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ゲージのポインタの書式設定 (レポート ビルダ 2.0)

ゲージ ポインタは、ゲージの現在の値を示します。既定では、フィールドが追加されると、フィールドに格納されている各値が 1 つの値に集計され、この値がゲージのポインタで示されます。複数のポインタをゲージに追加して同じスケール上の複数の値を示したり、複数のスケールを追加し、追加したスケールごとにポインタを追加することもできます。フィールドをゲージに追加した後は、ポインタの値にコンテキストを指定するため、対応するスケール上で最大値と最小値を設定する必要があります。また、スケールの重要な領域を示すため、範囲の最小値と最大値を設定するオプションもあります。

ポインタを右クリックし、[放射状ポインタのプロパティ] または [線形ポインタのプロパティ] を選択すると、ポインタの外観のプロパティを設定できます。各ゲージ ポインタには、同じプロパティ セットが含まれています。また、それぞれの種類のゲージに固有の外観のプロパティもあります。

  • 放射状ゲージの場合、針ポインタおよびニードル キャップを指定できます。

  • 線形ゲージの場合、バー ポインタの一種である温度計ポインタを指定できます。温度計ポインタの場合、水銀球の形状を指定できます。

ポインタとデータの接続に関する情報

既定では、追加されたゲージにはフィールドが関連付けられていないポインタが 1 つ含まれています。これは、空のポインタと呼ばれます。フィールドをデータ フィールドのドロップ ゾーンに追加するまで、ポインタには 0 (ゼロ) が表示されます。データ フィールドのドロップ ゾーンにフィールドを追加すると、ポインタはそのフィールドに接続されます。データ フィールドのドロップ ゾーンからフィールドを削除すると、そのフィールドに関連付けられたポインタも削除されます。

データが追加された後、ポインタを右クリックすると、[ポインタをクリア] および [ポインタの削除] オプションが有効になります。[ポインタ値のクリア] オプションを使用すると、ゲージに付加されているフィールドが削除されますが、ポインタはゲージに表示されたままになります。[ポインタの削除] オプションを使用すると、ゲージからフィールドが削除され、ポインタも非表示になります。フィールドをゲージに再び追加すると、既定のポインタが再表示されます。ポインタの Hidden プロパティを True に設定すると、デザイン画面でポインタは表示されますが、実行時に非表示になります。

ゲージでの複数のポインタの表示

複数のポインタをゲージに追加して、同じスケール上の複数の値を示すことができます。これは、小さい値と大きい値を同時に表示する場合に便利です。同じスケールのゲージに複数のポインタを指定するには、ゲージ内を右クリックし、ショートカット メニューの [ポインタの追加] をクリックします。または、ゲージ内を右クリックし、[スケールの追加] をクリックしてスケールを追加し、続いて新しいポインタを追加できます。このポインタは、最後のスケールに自動的に関連付けられます。

ポインタが重なる場合、ポインタの描画順序はゲージにポインタが追加された順序です。データ フィールドのドロップ ゾーンでフィールドの順序を変更して、ポインタの描画順序を変更することはできません。複数のポインタの描画順序を変更するには、プロパティ ペインを開き、[ポインタ (…)] をクリックします。次に、ポインタ コレクションでポインタの順序を変更します。

ニードル キャップのグラデーションの設定

放射状ゲージに限り、ポインタの上部または下部に描画できるニードル キャップを指定できます。すべてのニードル キャップ スタイルは組み込みのグラデーションを使用して描画され、変更できません。ただし、例外として RoundedDark スタイルではグラデーションの色とスタイルを指定できます。

スナップ間隔の設定

スナップ間隔とは、値を丸める際の倍数を定義するものです。既定では、ゲージは、データ フィールドのドロップ ゾーンで指定したフィールドの正確な値を指し示します。ただし必要であれば、事前に設定した間隔にポインタが合うように、正確な値を切り上げたり、切り捨てたりすることができます。たとえば、ゲージの値が 34.2 であるとき、スナップ間隔として 5 を指定した場合、ゲージ ポインタが指し示す値は 35 になります。ゲージの値が 31.2 であるとき、スナップ間隔として 5 を指定した場合、ゲージ ポインタが指し示す値は 30 になります。詳細については、「ゲージにスナップ間隔を設定する方法 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

画像を放射状ゲージのポインタとして指定する

ポインタには、組み込みの一連のポインタ スタイルの他に、画像を指定できます。既存の針ポインタ スタイルを画像で置き換えた場合、最も効果的です。画像はポインタに重ね合わせられますが、ポインタ機能はすべて適用可能です。ポインタに画像が使用されている場合、色とグラデーションのオプションは適用されません。

ポインタの画像が不規則な形状の場合は、ゲージに表示しない画像部分を非表示にするために透明色を定義する必要があります。透明色を定義すると、ゲージで画像が既存のポインタの上に配置され、ポインタの形状だけ表示されるように画像がトリミングされます。ゲージでは、ポインタのサイズに合わせて画像が再スケールされます。ポインタに画像を指定すると、その後、ゲージの上部に追加されるポインタは、画像の下に描画されます。したがって、ゲージに複数のポインタがある場合は、ポインタに画像を指定しないことをお勧めします。詳細については、「画像をゲージのポインタとして指定する方法 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。