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JDBC Driver の新機能

以下のセクションでは、Microsoft SQL Server JDBC Driver Version 2.0 の新機能について説明します。

JDBC Driver Version 2.0 の新機能

Microsoft SQL Server JDBC Driver の Version 2.0 リリースには、いくつかの新機能と機能強化が含まれています。

ドライバー名

JDBC ドライバーの名前から、SQL Server のバージョン識別子が削除されています。そのため、最新バージョンの JDBC ドライバーの名前は Microsoft SQL Server JDBC Driver Version 2.0 となります。

JDBC 4.0 のサポート

JDBC Driver Version 2.0 では、新たに JDBC 4.0 API がサポートされます。新機能のいくつかを以下に示します。

  • 各国語文字セット API のサポート

    JDBC Driver Version 2.0 には、新しく各国語文字セットの変換 API メソッドが追加されています。NCHARNVARCHARLONGNVARCHARNCLOB の各 JDBC 型に対する新しい setter、getter、および updater メソッドがサポートされます。詳細については、「各国語文字セットのサポート」を参照してください。

  • SQLXML のサポート

    JDBC Driver Version 2.0 では、新たに SQLXML データ型がサポートされます。SQLXML の使用の詳細については、「XML データのサポート」を参照してください。

  • SQLServerConnection の createBlob、createClob、createNClob の各メソッド

    JDBC Driver Version 2.0 では、SQLServerConnection クラスが強化され、BLOBCLOBNCLOB の各オブジェクトの作成が可能となりました。詳細については、createBlobcreateClobcreateNClob の各メソッドを参照してください。

  • java.sql.Wrapper インターフェイス

    JDBC Driver Version 2.0 は、java.sql.Wrapper インターフェイスをサポートします。このインターフェイスには、Microsoft SQL Server JDBC Driver に固有の JDBC API 拡張機能に対し、プロキシ インターフェイス経由でアクセスするためのメカニズムが備わっています。

    java.sql.Wrapper インターフェイスには、isWrapperForunwrap の 2 つのメソッドが定義されています。isWrapperFor は、指定された入力オブジェクトに、このインターフェイスが実装されているかどうかをチェックするメソッドです。unwrap メソッドは、このインターフェイスを実装するオブジェクトを返します。このメソッドから返されたオブジェクトを使用することで、Microsoft SQL Server JDBC Driver 固有のメソッドにアクセスできます。

  • その他の新しい JDBC 4.0 API メソッド

    JDBC Driver Version 2.0 では、新たに次の JDBC 4.0 メソッドがサポートされます。

JDBC 3.0 Jar と JDBC 4.0 Jar

JDBC Driver Version 2.0 には、sqljdbc.jarsqljdbc4.jar という 2 つのクラス ライブラリ ファイルが用意されており、必要な Java ランタイム環境 (JRE) 設定によって自由に使い分けることができます。

sqljdbc.jar クラス ライブラリは、JDBC 3.0 をサポートし、バージョン 5.0 の Java ランタイム環境 (JRE) が必要となります。sqljdbc4.jar クラス ライブラリは、JDBC 4.0 をサポートし、バージョン 6.0 以降の Java ランタイム環境 (JRE) が必要となります。sqljdbc4.jar には、sqljdbc.jar のすべての機能に加え、JDBC 4.0 の新しいメソッドが含まれています。選択する JAR ファイルの詳細については、「JDBC ドライバーのシステム要件」を参照してください。

注重要 :

JDBC Driver Version 2.0 では、JRE 1.4 はサポートされません。

sendStringParametersAsUnicode 接続プロパティ

CHAR、VARCHAR、LONGVARCHAR などの JDBC データ型の使用に伴うパフォーマンスを最適に保つためには、JDBC ドライバーのバージョン 2.0 を使用するアプリケーションは、sendStringParametersAsUnicode 接続プロパティを "false" に設定し、National Character メソッド以外のメソッドを使用する必要があります。sendStringParametersAsUnicode 接続プロパティの詳細については、「接続プロパティの設定」を参照してください。

loginTimeout 接続プロパティ

JDBC Driver Version 2.0 以降では、loginTimeout 接続プロパティの既定値が 15 秒に設定されています。バージョン 1.2 リリースの既定値は 0 でした。loginTimeout 接続プロパティの詳細については、「接続プロパティの設定」を参照してください。

ドライバー操作のトレースの強化

このバージョンの JDBC ドライバーでは、ドライバー操作のトレース機能が強化されています。パブリック メソッドの開始ポイントと終了ポイントをログに記録できるようになったほか、トレース レベルの違いが明確化されました。詳細については、「ドライバー操作のトレース」を参照してください。

アダプティブ バッファリングの既定の動作

JDBC Driver Version 2.0 以降では、ドライバーの既定の応答バッファリング動作が "adaptive" になりました。つまり、アプリケーションから明示的に要求しなくても、アダプティブ バッファリングの動作を実現できます。バージョン 1.2 リリースでは、"full" が既定のバッファリング モードであるため、アプリケーションから明示的にアダプティブ バッファリング モードを要求する必要があります。アプリケーションでバージョン 1.2 の既定の動作を維持する必要がある場合は、responseBufferring 接続プロパティを "full" に設定する必要があります。アダプティブ バッファリングの詳細については、「アダプティブ バッファリングの使用」を参照してください。

照合順序のサポート

JDBC Driver Version 2.0 では、SQL Server 2000 と SQL Server 2005 でサポートされるすべての照合順序に加え、新しい照合順序 (SQL Server 2008 で導入された新バージョンの Windows 照合順序名) がサポートされます。詳細については、「JDBC ドライバの国際対応機能」を参照してください。

参照

その他の技術情報

JDBC ドライバの概要