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エラー メッセージ転送タスク

エラー メッセージ転送タスクは、SQL Server インスタンス間で 1 つ以上の SQL Server ユーザー定義エラー メッセージを転送します。ユーザー定義メッセージとは、ID の値が 50000 以上のメッセージのことです。ID の値が 50000 未満のメッセージはシステム エラー メッセージなので、エラー メッセージ転送タスクを使用して転送することはできません。

エラー メッセージ転送タスクは、すべてのエラー メッセージを転送するか、指定したエラー メッセージだけを転送できるように、構成することができます。ユーザー定義エラー メッセージはさまざまな言語で利用できます。このタスクでは、選択した言語のメッセージだけを転送するように構成できます。他言語バージョンのメッセージを転送先サーバーに転送するには、コード ページ 1033 を使用した us_english バージョンのメッセージが転送先サーバーにあらかじめ存在している必要があります。

master データベースの sysmessages テーブルには、SQL Server で使用されるすべてのシステム エラー メッセージおよびユーザー定義エラー メッセージが格納されます。

転送対象のユーザー定義メッセージは、転送先に既に存在している可能性があります。エラー メッセージは、その識別子と言語が同じ場合は、重複エラー メッセージとして定義されます。エラー メッセージ転送タスクでは、既存のエラー メッセージの処理方法を次のように構成できます。

  • 既存のエラー メッセージを上書きします。

  • 重複するメッセージが存在する場合、タスクを失敗とします。

  • 重複エラー メッセージをスキップします。

実行時、エラー メッセージ転送タスクは、1 つまたは 2 つの SMO 接続マネージャを使用して、転送元サーバーと転送先サーバーに接続します。SMO 接続マネージャの構成はエラー メッセージ転送タスクとは別に行い、エラー メッセージ転送タスクは接続マネージャを参照します。SMO 接続マネージャは、サーバーと、このサーバーにアクセスするときに使用する認証モードを指定します。詳細については、「SMO 接続マネージャ」を参照してください。

SQL Server のインスタンス間での転送

エラー メッセージ転送タスクは、転送元および転送先として SQL Server 2000 または SQL Server をサポートしています。転送元または転送先として使用するバージョンに関する制限はありません。

イベント

このタスクは、転送されたエラー メッセージの数を報告する情報イベントを発生させます。

エラー メッセージ転送タスクでは、エラー メッセージ転送の進捗状況は報告されません。0% または 100% 完了した場合のみ報告されます。

実行値

このタスクの ExecutionValue プロパティに定義される実行値は、転送されたエラー メッセージの数を返します。エラー メッセージ転送タスクの ExecValueVariable プロパティにユーザー定義変数を割り当てると、エラー メッセージ転送に関する情報をパッケージ内の他のオブジェクトで利用できるようになります。詳細については、「Integration Services の変数」および「パッケージでの変数の使用」を参照してください。

ログ エントリ

エラー メッセージ転送タスクには、次のようなカスタム ログ エントリがあります。

  • TransferErrorMessagesTaskStartTransferringObjects   転送が開始されたことを報告するログ エントリです。ログ エントリには、開始時刻が含まれます。

  • TransferErrorMessagesTaskFinishedTransferringObjects   転送が終了したことを報告するログ エントリです。ログ エントリには、終了時刻が含まれます。

また、OnInformation イベントのログ エントリは転送されたエラー メッセージの数をレポートし、OnWarning event のログ エントリは転送先でエラー メッセージが上書きされるたびに書き込まれます。

セキュリティおよび権限

新しいエラー メッセージを作成する場合、パッケージを実行するユーザーは、転送先サーバーで sysadmin または serveradmin サーバー ロールのメンバである必要があります。

エラー メッセージ転送タスクの構成

プロパティを設定するには、SSIS デザイナから行うか、またはプログラムによって設定します。

SSIS デザイナで設定できるプロパティの詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。

SSIS デザイナでこれらのプロパティを設定する方法については、次のトピックを参照してください。

プログラムによるエラー メッセージ転送タスクの構成

プログラムによってこれらのプロパティを設定する方法については、次のトピックを参照してください。

Integration Services のアイコン (小) 最新の Integration Services の入手

マイクロソフトが提供する最新のダウンロード、アーティクル、サンプル、ビデオ、およびコミュニティで選択されたソリューションについては、MSDN または TechNet の Integration Services のページを参照してください。

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