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個人用レポートの使用

[個人用レポート] フォルダは、所有しているレポートを保存したり、操作することができる作業領域です。他のレポート サーバー フォルダはパブリック フォルダであり、通常、フォルダのコンテンツの追加や変更を行うには高度な権限が必要になります。一方、[個人用レポート] フォルダは、ユーザーが管理する作業領域です。個々のユーザーが独自の設定を基にレポートやフォルダの追加や削除を行い、リンク レポートを保存することができます。

概念的には、[個人用レポート] フォルダは、Windows ファイル システムの [マイ ドキュメント] フォルダに似ています。すべてのユーザーに [個人用レポート] というフォルダがありますが、各ユーザーがアクセスする [個人用レポート] フォルダは、他のすべてのユーザーが使用するフォルダとは異なる [個人用レポート] フォルダです。ある特定のユーザーが所有する [個人用レポート] フォルダのコンテンツに対し、レポート サーバー管理者を除く他のユーザーがアクセスすることはできません。

個人用レポート機能は、必須機能ではなく、レポート サーバー管理者が無効にすることができます。有効になっている場合、[ホーム] フォルダ内に [個人用レポート] フォルダが表示されます。[個人用レポート] フォルダには、レポート マネージャまたは Web ブラウザを使用してアクセスすることができます。詳細については、「レポート マネージャを使用したレポートの検索と表示」を参照してください。

テキスト文字列 "個人用レポート" は、レポート サーバーのロケールに合わせてローカライズされています。多言語環境での Reporting Services の使用の詳細については、「多言語配置やグローバル配置のソリューション設計に関する考慮事項 (Reporting Services)」を参照してください。

個人用レポートの使用方法

[個人用レポート] フォルダは、ユーザーがレポートやフォルダ、その他のアイテムを追加するまでは空になっています。[個人用レポート] フォルダにコンテンツを追加する方法は次のとおりです。

  • 個人のリンク レポートを作成し、これを [個人用レポート] に保存します。すべてのレポートから、リンク レポートを作成できるわけではありません。詳細については、「リンク レポートの追加、変更、および削除」を参照してください。

  • レポート定義 (.rdl) ファイル、レポート モデル (.smdl) ファイルなどのファイルをファイル システムからアップロードします。あらゆるファイルをアップロードできますが、レポート サーバーで処理できるのは、ファイル拡張子が .rdl または .smdl のレポート ファイルのみです。詳細については、「レポートおよびレポート定義」および「フォルダへのファイルのアップロード」を参照してください。

  • 独自のレポートを作成し、個人用レポートにパブリッシュします。この場合、レポートのデザインの専門知識、および Visual Studio 環境で実行されるレポート デザイナが必要です。詳細については、「レポート デザイナを使用したレポートのデザインと実装 (Reporting Services)」を参照してください。

通常、[個人用レポート] フォルダには、ユーザー自身によるフォルダの管理を許可する権限が設定されています。ただし、最終的には、レポート サーバー管理者により、ユーザーが実行できる作業が決定されます。権限が十分でないために [個人用レポート] フォルダでの作業が行えない場合は、レポート サーバー管理者に問い合わせてください。

[個人用レポート] の検索

レポート サーバー データベースを検索する場合、検索を行うユーザーの [個人用レポート] フォルダのコンテンツは検索対象になりますが、他のユーザーの [個人用レポート] フォルダのコンテンツは検索対象から除外されます。検索結果には、アクセス権が与えられているレポートのみが表示されます。