PowerPivot ソリューションの配置

PowerPivot for SharePoint では、2 つのソリューション パッケージを使用して、アプリケーション ページとプログラム ファイルをファームおよび個々の Web アプリケーションに配置します。ファーム ソリューションはグローバルです。このソリューションは、最初の PowerPivot for SharePoint インスタンスをファームにインストールするときに SQL Server セットアップによって一度だけ配置され、後でファームに追加する新しい PowerPivot for SharePoint サーバーで自動的に使用できるようになります。

アプリケーション レベルのソリューションは Web アプリケーションごとに手動で配置する必要があります。全体管理 Web アプリケーションに対しては SQL Server セットアップによって配置されますが、それ以外の Web アプリケーションに対してはファーム管理者が手動で配置する必要があります。

注意

PowerPivot for SharePoint を運用サーバーとしてインストールする [新しいサーバー] インストール オプションを使用した場合は、この手順を省略できます。このオプションを使用して PowerPivot for SharePoint をインストールすると、ソリューションは自動的に配置されます。

このトピックは、次のセクションで構成されています。

Web アプリケーションでクラシック モード認証が使用されていることを確認する

PowerPivot ソリューションについて

PowerPivot Web アプリケーション ソリューションの配置

ソリューションの取り消し

Web アプリケーションでクラシック モード認証が使用されていることを確認する

PowerPivot for SharePoint は、Windows クラシック モード認証を使用する Web アプリケーションでのみサポートされます。アプリケーションでクラシック モードが使用されているかどうかを確認するには、以下の PowerShell コマンドレットを SharePoint 2010 管理シェルから実行します (http://<top-level site name> は実際の SharePoint サイトの名前に置き換えてください)。

Get-spwebapplication http://<top-level site name> | format-list UseClaimsAuthentication

戻り値は false になる必要があります。true であれば、この Web アプリケーションで PowerPivot データにアクセスできません。

PowerPivot ソリューションについて

ソリューション

説明

powerpivotfarm.wsp

Microsoft.AnalysisServices.SharePoint.Integration.dll リソース ファイルをグローバル アセンブリに追加する。

機能とリソース ファイルをインストールし、コンテンツ タイプを登録する。

PowerPivot ギャラリー ライブラリやデータ フィード ライブラリのライブラリ テンプレートを追加する。

サービス アプリケーションの構成、PowerPivot 管理ダッシュボード、データ更新、および PowerPivot ギャラリー用のアプリケーション ページを追加する。

powerpivotwebapp.wsp

Web フロントエンドの Web サーバー拡張機能フォルダーに Microsoft.AnalysisServices.SharePoint.Integration.dll リソース ファイルを追加する。

Web フロントエンドに PowerPivot Web サービスを追加する。

PowerPivot ギャラリーのサムネイル画像生成を追加する。

PowerPivot Web アプリケーション ソリューションの配置

最初の PowerPivot for SharePoint サーバーのインストール時に、SQL Server セットアップによってファームに powerpivotfarm.wsp ソリューションが配置されます。セットアップが終了すると、powerpivotfarm.wsp は完全に配置され、このソリューションについての追加の操作は必要ありません。

powerpivotwebapp.wsp はサーバーの全体管理に配置されます。その他の Web アプリケーションとインストールのシナリオではすべて、PowerPivot for SharePoint のインストール後に powerpivotwebapp.wsp を配置する必要があります。

注意

SQL Server セットアップでは、powerpivotwebapp.wsp ソリューションは常にサーバーの全体管理に配置されます。この手順は、サーバーの全体管理で PowerPivot 管理ダッシュボードをサポートするために必要です。このソリューションをサーバーの全体管理から取り消さないでください。

  1. サーバーの全体管理で、[システム設定] の [ファーム ソリューションの管理] をクリックします。

  2. [powerpivotwebapp.wsp] をクリックします。

  3. [ソリューションの配置] をクリックします。

  4. [配置先] で、PowerPivot 機能のサポートを追加する SharePoint Web アプリケーションを選択します。

  5. [OK] をクリックします。

  6. PowerPivot データ アクセスをサポートする他の SharePoint Web アプリケーションに対して、この手順を繰り返します。

ソリューションの取り消し

SharePoint サーバーの全体管理でソリューションの取り消しを実行できますが、インストールや修正プログラムの配置に関する問題のトラブルシューティングを体系的に行う場合を除いて、powerpivotwebapp.wsp ファイルを取り消す必要はありません。

  1. SharePoint 2010 サーバーの全体管理で、[システム設定] の [ファーム ソリューションの管理] をクリックします。

  2. [powerpivotwebapp.wsp] をクリックします。

  3. [ソリューションの取り消し] をクリックします。