sys.sp_cdc_enable_db (Transact-SQL)

現在のデータベースに対して変更データ キャプチャを有効にします。データベース内のテーブルの変更データ キャプチャを有効にするには、まずそのデータベースに対してこの手順を実行する必要があります。変更データ キャプチャは、有効なテーブルに対して適用された挿入、更新、削除の各アクティビティを記録し、変更の詳細を、利用しやすいリレーショナル形式で格納します。変更された行に対応する列情報が、その変更をターゲット環境に適用するために必要なメタデータと共にキャプチャされます。その際、追跡対象となるソース テーブルの列構造はミラー化されます。変更データ キャプチャは、SQL Server 2008 Enterprise Edition、Developer Edition、および Evaluation Edition でのみ使用できます。

トピック リンク アイコンTransact-SQL 構文表記規則

構文

sys.sp_cdc_enable_db

リターン コードの値

0 (成功) または 1 (失敗)

結果セット

なし

説明

システム データベースまたはディストリビューション データベースに対して変更データ キャプチャを有効にすることはできません。

sys.sp_cdc_enable_db を実行すると、メタデータ テーブルや DDL トリガーなど、データベース全体のスコープを持つ変更データ キャプチャ オブジェクトが作成されます。さらに、cdc スキーマおよび cdc データベース ユーザーが作成され、sys.databases カタログ ビュー内のデータベース エントリの is_cdc_enabled 列が 1 に設定されます。

権限

固定サーバー ロール sysadmin のメンバーシップが必要です。

次の例では、AdventureWorks2008R2 データベースで変更データ キャプチャを有効にします。

USE AdventureWorks2008R2;
GO
EXECUTE sys.sp_cdc_enable_db;
GO