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ユーザー定義メタデータ (Master Data Services)

ユーザー定義メタデータは、モデル オブジェクトを説明するために使用する情報です。たとえば、特定のモデルまたはエンティティの所有者を追跡する場合や、エンティティにデータを提供するソース システムを追跡する場合があります。

Master Data Services で、ユーザー定義メタデータは、メタデータというモデルによって管理されます。このモデルは、Master Data Services のインストール時に自動的に含まれます。

メタデータ モデルにユーザー定義メタデータを設定すると、そのメタデータはマスター データ マネージャーの [エクスプローラー] 機能領域に表示されます。[エクスプローラー] での作業時に、表示されているオブジェクトのメタデータを表示することができます。

メタデータ定義エンティティ

メタデータ モデルには 5 つのエンティティが含まれます。各エンティティはユーザー定義メタデータをサポートするマスター データ モデル オブジェクトの種類を表します。

エンティティ名

目的

モデル メタデータ定義

Master Data Services インスタンスのすべてのモデルのユーザー定義メタデータを格納します。

エンティティ メタデータ定義

Master Data Services インスタンスのすべてのエンティティのユーザー定義メタデータを格納します。

属性メタデータ定義

Master Data Services インスタンスのすべての属性のユーザー定義メタデータを格納します。

階層メタデータ定義

Master Data Services インスタンスのすべての明示的階層および派生階層のユーザー定義メタデータを格納します。

属性グループ メタデータ定義

Master Data Services インスタンスのすべての属性グループのユーザー定義メタデータを格納します。

ユーザー定義メタデータをサポートするすべてのモデル オブジェクトは、これら 5 つのエンティティのうちの 1 つのメンバーとして表現されます。たとえば、モデル メタデータ定義エンティティのメンバーは Product モデルを表し、別のメンバーは Customer モデルを表す場合があります。また、属性メタデータ定義エンティティのメンバーは Price 属性を表す場合があります。

モデル オブジェクトのメタデータを定義するには、メンバーの属性を設定します。たとえば、Price メンバーの Description 属性に「顧客に販売する際の製品価格」というテキストを設定できます。[エクスプローラー] でマスター データを操作する場合、属性に対して定義されているすべてのメタデータが表示されます。

メタデータ モデルのメンバーは、ユーザー定義メタデータをサポートするモデル オブジェクトが追加または削除されると自動的に更新されます。

メタデータ モデルでは、バージョン管理、バージョン フラグの追加または変更を行うことができません。また、メタデータ モデルをモデルの配置パッケージとして保存することもできません。ただし、他のマスター データ モデルで使用できるその他の機能はすべて備えています。たとえば、ビジネス ルールのセットをメタデータ モデルに実装して、データ ポリシーを強制することができます。

メタデータ モデルのカスタマイズ

各メタデータ定義エンティティには、Name、Code、および Description の属性があります。また、追加の属性を作成して、モデル オブジェクトを詳細に説明することができます。

たとえば、以下の属性を作成できます。

  • Owner という名前のドメイン ベースの属性。各モデル オブジェクトの所有者を追跡するために使用します。

  • Last Review Date という名前の自由形式の属性。所有者によってオブジェクトが最後に確認された日付を追跡するために使用します。

  • Sources という名前のドメイン ベースの属性。Master Data Services インスタンスと対話するソース システムを追跡および管理するために使用します。

変更履歴

変更内容

メタデータ モデルで使用できない機能に関する情報を追加しました。