[編集] をクリックして [起動許可] ダイアログ ボックスを開きます。
[起動許可] ダイアログ ボックスで、ユーザーを追加または削除し、適切なアクセス許可を適切なユーザーとグループに割り当てます。使用可能なアクセス許可は、[ローカルからの起動]、[リモートからの起動]、[ローカルからのアクティブ化]、[リモートからのアクティブ化] です。起動権限ではサービスを開始および停止するアクセス許可を許可または拒否し、アクティブ化権限ではサービスに接続するアクセス許可を許可または拒否します。
[OK] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。
[アクセス許可] で手順 7. ~ 8. を繰り返し、適切なユーザーとグループに適切なアクセス許可を割り当てます。
MMC スナップインを閉じます。
Integration Services サービスを再起動します。
最新の Service Pack が適用されている Windows 2000 でリモート ユーザーの権限を構成するには
コマンド プロンプトで dcomcnfg.exe を実行します。
[分散 COM の構成のプロパティ] ダイアログ ボックスの [アプリケーション] タブで、[MSDTSServer] をクリックして [プロパティ] をクリックします。
[セキュリティ] タブをクリックします。
2 つのダイアログ ボックスを使用して、[アクセスの許可] と [起動の許可] を構成します。リモートとローカルのアクセスは区別できません。アクセスの許可にはローカルとリモートのアクセス権が含まれており、起動の権限にはローカルとリモートの起動権限が含まれています。
ダイアログ ボックスを閉じ、dcomcnfg.exe を閉じます。
Integration Services サービスを再起動します。
ローカル アカウントを使用した接続
クライアント コンピューターのローカル Windows アカウントで作業している場合、リモート コンピューターの Integration Services サービスに接続できるのは、同じ名前、同じパスワード、および十分な権限が設定されたローカル アカウントがリモート コンピューター上に存在する場合だけです。
委任のサポートなし
SQL Server Integration Services では資格情報を委任できません。資格情報の委任はダブル ホップとも呼ばれます。たとえば、ユーザーがクライアント コンピューターで作業しており、Integration Services は別のコンピューターにインストールされているとします。SQL Server はさらに別のコンピューターにインストールされています。この場合、クライアント コンピューター上の SQL Server Management Studio は、Integration Services が実行されている 2 番目のコンピューターへユーザーの資格情報を正常に渡すことができます。ただし、2 番目のコンピューター上の Integration Services は、SQL Server が実行されている 3 番目のコンピューターにユーザーの資格情報を委任することができません。
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