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デザイン モードでの SAP NetWeaver BI MDX クエリ デザイナの使用 (レポート ビルダ 2.0)

SAP NetWeaver Business Intelligence データ ソースからデータセットを作成する際、レポート ビルダ 2.0 では、MDX グラフィカル クエリ デザイナがデザイン モードで開きます。デザイン モードでは、グラフィカルな要素を使用して対話的に MDX クエリを作成できます。キューブを選択する、データ ペインにメンバをドラッグする、計算されるメンバを追加する、変数に既定値を設定する、すぐに結果セットを表示するといった作業が可能です。MDX クエリ テキストを直接表示または編集するには、ツール バーの [デザイン モード] (デザイン モードへの切り替え) 切り替えボタンをクリックしてクエリ モードに切り替えてください。クエリ モードの詳細については、「クエリ モードでの SAP NetWeaver BI MDX クエリ デザイナの使用 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

グラフィカルなクエリ デザイナのデザイン モードには、ツール バー、キューブの選択ドロップダウン リスト、メタデータ ペイン、計算されるメンバ ペイン、データ ペインが備えられています。ユーザー インターフェイスの詳細については、「SAP NetWeaver BI Query Designer のユーザー インターフェイス (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

SAP NetWeaver Business Intelligence データ ソースとデータセットの作成の詳細については、「SAP NetWeaver BI データ ソースからデータを取得する方法 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

キューブの選択

クエリを作成するには、データの取得元となるキューブを先に選択する必要があります。SAP NetWeaver Business Intelligence のデータ ソースには、クエリに必要なメタデータ (ディメンションや主要データなど) を提供する InfoCube、MultiProvider、Web 対応クエリが用意されています。MDX クエリの中で変数を使用できるのは、Web 対応クエリによって作成されたサブクエリのみです。キューブの選択ドロップダウン リストを使用して、データ ソースから目的の InfoCube、MultiProvider、または Web 対応クエリを選択します。キューブを選択すると、クエリ ペインのすべての MDX クエリ テキストがクリアされます。

メタデータ ペイン

メタデータ ペインでは、ディメンションや主要データなど、選択されたキューブのメタデータを参照できます。キューブの階層表示には、Web 対応クエリが、対応する InfoCube または MultiProvider の下に入れ子構造で示されます。メタデータ ペインからデータ ペインにオブジェクトをドラッグすると、そのメタデータに対応する列が追加されます。列が追加される位置は赤い縦線で示されます。ディメンションは一方のデータ ペインに、データ (主要データ、計算されるメンバ) は他方のデータ ペインに表示されます。

メタデータ ペインには、オブジェクトが表示名で表示されます。マウス ポインタをメタデータ オブジェクトに合わせると、データ ソース上の対応する名前が、ツールヒントとして表示されます。

計算されるメンバ

計算されるメンバ ペインは、メタデータ ペインの下に表示されます。計算されるメンバ ペインを使用して、計算されるメンバの作成や編集を行い、新しい列としてデータ ペインに追加できます。計算されるメンバとは、データ ソース内に存在するデータではなく、クエリの実行中に作成される計算の結果です。たとえば、キューブに Sales と Cost というメンバが含まれる場合、Profit という名前の計算されるメンバを定義して、Sales と Cost の差を表示できます。

計算されるメンバを作成する方法については、「SAP NetWeaver BI MDX クエリの計算されるメンバを追加する方法 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

データ ソースの変数とデータのフィルタ処理

SAP NetWeaver Business Intelligence データ ソースから取得するデータをフィルタで選択するには、データ ソースに Web 対応クエリ定義の一部として定義されている変数を使用します。

注意注意

レポート変数とデータ ソース変数を混同しないようにしてください。レポート変数は、レポートで定義され、最初の参照時に一度だけ計算され、レポートの式で読み取り専用の値として使用されます。データ ソース変数は、サブクエリの作成時にデータ ソースに対して定義され、クエリの一部となります。

既存の変数を表示したり、静的値を設定したりするには、ツール バーの [変数] ([クエリ パラメータ] ダイアログ ボックスのアイコン) ボタンをクリックして、[変数] ダイアログ ボックスを開きます。変数の値を設定する例については、「SAP NetWeaver BI MDX クエリで変数を設定する方法 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

[変数] ダイアログ ボックスで既存の変数に対して静的な値を選択または入力した場合、対応するレポート パラメータが作成されます。グラフィカル クエリ デザイナでは、変数の表示名が使用されます。対応するレポート パラメータ名は、データ ソースによって使用される名前に基づいた、共通言語仕様 (CLS) 準拠の名前です。レポート パラメータのラベルは、既定でパラメータの名前になります。

注意注意

データ ソースで Web 対応クエリの変数を変更した場合は、対応するレポート パラメータを手動で削除または編集する必要があります。

詳細については、「レポートでのデータのフィルタ処理 (レポート ビルダ 2.0)」および「パラメータを使用したレポート データの制御 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

拡張プロパティ

SAP NetWeaver Business Intelligence のデータ処理拡張機能は、多次元データ ソースの拡張フィールド プロパティをサポートしています。サポートされるフィールドの一覧については、「SAP NetWeaver BI データ ソースに対する拡張フィールド プロパティの使用 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

結果

MDX クエリの結果はデータ ペインに表示されます。ツール バーの [自動実行] (クエリの自動実行) 切り替えボタンがオンの場合、データ ペインに変更を加えるたびに自動的に MDX クエリが実行されます。[自動実行] 切り替えボタンがオフの場合、MDX クエリを実行するには、ツール バーの [実行] (クエリの実行) ボタンをクリックします。既定で [自動実行] ボタンはオンになっています。

クエリを実行すると、データ ペインの結果が更新されます。データ ソースで行われたキューブへの変更をメタデータ ペインに反映させるには、ツール バーの [最新の情報に更新] (データセット フィールドの更新) をクリックします。

注意注意

既定では、MDX クエリの結果に空のセルは表示されません。これは、MDX で NON EMPTY 句を使用することに相当します。空のセルを表示するには、クエリ デザイナ ツール バーの [空のセルを表示] (空のセルの表示/非表示の切り替え) 切り替えボタンをクリックします。

クエリ定義

MDX クエリは、そのまま MDX クエリ テキストおよび MDX クエリ仕様として、レポート定義ファイルに保存されます。クエリ デザイナを使用してクエリ テキストを編集すると、対応するクエリ仕様が自動的に生成され、レポート定義に保存されます。