次の方法で共有


データ領域とマップ

データ領域は、レポート データセットのデータ行を表示するレポート アイテムです。データセットのデータは、テーブル、マトリックス、一覧、グラフ、ゲージといったデータ領域に表示できるほか、マップ レポート アイテムに表示することもできます。データ領域は、データセットのデータを表示するために、必要に応じて拡張されます。テーブル、マトリックス、および一覧のデータ領域には、Tablix データ領域が使用されます。Tablix データ領域では、複数の行グループおよび列グループと、静的および動的な行と列がサポートされます。マップでは、データセットの集計データに基づいて外観が変化するマップ要素として空間データが表示されます。

テーブル

テーブルは、データを行ごとに表示するデータ領域です。テーブルの列は静的です。テーブルの行は、データに合わせて下に拡張されます。テーブルにグループを追加して、選択したフィールドまたは式ごとにデータを整理できます。レポートにテーブルを追加する方法の詳細については、「テーブルの追加 (Reporting Services)」を参照してください。

マトリックス

マトリックスは、クロス集計ともいいます。マトリックス データ領域では、列と行の両方がデータに合わせて拡張されます。マトリックスには、動的な列と行、および静的な列と行を含めることができます。列または行には、他の列または行を含めることができ、データのグループ化にも使用できます。レポートにマトリックスを追加する方法の詳細については、「マトリックスの追加 (Reporting Services)」を参照してください。

一覧

一覧は、任意の形式で配置されたデータを表すデータ領域です。レポート アイテムを配置して、テキスト ボックス、画像、およびその他のデータ領域が一覧内の任意の場所に配置されたフォームを作成できます。レポートに一覧を追加する方法の詳細については、「一覧の追加 (Reporting Services)」を参照してください。

グラフ

グラフを使用すると、データをグラフィカルに表示できます。グラフの例としては、棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフなどがありますが、その他にも多くの形式がサポートされています。たとえば、スパークラインとデータ バーは、小さい領域で多くの情報を伝達する小さい単純なグラフであり、多くの場合、テキストに合わせて表示されます。詳細については、Reporting Services のドキュメント (SQL Serverオンライン ブック の「グラフ データ領域の処理」および「スパークラインとデータ バー (レポート ビルダー 3.0)」を参照してください。

ゲージ

ゲージは、特定の値を指すインジケーターを内部に含む領域としてデータを表示します。ゲージは、主要業績評価指標 (KPI) やその他の基準を表示するために使用されます。ゲージの例として、線形ゲージ、円形ゲージ、インジケーターなどがあります。詳細については、「ゲージ データ領域の処理」および「インジケーター データ領域の操作」を参照してください。

マップ

マップでは、地理的背景上にデータを表現することができます。マップ データには、SQL Server クエリからの空間データ、Environmental Systems Research Institute, Inc. (ESRI) のシェイプファイル、Microsoft Virtual Earth Tiles の画像タイルなどがあります。空間データは、形状または領域を表す多角形、ルートまたはパスを表す線、およびマーカーを表すポイントを定義する座標のセットで構成されます。集計データをマップ要素に関連付けて、マップ要素の色とサイズを自動的に変化させることができます。たとえば、売上高に基づいて店舗のマーカーの種類を変えたり、制限速度に基づいて道路の色を変えたりできます。詳細については、「マップ レポート アイテムの操作」を参照してください。

入れ子になったデータ領域

データ領域を他のデータ領域内に入れ子にすることができます。たとえば、データベース内の各販売員ごとの売上記録を作成する場合、テキスト ボックスおよび画像を使用して一覧を作成し、従業員に関する情報を表示します。次に、この一覧にテーブルおよびグラフ データ領域を追加して従業員の売上記録を表示します。詳細については、「データ領域の入れ子化」を参照してください。

同じデータセットにリンクされた複数のデータ領域

複数のデータ領域を同じデータセットにリンクすることで、同じデータをさまざまな形式で表示することができます。たとえば、同じデータをテーブルやグラフで表示できます。レポートのテーブルに対話型の並べ替えボタンを組み込むことで、テーブルを並べ替えたときにグラフも自動的に並べ替えられるようにすることができます。詳細については、「同じデータセットへの複数のデータ領域のリンク」を参照してください。

関連項目

概念

レポート デザインの基礎

データ領域の処理

Tablix データ領域について

その他の技術情報

チュートリアル (Reporting Services)