SQL Server の既存のインスタンスをアンインストールする方法 (セットアップ)
ここでは、SQL Server のスタンドアロン インスタンスを手動でアンインストールする方法について説明します。また、このトピックの手順を実行してシステムを準備し、SQL Server を再インストールできるようにします。
重要 |
---|
SQL Server のインスタンスを保持または更新するには、サービスとしてログオンする権限を持つローカル管理者である必要があります。 |
ここで説明する手順を使用して SQL Server をアンインストールする前に、次の重要な情報について検討してください。
SQL Server をアンインストールするには、コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] を使用することをお勧めします。
同じコンピュータ上で SQL Server と以前のバージョンの SQL Server を同時に実行する場合、SQL-DMO に依存する Enterprise Manager や他のプログラムが無効になることがあります。この現象は、次の状況で発生する場合があります。
SQL Server 2008、SQL Server 2000、SQL Server 7.0 の任意の組み合わせがサイド バイ サイドでインストールされており、これらの 1 つ以上のインスタンスがアンインストールされている場合。
SQL Server 2000 と SQL Server 2008 のサイド バイ サイドでインストールされており、SQL Server 2000 が SQL Server 2008 の後にインストールされている場合。
この問題は、SQL Server SQL-DMO COM ライブラリの登録削除によるものです。SQL-DMO に依存する Enterprise Manager や他のプログラムを再度有効にするには、コマンド プロンプトで regsvr32.exe sqldmo.dll を実行して SQL-DMO を登録します。詳細については、「SQL Server のインストールに関するトラブルシューティング」を参照してください。
必要最小限の物理メモリを搭載したコンピュータから SQL Server コンポーネントを削除する場合、ページ ファイルのサイズが十分な大きさであることを確認してください。ページ ファイルのサイズは、物理メモリの 2 倍である必要があります。仮想メモリが不足した状況では、SQL Server の削除が不完全になる場合があります。
SQL Server 2005 では、SQL Server Browser は、データベース エンジンまたは Analysis Services と統合されてインストールされました。SQL Server 2008 では、SQL Server Browser は個別にインストールされます。インストールは、データベース エンジンまたは Analysis Services と共に自動的に実行されます。SQL Server 2008 のインスタンスを複数インストールしている場合、SQL Server Browser は SQL Server 2008 の最後のインスタンスがアンインストールされるときに自動的にアンインストールされます。
SQL Server 2005 が SQL Server 2008 の 1 つ以上のインスタンスと共にシステム上に存在する場合は、SQL Server 2008 の最後のインスタンスがアンインストールされても、SQL Server 2008 Browser は自動的にはアンインストールされません。SQL Server 2008 と共にインストールされた SQL Server Browser は、SQL Server 2005 のインスタンスへの接続を容易にするためにシステム上に残ります。SQL Server 2008 Browser は、SQL Server 2005 と共にインストールされた状態にしておくことができるため、引き続き正しく機能します。
SQL Server 2008 のすべてのコンポーネントをアンインストールするには、コントロール パネルの [プログラムと機能] を使用して、SQL Server Browser コンポーネントを手動でアンインストールする必要があります。SQL Server 2005 の名前付きインスタンスが存在する場合に SQL Server 2008 Browser を削除すると、SQL Server 2005 への接続が切断される可能性があります。この場合、次のいずれかの方法で、SQL Server Browser を再インストールできます。
コントロール パネルの [プログラムと機能] を使用して、SQL Server 2005 のインスタンスを修復します。
SQL Server 2005 データベース エンジンまたは Analysis Services のインスタンスをインストールします。
SQL Server を削除する前に、次の手順を実行してください。
データのバックアップ。 現在の状態で保存しておく必要のあるデータベースが存在する場合があります。また、システム データベースに対して行った変更の保存が必要になることもあります。どのような状況でも、SQL Server をアンインストールする前にデータを必ずバックアップしてください。あるいは、MSSQL フォルダ以外のフォルダ内にあるすべてのデータとログ ファイルのコピーを保存してください。MSSQL フォルダはアンインストール中に削除されます。
保存する必要のあるファイルには、次のデータベース ファイルがあります。これらのファイルは SQL Server の一部としてインストールされています。
Distmdl.*
Master.*
Mastlog.*
Model.*
Modellog.*
Msdbdata.*
Msdblog.*
Mssqlsystemresource.*
Northwind.* (このデータベースはオプションでインストールされます)
Pubs.*
Pubs_log.*
Tempdb.*
Templog.*
ReportServer[$InstanceName] (これは Reporting Services の既定のデータベースです)
ReportServer[$InstanceName]TempDB (これは Reporting Services の既定の一時データベースです)
**ローカル セキュリティ グループの削除。**SQL Server をアンインストールする前に、SQL Server コンポーネントのローカル セキュリティ グループを削除します。
Reporting Services **フォルダの保存または名前変更。**SQL Server をインストールし、同時に Reporting Services を使用する場合は、次のフォルダとサブフォルダを保存するか、名前を変更します。
<ドライブ>\Microsoft SQL Server\Reporting Services
<ドライブ>\Microsoft SQL Server\MSSQL\Reporting Services
<ドライブ>\Microsoft SQL Server\<SQL Server インスタンス名>\Reporting Services
<ドライブ>\Microsoft SQL Server\100\Tools\Report Designer
注意 SSRS 構成ツールを使用してインストールを構成した場合は、名前がこの一覧の名前とは異なる場合があります。さらに、SQL Server を実行しているリモート コンピュータにデータベースが存在する場合があります。
Reporting Services 仮想ディレクトリの削除。 インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャを使用して、次の仮想ディレクトリを削除します。
ReportServer[$InstanceName]
Reports[$InstanceName]
**ReportServer アプリケーション プールの削除。**IIS マネージャーを使用して、ReportServer アプリケーション プールを削除します。
すべての SQL Server **サービス。**SQL Server コンポーネントをアンインストールする前に、SQL Server サービスをすべて停止することをお勧めします。アクティブな接続が存在すると、アンインストールに失敗する場合があるためです。
**適切な権限を持つアカウントの使用。**SQL Server サービス アカウントを使用するか、同等の権限を持つアカウントを使用して、サーバーにログオンします。たとえば、ローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してサーバーにログオンできます。
SQL Server 2008 のインスタンスをアンインストールするには
アンインストール プロセスを開始するには、[スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックして、[プログラムの追加と削除] をダブルクリックします。
アンインストールする SQL Server コンポーネントを選択して、[変更と削除] をクリックします。SQL Server インストール ウィザードが起動します。
セットアップ サポート ルールが実行され、コンピュータの構成が確認されます。続行するには、[OK] をクリックします。
[インスタンスの選択] ページのドロップダウン ボックスを使用して、削除する SQL Server インスタンスを指定するか、SQL Server の共有機能と管理ツールだけを削除するオプションを指定します。続行するには、[次へ] をクリックします。
[機能の選択] ページで、指定した SQL Server インスタンスから削除する機能を指定します。
削除ルールが実行され、操作を正常に完了できることが確認されます。
[アンインストールの準備完了] ページで、アンインストールされるコンポーネントおよび機能の一覧を確認します。
[セットアップの進行状況] ページに、セットアップの進行状況が表示されます。
[セットアップの完了] ページの [閉じる] をクリックして、インストール ウィザードを終了します。
すべての SQL Server 2008 コンポーネントが削除されるまで、手順 2. ~ 9. を繰り返します。