次の方法で共有


クエリ モードでの Analysis Services MDX クエリ デザイナの使用 (Reporting Services)

SQL ServerAnalysis Services データ ソースからデータセットを作成する際、レポート デザイナには、MDX グラフィカル クエリ デザイナがデザイン モードで表示されます。クエリ モードに切り替えるには、ツール バーの [デザイン モード] (デザイン モードへの切り替え) 切り替えボタンをクリックします。

クエリ モードのクエリ デザイナには、ツール バーや [キューブの選択]([...]) ボタンの他に、3 つのペイン (タブの付いたメタデータ/関数/テンプレート ペイン、クエリ ペイン、データ ペイン) が表示されます。ユーザー インターフェイスの詳細については、「Analysis Services の MDX クエリ デザイナのユーザー インターフェイス」を参照してください。

注意注意

クエリ モードで加えた変更は、デザイン モードに戻ると失われます。

対話的 MDX クエリを構築するのにクエリ モードを使用します。キューブを選択し、ディメンション、ディメンション属性、レベル、階層、名前付きセット、メンバ、メジャー、および主要業績評価指標 (KPI) をクエリ ペインにドラッグできます。クエリに含める関数または MDX テンプレートも選択できます。また、変数の既定値を設定できるほか、クエリ ペインに変更を加えたときに、クエリから返される結果が自動的にプレビューされるようにすることも可能です。クエリによってデータから取得されるデータを制限するためのフィルタを設定することも、パラメータを定義することもできます。クエリ ペインでクエリを変更するたびに、データ ソースから取得する列を決定できるように MDX テキストが処理されます。これらの列は、レポート データ ペインにデータセット フィールドとして表示されます。

テキスト ベースのクエリ デザイナは MDX クエリを構築できません。MDX クエリ デザイナをグラフィカル モードまたはクエリ モードで使用して、レポート データセットの MDX クエリを構築する必要があります。

[キューブの選択] ボタン

クエリを作成する前に、取得するデータのあるキューブを選択する必要があります。[キューブの選択ボタン]([...]) をクリックし、[キューブの選択] ダイアログ ボックスを開きます。Analysis Services データ ソースにより、使用可能なキューブの一覧が表示されます。既定では、データベースの最初のキューブが選択されます。

キューブを選択する方法については、「キューブを選択する方法 (Reporting Services)」を参照してください。

メタデータ ペイン

メタデータ ペインでは、ディメンション、レベル、階層、属性、メジャー、KPI など、基になるデータ ソース上の選択されたキューブについてメタデータを参照できます。メタデータ ブラウザを使用して、クエリ ペインにオブジェクトをドラッグします。

メタデータ ペインは、クエリ デザイナの左側のキューブ名の下にあります。このペインには、現在のキューブに格納されているオブジェクトが表示されます。これらのオブジェクトは、MDX クエリ ペインにドラッグできます。オブジェクトをクエリ ペインにドラッグすると、そのオブジェクトの名前がクエリに追加されます。

メタデータ ペインからクエリ ペインにドラッグできるオブジェクトは次のとおりです。

  • レベル

  • メジャー

  • 階層と属性

  • KPI

メンバ プロパティをクエリ ペインにドラッグすることはできません。メンバ プロパティの参照の詳細については、「Analysis Services データセットに対する拡張フィールド プロパティの使用」と「レポート データセット内のフィールドの操作」を参照してください。

クエリ ペイン

クエリ ペインを使用して、MDX ステートメントを対話的にビルドします。既定のステートメントが用意されています。メジャーおよびディメンションをメタデータ ペインから MDX ステートメント内の有効な位置にドラッグします。MDX クエリ作成の詳細については、「多次元式 (MDX) リファレンス」を参照してください。

[クエリの準備] ([クエリの準備] ボタン) ボタンを使用すると、MDX 構文を検証したり、クエリの最適化または他のクエリ処理が正常終了していることを確認したりできます。Reporting Services は MDX テキストを分析して結果セットの列を識別します。列は、レポート データ ペインではデータセットのフィールド コレクションとして表示されます。このクエリは、MDX クエリ テキストと共にレポート定義に保存されます。[データセットのプロパティ] ダイアログ ボックスを使用してフィールドを手動で追加したり編集したりすることもできます。詳細については、「レポート データセット内のフィールドの操作」を参照してください。

結果ペイン

結果ペインは、クエリの結果をプレビューするために使用します。クエリを実行するには、クエリ デザイナ ツール バーの [実行] ボタンをクリックします。

クエリ モードでのクエリ パラメータの使用

MDX クエリにパラメータを追加するには、ツール バーの [クエリ パラメータ] ([クエリ パラメータ] ダイアログ ボックスのアイコン) ボタンをクリックします。これにより [クエリ パラメータの定義] ダイアログ ボックスが表示されます。パラメータの名前と詳細を指定します。クエリ デザイナを閉じると、指定した各クエリ パラメータのレポート パラメータが自動的に作成されます。

レポート パラメータとクエリ パラメータの関係を管理するには、[データセットのプロパティ] ダイアログ ボックスを使用します。レポート パラメータは自動的にクエリ パラメータから作成されますが、これと分けてレポート パラメータを管理することができます。また、クエリ パラメータの名前を変更したり、クエリ パラメータを削除した場合、そのクエリ パラメータに対応しているレポート パラメータは自動的に変更または削除されません。詳細については、「レポートへのパラメータの追加」および「レポート データの操作方法に関するトピック」を参照してください。