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レポート モデル (レポート ビルダ 2.0)

レポート モデルとは、基になるデータベースをわかりやすく記述したもので、あらかじめ設定されたデータ リレーションシップと、自動的に生成されたクエリが含まれています。レポート ビルダ 1.0 では、レポート モデルをデータ ソースとして使用する必要がありました。レポート モデルは、レポート デザイナやレポート ビルダ 2.0 で作成するレポートのデータ ソースとして使用することもできます。レポート モデルは、データベース テーブルおよびビューをビジネス ユーザーにとって意味のある概念にマッピングする情報の追加的な層です。適切に設計されたレポート モデルには、ビジネス ユーザーのレポートに求められる情報が意味のある方法で整理されて反映されます。

レポート モデルは、データベース管理者が、モデル デザイナ (SQL Server Business Intelligence Development Studio) で作成するか、レポート マネージャまたは SharePoint Services で生成し、レポート サーバーまたは SharePoint サイトにパブリッシュします。レポート モデルは、他の共有データ ソースとまったく同じように管理できます。

レポート モデルの目的は、基になるデータベースのスキーマやクエリ言語に関して、特殊な知識を身に付ける必要性を排除することです。データ ソースの接続と認証、式、フィルタ、パラメータ、およびクエリの作成は、ユーザーに代わってレポート モデルが管理するため、ビジネス ユーザーはレポートのデザインに専念することができます。

モデルは、実際のビジネス機能とビジネス プロセス間の関係 (製品と在庫および販売との関係など) を反映する、エンティティとそれらのリレーションシップのコレクションです。エンティティとは、製品 ID、製品名、およびその他の製品関連の項目など、属性の論理グループであり、製品 ID など、個々のデータ ポイントを記述するそれらのリレーションシップです。

テクニカル ノート

レポート モデルは統一モデリング言語 (UML) やその他のモデル仕様には基づいていません。レポート モデルは他のモデリング ツールやモデリング言語とは互換性がありません。レポート モデルの作成、パブリッシュ、および使用には、Reporting Services で提供されている作成ツールおよび配置ツールを使用する必要があります。