Service Broker のルーティングとネットワーク
Service Broker の通信は、信頼性の高い非同期のメッセージ配信を軸に設計されています。Service Broker では、SQL Server が提供する認証機能を使用してサービスへの不正アクセスを防ぎます。また、メッセージ データを保護するために、Service Broker では、インスタンスの外部に送信されるメッセージを暗号化することもできます。
2 つのアプリケーションの間の通信はメッセージによって行われます。アプリケーションによってメッセージが送信されると、Service Broker は、サービスのルートを特定し、そのルートによって指定されているネットワーク アドレスにメッセージを転送します。
Service Broker は、メッセージ交換の状態をメッセージによってアプリケーションに伝えます。Service Broker では、サービスにメッセージを送信することによって、エラー、メッセージ交換の終了、タイマ イベントを通知します。これらのメッセージは、すべてのメッセージと同様に、特定のメッセージ交換に関連付けられています。
Service Broker からのメッセージと、メッセージ交換の相手側からのメッセージは、同じ方法で届けられて処理されます。すべてのメッセージの処理に同じプログラミング モデルを使用することにより、アプリケーションの開発を単純化できます。これにより、アプリケーション コードを変更せずに Service Broker アプリケーションを再配置することもできます。
このセクションのトピック
Service Broker のルーティング
Service Broker によるメッセージのルーティングのしくみについて説明します。Service Broker 通信プロトコル
Service Broker がブローカ固有のプロトコルを使用してリモート ブローカと通信するしくみについて説明します。Service Broker のメッセージ転送
メッセージ転送システムについて説明します。