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レッスン 2: テーブルまたはマトリックス ウィザードを使用したテーブルの追加 (レポート ビルダ 2.0)

レポートを作成した後、テーブル ウィザードを使用してテーブルとデータをレポートに追加できます。このウィザードでは、データ ソースへの接続の定義、使用するデータを指定するクエリの作成、データのグループ化、およびグループ化されたデータの集計値を表示する行の追加を行うことができます。

このレッスンでは、AdventureWorks2008 サンプル データベースをレポート データのソースとして使用します。

テーブル ウィザードを起動して接続を追加するには

  1. [デザイン] ボタンをクリックしてデザイン ビューに切り替えます。

  2. デザイン画面の [データを追加するには、ここをクリックしてください] で、[テーブルまたはマトリックス] をクリックします。

    [データ ソースへの接続の選択] ページが開きます。

    レポート サーバーに指定された共有データ ソース フォルダがある場合は、データ ソースの一覧が表示されます。

  3. AdventureWorks2008 サンプル データベースを参照する共有データ ソースを選択するか、[参照] をクリックして共有データ ソースを参照し、[開く] をクリックします。

  4. [次へ] をクリックします。

サンプル データベースへの共有データ ソース参照が追加されました。次に、使用するデータを指定するクエリを作成します。

レポート データ用に Transact-SQL クエリを定義するには

  1. [クエリのデザイン] ページでは、リレーショナル クエリ デザイナが開きます。このチュートリアルでは、テキスト ベースのクエリ デザイナを使用します。

    [テキストとして編集] をクリックします。テキスト ベースのクエリ デザイナは、クエリ ペインと結果ペインで構成されています。

  2. [クエリ] ボックスに、次の Transact-SQL クエリを貼り付けます。

    SELECT
  SH.OrderDate
  ,SH.SalesOrderNumber
  ,SD.OrderQty
  ,SD.LineTotal
  ,P.Name AS [Product]
  ,PS.Name AS [Subcategory]
FROM
  Sales.SalesOrderHeader AS SH
  INNER JOIN Sales.SalesOrderDetail AS SD
   ON SH.SalesOrderID = SD.SalesOrderID
  INNER JOIN Production.Product AS P
   ON SD.ProductID = P.ProductID
  INNER JOIN Production.ProductSubcategory AS PS
   ON PS.ProductSubcategoryID = P.ProductSubcategoryID
  INNER JOIN Production.ProductCategory AS PC
   ON PC.ProductCategoryID = PS.ProductCategoryID
WHERE PC.Name = 'Clothing' AND SH.OnlineOrderFlag = 0
ORDER BY P.Name

  3. ツール バーの [実行] ([!]) をクリックしてクエリを実行します。

    AdventureWorks2008 データベースの 5 つのテーブルから OrderDate、SalesOrderNumber、OrderQty、LineTotal、Product、および Subcategory の各フィールドを取得するクエリが実行され、結果セットが表示されます。クエリでは、エイリアスなど Transact-SQL の機能が利用されます。たとえば、SalesOrderHeader テーブルは SH と呼ばれます。

    結果セットの列見出しはデータベース テーブルの列名に基づきますが、レポートには保存されません。

    データセットのフィールド名は列名に基づき、レポートに保存されます。ウィザードを完了した後、レポート データ ペインを使用してデータセット フィールドのコレクションを表示できます。

  4. [次へ] をクリックします。

使用するテーブル データを指定するクエリを含むデータセットが追加されました。次に、データをグループにまとめます。

データをグループにまとめるには

  1. [フィールドの配置] ページで、Product を [値] にドラッグします。

  2. OrderQty を [値] にドラッグして Product の下に配置します。

    数値フィールドの既定では、Sum 関数を使用してデータが集計されます。ドロップダウン矢印を使用して別の集計関数を選択できます。

  3. LineTotal を [値] にドラッグして OrderQty の下に配置します。

    手順 1. ～ 3. で、テーブルに表示するデータが指定されます。

  4. OrderDate を [行グループ] にドラッグします。

  5. SalesOrderNumber を [行グループ] にドラッグして OrderDate の下に配置します。

    手順 4. および 5. で、フィールドの値がまず日付でまとめられ、次にその日付のすべての注文でまとめられます。

  6. [次へ] をクリックします。

レポートを実行すると、テーブルに各日付、日付ごとのすべての注文、および注文ごとのすべての製品、数量、および行の合計が表示されます。次に、テーブルのレイアウトを選択します。

小計と合計を追加するには

  1. [レイアウトの選択] ページの [オプション] で、[小計と総計を表示] が選択されていることを確認します。

  2. [ブロック、小計は下] が選択されていることを確認します。

    プレビュー ペインに、5 行を含むテーブルが表示されます。レポートを実行すると、各行は次のように表示されます。

    1. 1 行目はテーブルで 1 回表示され、列見出しを示します。

    2. 2 行目は販売注文の行アイテムごとに 1 回表示され、製品名、注文数量、および行の合計を示します。

    3. 3 行目は販売注文ごとに 1 回表示され、注文あたりの小計を示します。

    4. 4 行目は注文日ごとに 1 回表示され、1 日あたりの小計を示します。

    5. 5 行目はテーブルで 1 回表示され、総計を示します。

  3. [グループの展開/折りたたみ] オプションをオフにします。このチュートリアルで作成するレポートでは、ユーザーが親グループ階層を展開して子グループ行および詳細行を表示できるようにするドリル ダウン機能は使用されません。

  4. [次へ] をクリックします。

    テーブル レイアウトがデザインされました。次に、スタイルを選択します。

テーブルのスタイルを指定するには

  1. [スタイルの選択] ページのスタイル ペインで、スタイルを選択します。

    スタイルは、フォント スタイル、色、および罫線のスタイルを指定します。スタイルを選択すると、プレビュー ペインにそのスタイルのテーブルのサンプルが表示されます。

  2. [完了] をクリックします。

    テーブルがデザイン画面に追加されます。テーブルには 5 列および 5 行が含まれています。行グループ ペインに、OrderDate、SalesOrderNumber、および Details の 3 つの行グループが表示されます。詳細データは、データセット クエリによって取得されるすべてのデータです。

  3. [実行] をクリックして、レポートをプレビューします。

    テーブルには、販売注文の行アイテムごとに製品名、注文数量、および行アイテムの合計が表示されます。このデータがまず注文日でまとめられ、次に注文番号でまとめられます。

次の手順

これで、ウィザードを使用して新しいレポートにテーブルが追加されました。次に、書式設定をレポートに追加します。「レッスン 3: レポートの書式設定 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。