レポート ライフサイクル : レポートの作成、管理、および配信
このトピックでは、SQL ServerReporting Services で使用される、レポートの作成、管理、および配信のライフサイクルについて概要を説明します。
レポートの作成
レポートを作成するには、レポート デザイナ、レポート ビルダ 2.0、またはレポート ビルダ 1.0 を使用してレポート定義ファイルを作成します。使用する作成ツールは、レポートの要件およびレポート作成技法の習熟度によって決まります。レポート デザイナは、Business Intelligence Development Studio で実行される、フル機能のレポート作成ツールです。レポート ビルダ 2.0 は、Microsoft Office と同様の作成環境を備えており、強化されたデータ レイアウト、データの視覚化、表現力豊かな書式付きテキスト、オンデマンド レンダリングなど、さまざまな新機能を装備しています。レポート ビルダ 1.0 は、レポート モデルを使用してレポートのデザインを省力化する、フル機能のアドホック レポート ツールです。どちらのバージョンのレポート ビルダも、クライアント側に個別にインストールして実行します。レポート デザイナの詳細については、「レポート デザイナ」を参照してください。レポート ビルダ 2.0 の詳細については、「レポート ビルダ 2.0」を参照してください。レポート ビルダ 1.0 の詳細については、「レポート ビルダ 1.0」を参照してください。
レポートは、レポート サーバーとは別のクライアント コンピュータで作成します。レポートが希望どおりに完成したら、レポートをレポート サーバーまたは SharePoint サイトにパブリッシュできます。これで、一般的な用途でレポートを利用できるようになります。また、レポートをローカル コンピュータに保存することもできます。最初のレポートを作成する方法については、「チュートリアル : 基本的な表形式レポートの作成」を参照してください。
レポートおよびその他のアイテムの管理
Reporting Services を使用する主な利点の 1 つに、レポートおよびレポートに関連するフォルダ、データ ソース接続、リソースなどのアイテムを、集中管理された場所から管理する機能があります。セキュリティの定義、プロパティの設定、および操作のスケジュール設定を行うことができます。また、共有スケジュールおよび共有データ ソースを作成し、それらを一般的な用途で使用することもできます。レポートおよびレポート環境を管理するには、レポート マネージャを使用します。レポート管理には、以下のタスクが含まれます。
レポート環境をフォルダに編成して、レポートのコレクションを格納します。
個人用レポート、レポート履歴、および電子メールによるレポート配信などの機能を有効にします。
ユーザーとグループをロールに割り当てることにより、フォルダおよびレポートへのアクセスをセキュリティで保護します。
一般的な用途で使用できるようにする共有スケジュールおよび共有データを構築します。
エンド ユーザーおよびレポート サーバー管理者は共にレポートを管理することができますが、その方法は異なります。ユーザーは、個人用レポートと呼ばれる個人の作業領域で、レポートをパブリッシュおよび管理することができます。レポート サーバー管理者は、レポート サーバーのフォルダの名前空間全体を管理できます。実行できる管理タスクは、ユーザー権限により異なります。Reporting Services インストールの管理の詳細については、「管理 (Reporting Services)」を参照してください。
レポートへのアクセスおよびレポートの配信
Reporting Services では、レポートへのアクセスとレポートの配信の際に、2 つの方法を利用できます。
要求時アクセスでは、ユーザーがレポート表示ツールからレポートを選択できます。レポート マネージャ、Microsoft SharePoint Web パーツ、埋め込みの ReportViewer コントロール、またはブラウザを使用できます。レポートへの要求時アクセスの詳細については、「レポートの表示と保存」を参照してください。
サブスクリプション ベースのアクセスでは、自動的にレポートを生成して配信します。電子メールの受信ボックスまたはファイル共有にレポートを配信できます。サブスクリプションと配信の詳細については、「サブスクリプションと配信 (Reporting Services)」を参照してください。
Reporting Services は、さまざまな表示形式をサポートします。レポートは最初に HTML 形式で表示されますが、レポートが表示された後で、Excel や PDF など、別の形式で再表示することができます。各種の形式でレポートを表示する方法の詳細については、「レポートのエクスポート」を参照してください。