再帰型階層グループを作成する方法 (レポート ビルダ 2.0)
再帰型階層グループは、組織階層内のマネージャと従業員のリレーションシップを表す上司/部下構造など、複数の階層レベルから成る単一のレポート データセットのデータを整理します。
テーブル内のデータを再帰型階層グループにまとめるには、まず、すべての階層データが含まれた単一のデータセットを用意しておく必要があります。この際、グループ化するアイテムとグループ化の基準に使用するアイテムには別々のフィールドを使用します。たとえば、従業員をそれぞれのマネージャの子として再帰的にまとめる場合のデータセットには、従業員名、従業員 ID、マネージャ名、マネージャ ID などが含まれています。
再帰型階層グループを作成するには
デザイン ビューで、テーブルを追加して、表示するデータセット フィールドをドラッグします。通常、階層として表示する必要のあるフィールドは最初の列にあります。
テーブル内の任意の場所を右クリックして選択します。選択したテーブルの詳細グループがグループ化ペインに表示されます。行グループ ペインで、[詳細] を右クリックし、[グループの編集] をクリックします。[グループのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
[グループ式] の [追加] をクリックします。新しい行がグリッドに表示されます。
[グループ化の条件] ボックスで、グループ化するフィールドを入力または選択します (employeeID など)。
[詳細設定] をクリックします。
[再帰的な親] ボックスで、グループ化で親として使用するフィールドを入力または選択します (managerID など)。
[OK] をクリックします。
レポートを実行します。レポートに再帰型階層グループが表示されますが、階層を示すインデントはありません。階層の書式を設定するには、次の手順に従います。
再帰型階層グループにインデント レベルを設定するには
階層書式を表示するためのインデント レベルを追加する対象フィールドが含まれているテキスト ボックスをクリックします。テキスト ボックスのプロパティがプロパティ ペインに表示されます。
注意 プロパティ ペインが表示されていない場合は、[表示] メニューの [プロパティ ウィンドウ] をクリックします。
プロパティ ペインで、[余白] ノードを展開して [左] をクリックします。次に、ドロップダウン リストから [<式…>] を選択します。
式ペインで次の式を入力します。
=CStr(2 + (Level()*10)) + "pt"
Padding のプロパティはすべて、nnyy 形式の文字列が必要です。ここで、nn は数字、yy は単位です。この例の式では、Level 関数を使用する文字列が構築され、再帰レベルに基づいて余白のサイズが増加されます。たとえば、レベルが 1 の行では余白は 12 ポイント (2 + (1*10)) に、レベルが 3 の行では 32 ポイント (2 + (3*10)) になります。Level 関数の詳細については、「Level」を参照してください。
[OK] をクリックします。
レポートを実行します。グループ化されたデータの階層ビューがレポートに表示されます。